October 05, 2018

【ライトアップ・ザ・ポリシーズ】ライナーノーツ B面


裏ジャケット 完成版


7, 喜怒哀楽な男 -a delightful man-


この曲は25歳くらいの頃からあった。ライヴでは全く演ってなかったが、歌詞はずっと頭に残っていた。今唄うのはどうかとも思ったが、歌詞を読みながらオレは何も変わってないんだって事になり入れる事にした。六弦を一音下げてギターでベース音をオーバーダヴィングした。



8, マリファナ女が宙を舞う -Marijuana girl flying in the air-


今年の5月か6月辺りに突然出来た。出来たというか、気付けばあった。歌詞は蛇口を捻れば出てくる水かの如く一気に書き上げた。この歌詞の全てを説明するのは自らでも困難だが、コーラス参加のカンダケイコが云った言葉が印象的だった、「この主人公は死んだの?」。解釈は千差万別でいい。「作り笑いなら止めておけ」「カテゴライズは身体に毒」、これはオレの口癖。


9, その闇 -that darkness-


この曲は当初、録音する予定じゃなかった。他にあった「ないものねだりのオンパレード」という出来かけの曲を色々試しながら、どうにも気に入らず苛立っていた時、持ち込んでいたレコーダーからこの曲が聴こえてきた。歌詞は随分前からあったが、ちょっと手直ししてギターを至って静かに弾いた。「大きな声で呼びな。大きな声で叫ぶ名」。



10, 今日はパレード -today is a parade-


息抜きに海へ行き、洞窟までの長い距離を泳いだら波にさらわれそうになって溺れかけた。ヘロフラになりながら帰った後、小林琢也のギターを録った。音を聴いたら直ぐに元気は戻った。
この曲は小林琢也のアヴァンギャルドギターがあってこそだ。邪魔者は要らないパレード。


11, 手紙 -the letter-


9分16秒、今まで作った中でどうやら一番長い曲になった。でも実は歌詞はもっと長いヴァージョンがある。13分くらいになるかな。この曲を収録した盤を一刻も早く作りたかった。当初のアルバムタイトル候補はそのまま「手紙」だった。完成して嬉しい。ハープを録音するのには時間がかかると思ったが、なんと仮歌を唄いながら同時に試しに吹いた一回限りのヴァージョンをそのまま採用した。


御国をあげての戦争をまた始めるつもりですか?
目の前の争いだけで手一杯なのに
何処に行けどもいい奴が居て
悪いヤツが居るってそれだけの話なのに


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オールオーケー。あとは各々の解釈で楽しんでもらえます様に。





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October 03, 2018

【ライトアップ・ザ・ポリシーズ】ライナーノーツ A面


LUTP 曲リスト 完成版
  
遂に10月を迎えた。9月29日、製作開始から僅か2ヶ月足らずで完璧にキャラメル包装されたパッケージ作品が猿小屋へと到着。

カッターで段ボール箱を開ける時、あの瞬間こそがロマンの塊だ。ありとあらゆる麻薬をまとめて打ち込んだ様な胸中にもなる。これはさぞかし品のない例え話だが、とにかく高揚感で空も飛べそうってな気分だ。脳内麻薬だけでトリップは充分に可能だ。

音に始まりジャケット撮影、ブックレット、映像、ホームページ刷新、フライヤー作成、資料作り、エトセトラ、弾をしこたま詰め込み、そして一発ずつを確実に発射する。

その作業全てに携わってくれた小林琢也を筆頭に、ワイルドタフネスな猿小屋仲間達がいたからこそ出来た芸当です。

盤が届いて、初めて客観的に音を聴けた気がする。オレが今、どうかホザかせていただきたい言葉はたったの一つ、

「コイツ、なかなかええがな」って事です。

少なくとも8月から9月にかけて、「ポリシー」って単語を世界一口にし、宇宙一紙に書いたであろうポッピン野郎このワタシ、今は
もうすぐ始まる旅の事を思考しています。そして2019年の事を目論んでいます。

すなわち、作業ってのは永遠に終わらない仕組みなんだな。

さて、旅に出る前に簡単なライナーノーツ、というか、録音した際のドキュメントを残しておきます。書き出すとキリがないのでなるべく簡潔に。

おまけに歌詞カードには載っていない、どっかの資料で提出してくれと頼まれた曲の英語タイトルも残しておきます。レッツへビーリッスン!


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1, 恋とスモーキンシガレット -love&smokin cigarette-


竹野に辿り着いて最初に録音した曲。どんな手法で録っていくか、小林琢也もオレも最初は探り探りだったが、この曲を録る過程で直ぐに理解し合えた。試しに録って、聴いて、録って、聴いていく。このアルバムのテーマは当初、オーバーダヴィングはなるべく避けるって事だったが、いきなり「絶対にここにはギターソロが要る」と思いついた。先が思いやられもしたが、断固実行した。ライヴとは違う広がり方と唄い方。歌詞はいつか、ジェニーの運転する車の助手席で吹かしていた煙草の灰がお気に入りのブーツに落ちていく瞬間を見た時に、頭の中でほとんどを書いた。


2, 珈琲の匂いのする方へ - to the smell of coffee-


曲自体は前からあったが、言葉が巧く乗らず、唄い方も分からずにいた。しかしどうしてもこのアルバムに入れたかった。未完成の状態で試しに録り、「コレはダサいな。考える時間をくれ」とか云いながら徐々に完成へと向かった。この曲には女コーラスが断固必要だと思っていた。カンダケイコに曲を送ったら、「悪い感じなジャズシンガーっぽく?それからウィスパー姉ちゃんな感じでいく?」などと気の利いた返事があった。そして録音し終え、ヘッドフォンを外した瞬間には興奮して云った、「おい、ジョーンバエズやないか!」。イメージ通りだ。最高だ。


3, ロールオンザストリート -roll on the street-


曲自体は前からあったが、言葉が巧く乗らずにいた。しかしどうしてもこのアルバムに入れたかった。「とにかく今日は時間をくれ」と、丸一日かけて練り直したら一気にハマる言葉が降ってきた。それから何度も録り直し、遂に完成を迎えた時には完全なるトリップ状態だった。小林琢也に聞いた、「なぁ、コレ最高じゃない?なぁ、どうなん?いや、最高やろ」だとか何だとか。その日の夜、「今日はこの曲の完成を記念して焼き肉を食べよう!」と小林琢也が云った。いただいてからぐっすりと眠った。旅の詩。


4, メンフィスのバラッド -Ballad of Memphis- 


2012年、初めてメンフィスに飛んだ。その時、目の当たりにした光景はまさにジムジャームッシュ監督の「ミステリートレイン」の世界そのものだった。当時、何度かライヴでは唄っていたがその時とは曲の構成も歌詞も異なる。記憶はずっと頭の中にある。どうか絵を浮かべながら聴いてほしい。旅の詩。


5, 街の灯 -city lights-


2017年9月、オレはアメリカを再訪する事に全てを賭けていた。サンフランシスコに「city lights books」という輝かしい歴史を持つ本屋がある。「その本屋の前で大好きな誰かと待ち合わせをしたなら」という空想の元、一気に詩を書き上げた。シティライツの間近にある「North Beach Hotel」の、とても綺麗とは云えない一室で。
曲は東京に戻ってからつけた。


6, 自由な犬 -free dog-


竹野で最後に録音した曲。当初の目標は10曲だった。しかし10曲を録り終えた後、もう一曲どうしても必要だと思った。合宿最終日、
丸一日かけて一から作った。どうしても竹野って町での風景をパッケージしたかった。その場所には小林琢也の愛犬、めーめちゃんがいた。これまで何度も会った事のある奴だ。どうやって竹野への思いにケジメをつけるべきか、悩みあぐねているオレを横目にコイツは呑気に横で眠り惚けていた。この生意気な愛すべきアウトローをテーマにしてやろうと思った。ラストの言葉はコイツのセリフだ、「使い古しの言葉は捨てろ」。一丁前な犬が気取って吠えやがったセリフだ。


レコードで捉えるとここでA面終わり。裏返したらまた明日。 

 


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September 29, 2018

the light up '18


LUTP 曲リスト 完成版
   
「セールスポイントはどこですか?」「紹介文はどうします?」ってな問いから、楽曲のカタカナ表記&英語タイトルまで、提出する資料が多過ぎる。

そして、残念ながら今のオレには「歌詞カードを目で追いながら聴いて下さい!」以外出てこない。

オレがどれだけ良いヤツでどれだけ悪いヤツかだなんて、第三者の視点から誰かが勝手に語ってくれたならそれでいい。

因みに「珈琲の匂いのする方へ」の英語タイトルは「to the smell of coffee」だ。ヒップ指数はメチャ高めな響きだ。

しかし、約一ヶ月半でここまできた。あれだけホットだった筈の夏が、今はGジャンを着ていても寒い。ドンクサイのと寒いってのは大嫌いだ。断固気に入らない。

本日、遂にブランニューアルバムが猿小屋へ向けて発送されたとの報が届いた。合宿期間で、それ以降で、出来るだけの事はやったつもりだ。

たかだか二ヶ月前までまだ見ぬ町だった筈の豊岡市竹野が、今はかなり古くからの相棒の様に思える。大好きだ。断固気に入っている。

オレ達、すなわち、小林琢也とオレは既に現時点でこの11曲を聴きまくっている状態だ。そういった意味ではもう鮮度はない。

しかし、今から聴く人達の耳にどう響くのかってのが今、何よりの関心事だ。

10月5日から、新たなトランクを引き摺って旅に出る。偶然にもその豊岡市でハンドメイドされているというクルーニートランクだ。

詰め込むものはシャツ少々、パンツ靴下少々、そして物販大量ってのがいい。戻る頃には中身スカスカってのが最もクールな立ち回りだ。

発売日はもうすぐそこだ!最敬礼。

 

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September 01, 2018

【ライトアップ・ザ・ポリシーズ】発売に寄せて '18


 LUTP 完成版


ライトアップ・ザ・ポリシーズ
高哲典 -Akinori Taka-

1, 恋とスモーキンシガレット
2, 珈琲の匂いのする方へ
3, ロールオンザストリート
4, メンフィスのバラッド
5, 街の灯 -city lights-
6, 自由な犬
7, 喜怒哀楽な男
8, マリファナ女が宙を舞う
9, その闇
10, 今日はパレード
11, 手紙


All Sings&Music / 高哲典-Akinori Taka-
Chorus on 2&8 / カンダケイコ
Guitar on 10 / 小林琢也(nanairo)

Recorded at Fukui Sea Through Studio(兵庫県豊岡市竹野町濱須井)
Engineer&Mastering&Design / 小林琢也(nanairo) & 高哲典-Akinori Taka-

猿小屋レコーズ (SGRC-0005)
¥2000_(tax in) 

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当初のスローガンは純粋な「弾き語りレコード」を一枚作りたいって事でした。いつか、横須賀に向かう車中で聴いたジョニーキャッシュの晩年の音楽の様なモノを。

しかし作業を進めて行く内、いや、そこそこ早い段階からそんな謳い文句はヤスいなと思う様になりました。小林琢也も同じ思いでした。それがまず嬉しかった。

今回の合宿が決まった時、書き殴ったメモがあります。ボツにした曲もあれば、モノにした曲もあり、コレ以外の曲も完成に漕ぎ着けました。

今回、最後まで貫いたのは引き算の美学、そして必要なモノだけを足すという哲学でした。

タイトルは一言で云うと「ポリシーを輝かせろ」って事です。気取るなら「ブレるな」って事です。ブレずに生き続ける為にはやるべき事をやれ、そしたらポリシーはより輝くだろうってな魂胆です。最終的に10個くらい浮かんだ中から選びました。

語りたい事は腐るほどあります。誰か、興味津々の顔をしてインタビューとかしてくれんかな?一曲につきジャスト一時間のロングタイムで喋り倒したいってな気分です。

まだ最終的な音は完成していません。完成した暁には、ソレを聴きながらせめてセルフライナーノーツでも書いて残しておきたいと思っています。

年明けに掲げた年間二枚リリースの目標が9月にして目前にあります。そして何より、とにかく良いモノが出来たと自負しています。こちとら、良いと思ってもないモノを偽者の笑顔で売ろうとするほどイカサマペテン師でもありません。そんな事をするくらいなら恥ずかし過ぎてとっくに潔く引退しているでしょう。

売れてほしいなどとホザくのは簡単ですが、何よりもまず聴いてほしい、広めたいというのが願いです。最初は一人っきりで、ヘッドフォンで、歌詞カードを追いながら、スマートの欠片もない電話機など遥か遠くに放り投げて50分弱、言葉と向き合ってほしいってのが我侭な願いです。俺が大好きな誰かの新譜を聴く時、いつもそうしている様に。

カンダケイコの小粋さ、小林琢也の職人さ、そして俺の執念、根こそぎ封じ込められたんじゃないかな。「最小人数で最高傑作」、クールな響きです。


発売までまだ一ヶ月、その間にまだまだやるべき事はあります。そして10月からはコレを持って各地を回ります。ライヴでも演った事のない曲が沢山あります。

使い古しの言葉は一切使いたくないのに、いまだコレに変わる言葉が見つかりません。宜しくお願いします。

楽しもうぜ、ジャングルライフ!敬具。
 




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August 21, 2018

フォーエバー・サマー '18


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'18.8.5-17

ポリシーには常に従順でいたいと思っている。単なるしょうもない男にならない為にまずやるべき事はただ一つ、単なるしょうもない男にならない様に常に心掛けるって事だ。

兵庫県豊岡市竹野、日本海が間近の町にて行われたレコーディング合宿から無事カムバック。こういった類いの経験をした後は、いつだって巧く伝える術がない。

去年9月、ニューヨークのヴィレッジヴァンガードでジャズトリオのライヴを観た直後、オレは血が沸いて、ほとんど無意識の内に現地から小林琢也へと電話をかけていた、

「この興奮は伝えようがないけどな、いや、もう、あー、分からんよな、でもな、今そっち何時?突然悪いな、、、いや、でもな、一緒におりたかった!・・・」だとか何だとか喋っていた。

実際、始まるまでどんな塩梅になるのか、出来るのか、喧嘩にはならないのか、など数々の不安を抱えながらも気が付けばなんと11曲の弾を手中に収めて戻ってきた。血の沸き具合はあの時と同じだ。

そんな小林琢也、ヤツの愛犬メーメ、録音最終日にやって来てくれたカンダケイコ、そしてロマン&ポリシーの呪縛人このワタシからなる布陣で事に挑んだ。必要な事はただ一つ、必要な事をやるだけだ。

当初の目標は10曲だった。歌詞と唄い回しを推敲しながら試しに録り、それを聴きながら推敲し直し、また録り、また推敲する。レコーディング後半は特に「合宿」って名に相応しい闘いだった。10曲録り終えた時点でオーケーを出す事は容易いが、仕上がった曲を並べて聴きながら「いや、もう一曲必要だ」などと一丁前に念じ続けた。

甲子園など見る余裕はない。なんたってオレ達の甲子園は
兵庫県豊岡市竹野にあると思い込んでいるってんだから。球児達のロマンに負けるワケにはいかないってな仕組みだ。

朝も早よから熱中し、夜には乾杯しながら録れたての音を聴き、それから間近の海へダイヴ、ぐったり眠って朝を迎えて、また繰り返し。知らん間に座ったまま眠っているって事が多々あった。

ラストに完成した曲はその竹野への敬意と、愛犬メーメへのラヴソングだ。メーメにはこれまで何度も会った事があったが、今回、コイツには何度も救われた。オレに必要なモノはあのチャーミング具合だって事を改めて学んだ。

「一夏の経験」だなんてヤスい言葉では片付けられないモノが今はある。今までとは一味も二味も違う手応えもある。それは盤としてこれから残る。それを聴いた誰かが、自らのポリシーを貫き通してくれたなら嬉しい。

神戸に戻った後、出来た音を聴きながら甲子園へと向かった。球児達は一球に集中していたが、オレは耳から聴こえてくる一曲に集中していた。すなわち、それぞれの甲子園があった。

詳細は近日中に発表します。発売された暁にはこの文章を読み返しながら聴いてほしい。伝え切れない思いってのがこの盤の中には詰まっとるんじゃないかな。

今、思っている事はただ一つ、オレはオレが思っているその291倍、夏が好きらしい。敬具。




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August 10, 2018

ロールオンザストリート / 2018 


穴の開いたギター、道連れにして
何処へでも行く、さすらいながら
ピストルの弾、ぶち込まれた様だ
守ってくれよ、穴の開いたギター

roll on the street, a oneman band
roll on the street, a oneman band

リップサービスは必要としない
一緒に居よう、穴の開いたギター

サムライの花、花瓶に生けて
たまに見て笑う、照れながら
花びら一枚、手帖に貼って
たまに見て笑う、撫でながら

roll on the street, a oneman band
roll on the street, a oneman band

粋な人達の事を思ってる
血の色に似た、サムライの花

俺の恋人、また待ちぼうけ
アンクラウンドキング、待ちぼうけ
空の色が血の色に染まる頃
迎えに行くよ、俺の恋人

roll on the street, a oneman band
roll on the street, a oneman band

口づけこそが今必要だ
もうすぐ行くよ、俺の恋人

roll on the street, a oneman band
roll on the street, a oneman band

空の色が血の色に染まる頃
迎えに行くよ、俺の恋人
一緒に帰ろう、穴の開いたギター

 



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August 03, 2018

永遠 '18


体内時計は永遠に故障中のままに迎える8月、夏はシタリ顔にて継続中。スマートとは程遠い電話機が律儀に警告をくれやがる、「原則、運動は禁止」。 

永遠に行方不明かに思われた恋人が心の扉をノックした7月の末、オレだってシタリ顔にて猿小屋に閉じ篭りいまだレコーディングの準備を進めている。「進めている」といえば聞こえはいいが、机の前にへばりついているだけでは大して何も出てこない。

いや、捉え方を変えれば想像力が豊かで困っているともいえる。一曲のメロディの中に何編もの詩が浮かぶ。とっ散らかってまとめ方が分からない。すなわち、こういう作業は締切がないと永遠に続くって仕組みだ。

バンプオブチキンが唄う、「可能性という名の道が幾つも伸びてるせいで散々迷いながら何処へでも行けるんだ」。恥ずかしながら迷っている時はその一行がいつだって顔を出す。

頼むから「生産性がない」だなんて云わないでほしい。哀しくなる。オレは国の為に生きているワケじゃない。

何が正義で何が過ちなのかさえ定かでないまま、太陽はそんな事など知らん顔でいつだって本気だ。その純粋さがかっこいい。

「ずっとそのままでいてね」というヤツも居れば「いつまで宝探しを続けるの?」なんて愚問を投げかけてきやがるヤツも居る。

答えなら一つでいい、「永遠に」だ。

本日、一足先にトランクを神戸に向けて送った。忘れ物がない様に何度も中は確認した。郵便局では62円切手も数枚手に入れた。無論、
愛すべき誰かにいつでも思いついた時に絵葉書を送れる様に。

さて、郵便局から舞い戻り早速、トランクに詰め忘れてしまっているブツに気が付いた。巷で最もホットな二人組「海水パンツ&ゴーグルズ」のゴールデンコンビだ。

オールオーケー、捉え方を変えれば、詰め忘れたモノがマイクじゃないって点がイカす。この世は捉え方次第で元気にもなれば病気にもなる。そして、オレは別に泳ぐ為に行くワケじゃない。

兵庫県は竹野というまだ見ぬ海沿いの町で録音作業は行われる。想像するのは完全に細野晴臣キャプテンの「HOSONO HOUSE」とザ・バンドの「BIG PINK」だ。

エンジニアは小林琢也、敵には回したくないその男が云った、

「問題は、裏の土手を一時間に二回ほどディーゼル列車が通るって事だ」

詰まる話、シチュエーションは完璧って事だ。

オレは答えた、「問題はゼロ、そのディーゼル音こそむしろ録ろう」。

コトが巧みに運べば10月からは30本越えのロングトリップに繰り出す予定です。すなわち、準備ってのは永遠だ。

煩わしい事柄は根こそぎ排除して録音作業と「泳ぎ」に熱中したい。

トランクに詰め忘れてしまった以上、ゴールデンコンビは手荷物で持参だ。


 


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July 30, 2018

DON'T THINK TWICE,IT'S ALLRIGHT '18


 猿小屋


昔々、今に比べてまったく酒に弱かった頃、新宿のライヴハウスのトイレに閉じ篭ってしまった事がある。なかなか戻って来ないオレの事を、当時よく一緒にいたジャーニーガールが律儀に男子トイレまで迎えにきてくれた、

「ねぇ、大丈夫なの?」。

オレは何喰わぬ顔立ちで個室を飛び出て早々彼女に云った、

「結婚してくれ。トイレでプロポーズってのは前例がないやろ?前例がない男ってのをずっと目指しとるワケやけど君はその点、一体どう思う?」。

紆余曲折あり、その話はトイレの水同様に流れた。それでいい。オレの思うクールは、誰かにとってはクズだ。しかし、その時に吐いた言葉だけは今もオレの脳内に残っている。

昔、上の写真を撮ってくれた今村"バンディーニ"竜也が吐いた数々の言葉は今も堂々とオレの脳内にインプットされていやがる、

「高哲典で居続けるってのも大変なんやな」、「君のライヴは見事に輩ばかりやな」「そんなガリヒョロじゃ、イチャモンつけるだけつけて直ぐにヤラれちゃうよ?」

すなわち、何気ない一言でさえ、言葉ってヤツにだけは終始敏感でいたい。呑んで記憶を失うだなんてモグリの最高峰だ。そんな勿体無い男にだけは強固なりたくもない。

何故、こんな事を突拍子もなく書き綴っているのかって事に特別な理由などない。あるとするなら、フジロックでのボブディランを観逃してしまったって事くらいだろう。「くよくよするなよ」(don't think twice)。

8月5日から始まるレコーディング合宿に向けてたっぷりと時間は取ってある。あくまで自然と言葉が降り注いでくる瞬間を今は待っている。贅沢な時間だ。

昨夜、どうにも火が点かず、敬愛して止まないタランティーノ大監督の「ジャンゴ」を久方振りに観返した。痛快さと言葉遊びに脱帽して興奮冷めやらず、「イングロリアス・バスターズ」さえ立て続けに観返してしまった。

上映時間5時間オーバー、学び直して教養を得た反面、オレはオレの事をやるしかないと思い直したAM07:57の出来事。

8月5日までに決めておきたい事柄が塵に如くある。2018を完璧に締め括り、2019の初詣でに胸を張って向かえる様に。




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July 24, 2018

あつさのせい '18


 unnamed


太陽が本気だ。もはやヒール。かっこいい。オレはオレが思っているその291倍、夏が好きらしい。アイス珈琲をどうぞオレにぶちまけてくれないか。笑って「one more cup of coffee!」なんて答える様に努めるから。

頭の中がパンク状態なので、ここらで脳内整理も兼ねてランダムに吐き出しておこうと思う。

九州に向かう直前、四日市で会った事のあるミラーガールから突然絵葉書が届いた。それはカナダの国旗が書いてある絵葉書で、一言で云うと「私、今カナダなの!」ってな知らせだった。

最高だ。年間通して「フェイスブックとかってやってますか?」なんてよく問われるが、そんな事よりも「住所教えてくれない?」と聞かれる方が性に合う。「コイツ、ひょっとして絵葉書でも送ってくれるつもりですか?」なんて胸躍るから。

九州。御多分に漏れず毎日快晴。北九州のアレンギンズバーグ、下原元気と11年振りの再会。イカれ具合は健在どころか増すばかりで嬉しくなる。11年間の空白はジャスト2秒で埋まった。

ヤツが云った、「旅に連れ出してくれてありがとう」。オレが答えた、「一緒に旅してくれてありがとう」。最高だ。好きなモノが好きで嫌いなモノが嫌いだ。

熊本で髪の毛を切った。旅先で髪の毛を切るのが好きだ。街をほっつき歩き、美容室の類いを探し彷徨う。「検索」など絶対にしない。

「襟足と耳の後ろを9mmバリカンで。モミアゲは残して」。伝えた筈の直後、おーベイヴ!バリカンはモミアゲ部分から豪快に入れられた。その瞬間の鏡に映っているオレの顔はきっと素っ頓狂の最先端だっただろう。最高だ。笑えるなら何でもいい。

さて、近頃はまたポマードが手放せない。風に漂う「TWOFACE POMADE」の香りが真夏をより強く感じさせてくれる。気品ある香りだ。そいつを付けたままよく眠ってしまう。目指すのは永遠のベッタリボーイだ。

九州直後、西日本豪雨のチャリティイベントに出演した。大分辺りに居る時に突然連絡が来て、断固二つ返事で快諾した。

チャリティなんて柄でもないが、いざやってみると嬉しくて火が点いた。普段と違う感じにしようと出番前から呑みまくり、気付けば今村竜也のステージに乱入しては苦手な筈のコーラスさえキメていた。

ところで、オレ自身のステージはお世辞にも褒められたモノじゃなかった。あんなステージをだらだらと続けるくらいならオレは潔くとっとと引退の道を選ぶだろう。

しかしあの日のテーマはハッピーだった。文字通りハッピーな夜だった。抱き締めてほしかったし、抱き締めたかったってな夜だ。

フジロックにボブディランがやって来る。昨夜から考えている事は日帰り弾丸で観に行こうぜって事だ。こんな時、スナック感覚で賛同してくれるヤツが居ればいい。

昨夜は勢い余ってグリーンステージとホワイトステージの距離がどれくらい離れているのかって事、そしてバスの時間まで「検索」してしまった。オレもまだまだだ。

明日は生まれてこの方初めて、ブルーノート東京へ行く。高級な珈琲でも注文してマークリーボーの音楽に身を委ねるって魂胆だ。郷に入れば郷に従え、ポマードとアロハシャツで行けばいい。

さて、8月5日から暫くの間、レコーディング合宿と称して兵庫県の山奥に籠る。籠る前に甲子園には御挨拶に出向く予定だ。

本気の太陽に挑む為に、トランクには海水パンツとゴーグルも詰めとこう。
オレはオレが思っているその291倍、夏が好きらしい。




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June 30, 2018

2018.6.30の文章


寝ぼけ眼を引き摺ってエッシャー展を拝みに上野へと出向いた。落ち着きを取り戻す為、拝む前にアイス珈琲を飲んだ。無論、足だけで探し当てたモダン喫茶で。

昔、「ねぇ、アンタって珈琲で動いているの?」などと、さほど仲良くもなかった女が云った。いつだって900ml珈琲ボトルを持ち歩いていたからだ。

その言葉は今も受け取った言葉の中で上位に鎮座している。君の名は忘れても言葉はいつまでも頭の中にこびり付いているってな仕組みだ。

あと一ヶ月は続くだろうと踏んでいた梅雨が、なんともあっけらかんと姿を消した。クール且つスタイリッシュ極まる去り様に、逆に「梅雨」ってヤツが好きになってしまいそうだ。

さて、猿小屋には窓がない。デザインだけを重視して取り入れた照明は燦々たる光を放ちやがる白熱灯だ。熱い。暑いが7月を待たずして夏を気取れるとは断固気分がいい。回すレコードならカリプソがベストだろう。

一昨日、ブーツを磨きながらサッカー中継を見てみようと思った。批判を浴びていたゴールキーパーが根性のセーブを決めた瞬間には自ずと声が出た、「ファー!!」。

その瞬間を見たいが為だった。嬉しかった、その眉間に皺を寄せた顔が語る物語が。しかし、その後の展開には閉口した。戦略、次の為に、色々分かるが、その姿勢はこちとら風情には生理的に受け付けられないモノだった。そして最終的には嫌悪感さえ抱く結果となってしまった。

オレみたいなモンは白熱灯に照らされてカリプソでも回しながら、黙ってブーツを磨いておくべきだったのだ。

先程、懲りもせずテレビを点けてみたらロボットみたいなアナウンサーが吠えていた、「日本人全員で応援しましょう!」。

さて、「10-0で負けます様に」と何故か思ってしまうオレは少しどころか相当捻くれているのかも知れない。

明日から下半期に足をつける。予定はいつだって山積みだ。はっきりしたぜ、ロマンは甲子園と旅の中だけにある。「負けても次へ」だなんて、最も毛嫌いする「精神のオカマ」の思考だ。

とにかく夏の甲子園へと駆け込みたい。売り子も含めて、今に全てを賭けているあの純粋さこそが見たいし、オレだってそうであるべきだろう。

茶番劇はもう飽き飽きだ。オレは12月の終わりに、ポリシーに反するコトなく心底笑えているって事実だけを願って下半期へと突入したい所存。

今、ラムネを飲んでいる。梅雨が去り、季節は夏。



An important reminder fromBeechtown High School (2)
2018 九州フライヤー



 

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