April 2009

April 30, 2009

一つ残らず手に入れろ ’09

dscn29530001.jpg


サンスタジオに行きたい。

レコーディングさえしてしまいたい。

グレースランドに行きたい。

エルヴィスの家を訪れたい。

ベタだろうが何だろうが行きたいモンは行きたい。

いや、行く、全部行く。

メンフィス・テネシーは断じて逃げたり消えたりする事はない。

待っとけエルヴィス、必ず行くぜ。


俺は眠る気がしない ウイスキーを嗜んで
物思いに耽るのはロウソクに火をつけてから


俺が唄う。

いつかきっと、この曲に影響を受けロウソクに火をつけて日々を彩る男達で溢れるだろう。

人生など容易い。

そして俺は今夜も曲を作る。


dscn29580001.jpg


’09.5.3(日)
高哲典企画
【ブレイクスルー・アコースティック・スペシャル/グッド・フィーリング】
アット 下北沢ラグーナ
18時半開場/19時開演/1000円(+1drink)
高哲典/さよなら食堂/アベユウジ/仁音屋/夕焼七輪


近い、非常に近い。俺は今年もどうにかもう一つの誕生日、「5月3日」に辿り着けそうだ。

生き延びろ生き延びろ、一つ残らず手に入れろ。


How do you feel ok?

I’m very fine today!


バットしかし、俺はメンフィスで日本語を高らかに唄おう。

at 23:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 29, 2009

天国行きのロマンの数々

毎日昼にはボトルコーヒーを丸々一本飲み干し、

夜には猛スピードでウイスキーを空瓶状態と化す男このワタシ、

体の左半分にコーヒー、右半分にウイスキー、その中間には水と血が流れる。

そんな事より一目散にニューオリンズへと向かいたい。

年内はおろか、来月、再来月には向かいたい心意気。

バットしかし、俺は思いつく、ロマン溢れる事柄を。

12月13日、そう、誕生日に飛行機に飛び乗りニューオリンズを目指す。

現地に降り立てば、時差を駆使して再び12月13日を過ごす。

すなわち「今年の誕生日は丸二日間満喫してやろうぜ計画」、こちらを仕事中に急遽思いつき、

俺の胸は張り裂けんばかりに興奮する。

何たって俺は地球に住んどる、こんな事も充分に可能という訳だ。

これはもはや「ロマン」としか捉えようがない。

そしてこんな事を思いつく事の出来るこの俺には、まだまだ生きる権利がある。

問題はただ一つ、12月までこのハヤる気持ちを抑え切れるかどうか、これに尽きる。

いや、航空券の意外な安さを知った今、俺は9月に出向き様子を窺い、

12月にも出向くといったウィットに富んだ発想さえ持ち合わせる男このワタシ、

もう誰にも止める事など出来ず、全てを八倍返しで取り戻す。

座右の銘「やったモン勝ちの理論」、こちらを一人で則る事とする。

そして女は必要ない。好きなモンだけ残れば良い。

ある男は詩を書き続け、ある男は旅へ出て、ある男はサーフィンを生きがいに、

ある女は美容師の一流、ある女は編み物を目指し、ある女は先生として食べ続ける。

4年程前、あの娘が言ったぜ、

「アンタは一人でも充分生きて行けるわ!」

ノー!断固ノー!

バットしかし時にイエス、サムタイムイエス!

BGMは世界の細野晴臣、揺れる世界音楽旅行。

P.S 

下北沢440にて「踊ろうマチルダ」観賞。僅かな期間でここまで状況は変化するのか、するのだ。

そして俺はあの日、部屋に泊めれば良かったと、今だって後悔している。

何が起こるか分かったモンじゃない、人生は素晴らしい。

ところが満員の客席を眺めながら思うのは、俺は俺で良かった、俺が俺で良かった。






at 22:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

危険な人生

img20090429.jpg


ウイスキーを嗜み、スープヌードルが出来上がるまでの間に素早く洗濯物を畳んだ後、

両手を合わせて麺を啜る俺は今や一人暮らしの鉄人。

君も一人暮らしをしてみろ、今こそ生きる喜びを噛み締めろ。                 

ハローお母さん! 

もうすぐ5月3日がやって来るぜ。                             

完全に突き抜けた感漂う新曲はまさかの8分オーバー、俺は仕事を終えたその足でギターに向かい、完成は目前。

「BALLANTINE’S」は颯爽と空瓶、

明日は一気に登り詰める「踊ろうマチルダ」ワンマンライヴを、久方振りに訪れる下北沢440にて観賞。
               
そして俺は「ミステリートレイン」を観ながら眠りに就く。


at 01:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 28, 2009

We are world masters!!! vol.4

dscn29030001.jpg

dscn29090001.jpg


公園の穏やかな光景とは裏腹に、冗談みたいなこの街は世界遺産をカジノが取り囲むクレイジータウン。

残念ながら閉まっとるレコード屋を後ろ髪引かれる気分で通り過ぎ、

俺達は狙いを定め、天に突き刺さるが如く堂々とそびえ立つ「GRAND LISBOA CAJINO」を目指す。


in GRAND LISBOA CAJINO

dscn29170001.jpg

dscn29130001.jpg


意を決する面持ちで中に潜入し、必死の「カジノかれこれ13回目顔」をキープしながら様子を窺う。

「おいこれ、かの有名なブラックジャックちゃうんけ?」

「おいおい、あのおっさん賭け過ぎとちゃうか?」


生粋のギャンブラーを気取るその前に冷静さは失わず、全てが夢の様な空間の元でとりあえずの煙草を吹かす。

そこで音が鳴り響き振り向けば、ストリップさながら、金髪姉ちゃんが舞台で踊り出す。


「どうした?一体何が起こっとる?」

今や口癖となってしまった言葉をこんな場所でも吐き散らす男このワタシ、

入場料も無料ならこんなショーまで勿論無料、スケールの違いをこれ見よがしに見せつけられ、余す事なく胸に刻み込み、俺は今までの二千倍どでかく生きてやろうと感じる。


そして遂に麗しのルーレット台に座り込み、手始めに300ドルをチップに替える。

最低賭け金100ドル(約1500円)の台で、まずは50%の確率で当たるところ、すなわち赤と黒、大と小に賭ける。

一歩間違えば僅か3分で300ドルが消えるところ、俺は見事に5分で持ち金を倍にする。

バットしかし、たった5分で勝ち逃げするにはあまりにもったいないこの雰囲気、俺は哀愁のギャンブラー気取りで更なる完全勝利を狙う。

散々気取った後、おいら気付けば500ドルの負け、ところがどっこいすっとこどっこい、ふと横に目をやれば800ドル儲けて笑うクールな相棒。

そこで俺達は一旦その場を離れ、例のストリップさながらのショーが繰り広げられる場所へと舞い戻る。

特等席のバーカウンターに座り込み、相棒の、

「まぁ一杯くらい奢りますさかい」


すなわちヒップな言葉に俺も堂々と乗っかりショーを観賞しながらギネスを煽る。

そして相棒の肩を叩き告げる、


「よーよー、来て良かったな!」

裸に限りなく近い格好で踊り狂い続ける金髪姉ちゃんを眺めながら高らかに笑う俺達二人組、もはや怖いモノなど何もない。

明らかにこんな空気は日本にはない。水曜日だとか平日のど真ん中だとか、この街にそんな事柄は一切ノープロブレム、

イヤラしさとは別の感銘を受け、スケールの違いを存分に堪能した後、まだまだ帰る気などサラサラなく、再び巨大なカジノ内を徘徊する。

目の色変えて狂乱マカオナイトは続く。


dscn29230001.jpg


at 22:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 27, 2009

鮮やかなハッピーエンドでゴー

こんな日がたまにある。

本日、激しく鋭く冴え渡り、書いても書いても追いつかん程の新曲が舞い落ちてくる。

この文章に費やす全ての神経をノートブックに書き殴り、そして俺はどうしようもない程にライヴを演りたい体勢と相成る。

埋もれかけた日々を八倍返しで取り戻す男このワタシ、あんな別れ方もアリだったんとちゃうんけと、こう捉えてみる事とする。

その日暮らしのおいらにゃ別にどうだって良い事ばっかりで
その日暮らしの人達の哲学 それは鮮やかなハッピーエンド


俺が唄う。すなわち今やハッピーエンドしか狙うモノがない。

あの娘が残した数少ない言葉の一つ、

「音楽は続けてほしいと思うわ」

それがないとイカれてさえしまいそうなこの俺を誰よりも間近で理解し見続けてきた奴が、何故にわざわざこんな言葉を吐いたのか。

オーケー、オールオーケー、ご多分に漏れず俺は唄う。

そして本日、本屋にてニューオリンズ、メンフィスのガイドブックを睨むかの如く立ち読む。

気分は既にその辺り、何処にでも行ける事は充分に立証された。

そんな訳で俺が次に向かうのはニューヨークでもロサンゼルスでもない、

ニューオリンズ&メンフィス、こちらに確定する。

何の知識も持たずに向かった香港&マカオでさえあれだけの感銘を受けた、

ニューオリンズ&メンフィス、こんな場所へ出向けば俺はきっと狂ってしまうかも知らん。

海の向こう灯り光ってる そこをアメリカと思い込む
ほら世界はこんな狭いもの 想像の遊びで得意気に笑う

今夜も そう今夜も

三日月と星が光ってる ベルモンドもそれ眺めてる
あぁ世界はこんな狭いもの 想像の遊びで高らかに笑う

今夜も そう今夜も


俺に唄わせろ、何処にだって行くぜ。






at 23:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

Don’t forget グッド・フィーリング

もしも期待などされたなら期待を裏切る程に上回りたい男このワタシ、

そんな俺の座右の銘はいつだって「スナック感覚」。

俺には通称「下心」と呼ばれる面倒臭い感情などない、気持ち悪い位に愛してやろう。

早い内、粋で粋で眩暈がする様な、そんなトランクに荷物を詰め込んで旅に出たい。

バットしかし、忘れたらいかんのがこちら、


’09.5.3(日)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック・スペシャル/グッド・フィーリング」
アット 下北沢ラグーナ
18時半開場/19時開演/1000円(+1drink)

1.夕焼七輪
2.仁音屋
3.さよなら食堂
4.アベユウジ
5.高哲典


粋で粋で眩暈がする様な、そんな男達と繰り広げる丸18年目の夜。

明日はまとまりきらず散乱する数々の新曲をまとめ上げる作業に没頭する。

そして今夜も「ミステリートレイン」を観賞しながら旅気分を獲得し、

スコッチなるヒップなモノを嗜みながら眠りに就く。

本日、ご多分に漏れず休憩時間を駆使し、尾崎豊の愛した場所に出向いた。

その場所で俺は、自分の歌を唄って聴かせた。


P.S 書く事を止める気はない。もしも聞かれるならどんな事だって答えよう。もはや何も隠す気などない。




at 00:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 26, 2009

We are world masters!!!vol.3

’09.4.21 in PANDA HOTEL

相棒が眠りに就いても俺は疲れを知らず、

ベッドにもたれて遂に訪れる狂乱のマカオについて調べ上げる。

「朝に滅法弱い男」と呼ばれて久しい男このワタシ、バットしかし、旅の朝は断固早起きを。


’09.4.22

dscn28690001.jpg


この国にどうやら愛想は御法度、俺はチップを渡すどころかむしろ貰いたい位の衝動に駆られるが、

とりあえずベッドメイキング係に10ドル置いて部屋を出る。


地下鉄を乗り継いでフェリー乗り場まで辿り着き一時間の船旅、

俺達は訳も分からずキチガイタウン・マカオに足を踏み込む。



in Macau

マカオに着けば有無をも言わさず商売人が駆け寄って来る。

浅草辺りにありそうな、「自転車に乗って一周しないかい?」の類い。


「I love walk!」

かわしてもかわしてもおっさんは近付いて来る。

「How much?」

おっさんは200香港ドルを要求してくる。

「NO!sorry!」

バットしかし、そこで試しにかけてみる言葉、

「We are hope pricedown!!」

一気に140ドルまで下がる。すなわち、デタラメ英語もまったくもって捨てたモンではない。

相棒は携帯電話でどでかく吹っ掛け「100」の数字を指し示したが、

俺達はまんまと130ドルで手を打ち、よそ者気取りで自転車に乗っかってみる事にする。


dscn28760001.jpg

dscn28770001.jpg

dscn28790001.jpg

dscn28800001.jpg

dscn28810001.jpg

dscn28830001.jpg


おっさんの背中を眺めながら、一生懸命にペダルを回す姿を眺めながら、

俺は値段を下げてもらった事すら後悔してくる。

おっさんはこの街で、「よそ者」を頼りに生活しとるのだ。

自転車をこぎ続ける事で生計を立てとるのだ。

おぉ、こんなところにもしっかり生きとる人がおるんやなと考えると俺は涙さえ出そうになってくる。

そんな人達が世界中に存在するという事実を目の当たりにしながら、マカオの香港とは一味も二味も違う街並みを見渡す。

目的地に着き、150ドル渡して20ドルのお釣りをもらおうと思ったところ、

憎たらしい笑顔をひっさげてちゃっかりとおっさんがいう、

「chip ok??」

俺は一瞬戸惑った後に答える、

「yeah,OK!OK!」

おっさんと握手を交わし、おっさんは150ドルをしっかりと握り締めて元の場所まで舞い戻って行った。

dscn28870001.jpg

dscn28910001.jpg

dscn28920001.jpg

dscn28980001.jpg

dscn28990001.jpg

dscn29000001.jpg

dscn29020001.jpg

dscn29050001.jpg


「BRUTUS」は一時も手放さず持ち歩く。

そしてこの街は世界遺産で溢れかえる。

もはやどれが世界遺産なのかさえ分からず、この国では普通であろうアパートの造りさえも世界遺産に認定したくなってくる。

香港もマカオも、街には灰皿とゴミ箱がどこにでも設置してある。

日本では今やゴミ箱さえ見つけ難い、これも確かに異文化の一つといえる。

何ともウィットに富んだ事に、世界遺産の真横にまでまさか灰皿は設置され、

俺達は神聖である筈の「聖ポール天主堂」に堂々ともたれ掛かり煙草を吹かす。

世界遺産と一大カジノが見事に同居した、

この世田谷区の半分しか面積がないとされるこのマカオの街を俺は一発で愛してしまった。

とにかく「右も左も知らんがな顔」をひっさげ、こんな場所まで辿り着いた。

俺は時間があればこの街で髪の毛をばっさりとやりたかった。

言葉もあやふやのままマカオで散髪、この賭けは実にクールだと思った。

猫は我が物顔で伸びを繰り広げ、俺達は昼も夜も構わずビールを煽る。

そしていよいよ、意を決して執念のルーレット狂と化す。


続く












at 21:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

シンキングアバウト・永住権

img20090426.jpg


ラウンドミッドナイト、曲は次々と生み出される。七、八年前に作ったきり闇に葬られてしまった曲だって掘り起こそう。そしてこの文章でさえ曲にしてしまえばそれで良い、たったそれだけで全ては救われ報われる。

俺はもはやこんな事を死ぬまで繰り返せる、例えるならば「永住権」さえ手に入れとるじゃないか。

BGMは七、八年前の俺、                  

過去の事なんかどうでも良いのさ 傘は要らない

そして俺は「JAMESON」をお休みして、スコッチウイスキー「BALLANTINE´S」を煽り眠りに就く。

どちらにしても俺は呑むのだ。

待っとけニューオリンズ、必ず日本語でがなりまくってやるさかい。

P.S 4月25日は忘れたらいかん、尾崎豊の命日だった。明日は休憩時間を駆使し、ご多分に漏れずこの男の愛した場所へと出向こう。               




at 02:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 25, 2009

第十一回 ドツイテマワリタイ人達

・神聖なるお土産に礼の一つも言えず飛びつく無神経ひょっとこ椎茸野郎


先に断わっとくが(断わる必要すらないが)、俺は何も「礼を言われたいが為」にお土産を買う訳ではない。

それは「ちょっと行って来ましてん」の誇り高き印であり、

「どんなモンか食べてみてね!」といった類いの人間味溢れる優しい気持ち以外のナニモノでもないのだ。


バットしかし、バットしかしちょっと待ったらんかいジャスタモメンプリーズ!!

「ありがとう」然り、

「いただきます」然り、

「御馳走様でした」然り、

何故こんなシンプル極まる言葉を発する事さえ出来ず、神聖なるお土産に我が物顔でむさぼりつく輩が確かにこの世には存在するのか。

そんな輩とこんな俺も同じ「人間」として括られてしまうのか、しまうのだ。

マナー、デリカシー、モラルの三大最低要素さえ微塵も持ち合わせてない輩達を目の前にほら、俺の頭はかの有名な「5W1H」でいっぱいじゃないか。

もう一度書こう、俺は何も「礼を言われたいが為」にお土産を買う訳ではない。

一言、たったの一言でケリはつくのだ。

それは例えば、「これ美味しくないねー」でさえ良いのだ。

何に対しても怒る男だと、そう周りは勘違いしとるのか?

「これ美味しくないねー」で怒る程、俺は野暮な人間でもないのだ。

そうくれば俺だって、

「そうやろ?」然り、

「じゃあこっちはどうだい?」然り、

「もう食べるな!」然り、

話は全て巧く流れて行くのだ。

怖いのか?ひょっとして怖くて礼も言えんのか?

じゃあ聞こう、「いただきます」と言われて俺が怒鳴り散らすのか?

違う、違うぞ、一言もない事に対してのみ怒るのだ。

そうか、もう一度書く必要があるのか、俺は何も「礼を言われたいが為」にお土産を買う訳ではない。

バットしかし、バットしかしアイウォンツプリーズウェイト!!!

そんな一言さえ言う事(文章でも可)も出来ん輩とこの俺が、どうやって仲良くなれるというのか。

俺はそんな人間の言動、行動に人の二千倍は神経を使うらしい。

俺の子どもがもしもこんな輩の様な人間に育ったら一体どうする?想像してみただけで恐怖だ。

ド突き、回し、つねり、コンコンとまくしたてた後、我が子どもに「三万円払え!」とお金まで請求しても、まだまだ物足りんじゃないか。

「ゴチャゴチャ言われる位ならもう食べてあげないよ!」とでもヌカすのか。

おぉ!そうなれば俺に残るのはもはや「殺意」だ。

こんな事を洩らせばきっと彼女はこう言うだろう、

「アンタ!そんな事で怒ってたらいつか絶対神経切れるわ」

ノー!断固ノー!

ここは愛想の欠片もない香港ではない、日本だ。分かるか?

俺は断じて「当たり前の事柄」に怒っとるだけだ。

こんな事で怒られる事を誰もが恥ずかしく思うべきだ。

いつかあの娘が言ったぜ、

「アンタはアメリカで生活してみるべきよ!」

その言葉、馬鹿正直に額面通り受け止めたろかファッキンジャパニーズ!

嗚呼、理解してほしい、俺は何も「礼を言われたいが為」にお土産を買う訳ではない。


P.S これはほんの一部のナスビ野郎共の行動を書き殴った文章である。

これを読んで「何をゴチャゴチャヌカしとんねん」としか思えん人達と、俺は一生友達にはなれんだろう。なりたくもないし、なる気もない。

俺の口癖、「一生交わる事のない人達」

オーケー、オールオーケー、相手も俺の事など面倒臭く思うだろう。それで良い、話が早い。

そして俺はこのシリーズを本にする事を諦めた事など一度としてない。「第一回」~「第十回」を久方振りに読み返し、俺は自分自身に大いに頷き続ける。

ところで日本を代表するスーパーアイドルの逮捕劇、俺はその事についても激しく一編書き綴りたい衝動に駆られる。俺はあの男にもはや、「羨ましさ」さえ感じとるのだ。



























April 24, 2009

60’s TRUNK a GO GO!!!

俺は長年、粋で粋で眩暈がする様な、そんなトランクを探し求めた。

バットしかし、そんなトランクに出会う確率は皆無に近かった。

香港に出向く直前、行きつけ古着屋「BIG TIME」に於いて

近年稀にみるクレイジーなトランクと巡り合ったが、

香港へは色々と準備をして出向く、すなわち構えて行く感覚を一切排除したかったが故、

手に入れるのは控えた。

旅人の聖地、成田空港では様々な旅人のバッグを眺めた。

それはもはやトランクとすら呼べず、

誰もが似たりよったりのアタッシュケースで、コマつき旅行バッグだった。

「違う、まるで基準が違うぜ、粋で眩暈がする様なトランクはどうした?」

そして、そんな事を考え続けるこの俺はリュックサックだった。

本日、世界地図を手に入れる為に街へと繰り出す。

周りから日本語が聞こえてくる感覚があまりに不思議に思える。

たった三日間日本を飛び出しただけのくせに、

道行く人へ一丁前に、

「Excuse me!」

などと話しかけそうになる。

値札を見れば、

「これはドルなら幾らだ?」

などと勝手に頭が計算を始める。

たった三日間でこんな感覚が確かに沁みつくのだ。

帰り道、例のクレイジートランクはまだあるのか、

そしてどんなトランクだったかをもう一度確認するべく「BIG TIME」へと立ち寄る。

あった、あったぞ。そしてそれは最初に見たその時より、何倍も輝いて見える。

外見と中身に破れがない事を確認し、手に持ち確かな感覚を確認しとる内、

「このトランクは俺こそが使いこなすべきなんじゃないのか」状態は抑え切れず、

まさかの「今こそ手に入れてまえ」と相成る。

店員と会話を交わし、このトランクの丈夫さを確認し、俺はもう後には引かん事を決める。

そう、アメリカにも必ずコイツと出向くだろうという

「想像の遊び」を繰り広げて笑う。

dscn29390001.jpg


これはさすがに安くはない、11340円の愛すべき60年代物。

バットしかし、俺は長年、粋で粋で眩暈がする様な、そんなトランクを探し求めた。

そして遂に11340円で手に入れた愛すべき代物、明日からはそう、ご多分に漏れずの残業デイズ。

古着屋の袋には入りきらん大きさにより、俺はこのトランクを裸のまま部屋まで持ち帰った。

その道中、既に気分は旅人だった。

コイツの最初の出番は6月の小さな旅、関西ー福山ツアー、

俺は少しずつ、それでいて確実に理想へと近付く。

世界地図はたったの100円、俺は地図を広げて様々な場所の位置確認をするに至る。

「おー、アイルランド!」

「おー、ハンブルグ!」

「おー、ニュー・オリンズ!」


日本の下北沢というあまりにも小さ過ぎる街の片隅で、俺は今や世界に思いを馳せる。



P.S 「We are world masters!!! vol.3」

すなわちマカオで執念のルーレット狂と化した3日目の狂乱の出来事はまた後日。



at 19:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

We are world masters!!! vol.2

dscn28330001.jpg


バスに乗って出向く観光ツアーでは、

自分が今どの場所におるのかすら掴み難い。

そう、俺は時間や行く場所を勝手に制限される団体行動が断固好きじゃない。

そんな訳で観光ツアーを終えてからがいてまえ精神の最大の見せ所、

気に入る地域に入り込めば気が済むまでその近辺を右往左往に歩きまくる。

「シャチョウ!ニセモノドケイ?」

などと声を掛けられれば

「sorry,no thank you!」

今まで使う機会がなかった、意外と多い事が判明した英語の引き出しを頭で漁りながら答える。

「クスリアルヨ!」

「sorry,no thank you!」


必要ないモノは安易な英語で切り抜け、デタラメ英語が無理ならばジェスチャーと日本語を駆使し、

「世界の旅人顔」を持続しながら街を駆け抜ける。

世界共通テーマ「ナメられたら終わり」、

どうにか「もはや海外32回目顔」だけはキープする男このワタシ、

怖いモノなど何もなく、たとえあったとしても胸の内に隠し続ける。

相棒の歩き続けて出来た水ぶくれが痛み出しても、足が棒になっても、断じて歩く事は止めたらいかん、

ギャンブル以上にギャンブルな危険な場所に立ち寄り女に尋ねる、

「Is this HONG-KONG style?」

「yeah,good feeling!!」

これは壮大な旅の始まり、地図だけを頼りにただただ歩き続ける。



2nd day(’09.4.21) 100万ドルの夜の出来事

dscn28410001.jpg

dscn28470001.jpg

dscn28510001.jpg

dscn28560001.jpg

dscn28590001.jpg

dscn28620001.jpg

dscn28630001.jpg

dscn28660001.jpg

dscn28670001.jpg

dscn28680001.jpg


そして足で掴む100万ドルの夜景。

「this is beautiful!!!」

これしか言葉は見つからず、もはや言葉など必要ない。

俺は以前働いたバーのTシャツ、すなわち「STOMP」Tシャツを着て、

「一体こんなところで何をやっとるのか」感覚は常に最高潮、

呟く言葉は

「from JAPAN!」

「赤羽に出向く感覚でほんまにこんなところまで来てやったぜ!」

オーケー、オールオーケー、

誇らしい程の完全勝利を収め高らかに笑うワタシ達、

地下鉄とタクシーを乗り継いでパンダホテルに舞い戻り夢の暮らしに乾杯を。

俺は確かに今、地球上に存在する。世界はあまりにも美しい。


続く


at 13:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 23, 2009

We are world masters!!!

ただいま

おかえり

ありがとう

さようなら



旅に目的などなくても良い。

もはや動く事だけが最重要だと捉え続ける。

そしてそれ自体がいつか目的となる。

言葉の壁が厚くても気にする事など一つもない。

英語で、時に日本語でまくしたてればそれで良い。

それだけで充分に伝わる事がある。

香港にて、愛すべきマカオにて、相棒に話しかける時以外、

俺達は全てを英語で貫き通した。

これが一人きりならどうか?

ひょっとして日本語さえ忘れてしまうのかも知らん。

そして日本語を自然と覚えた様に、その国の言葉を自然と覚えていくのかも知らん。

「簡単な事をわざわざ難しくするべからず」

こちらをスローガンと掲げて久しい男このワタシ、

考える前にそう、赤羽に出向くスナック感覚で飛び出してみればそれで良い。

「We are hope pricedown!!」

「yeah,yeah!I love walk!」


俺は地球上の「日本」という国に暮らす小さい、あまりにも小さ過ぎる男だった。

俺が全く知らん国でも今日も何処かで人間は生きとるという当たり前の事実、

俺は何十億人が生きる地球上のたった一人、バットしかし、されど一人と捉える。

たったの三日間滞在しただけで、数え切れん程のコツと異文化、存分な知識を手に入れた。

俺は日本を愛すると共に、またすぐにでもこの国を飛び出してみたい。

次はそう、アメリカ大陸上陸、

地球上に確かに存在する筈の「アメリカ」においてレコード漁り、

メンフィス・ビールストリートでビールを一杯、

用心は忘れず格安モーテルにチェック・イン。

相棒無しの一人旅、必ず年内中に出向いてやる。

もうどうでも良い、どうにでもなる事を身をもって体感、動き続ければそれで良い。

壮絶な、人生観さえ揺るがす様なパーフェクトに近い美しい旅を見事に獲得。

まだまだ死ぬ訳にはいかん、

世界地図と辞書、こちらをトランクに詰めて新しい旅へと出向く。

いつか言ったぜ、

「パスポートさえ手に入れれば俺は何するか分からんぜ!」

オーケー、オールオーケー、その言葉に偽り無し。


1st day(’09.4.20)

dscn27530001.jpg

dscn27640001.jpg

dscn27670001.jpg

dscn27680001.jpg


2nd day(’09.4.21) in 香港

dscn27820001.jpg

dscn28030001.jpg

dscn28080001.jpg

dscn28150001.jpg

dscn28160001.jpg

dscn28170001.jpg

dscn28320001.jpg

dscn28270001.jpg

dscn28280001.jpg

dscn28340001.jpg

dscn28390001.jpg


どこの誰が決めたかも分からん様な観光ツアーなど断じて重要じゃない。

地図を何度も何度も確認しながらただただ歩き、時に間違え、

自らの足で稼いでこそ旅は素晴らしいモノになる。

そして俺はそれを必要以上に実行した。


続く


















at 21:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 20, 2009

DUTY FREE

img20090420.jpg


万事予定通りに事は運ぶ。税関では俺だけまさか財布からベルト、鍵に到るまで色んなモノを剥ぎ取られたがノープロブレム、俺はわきまえた態度を貫き税関を通過する。

免税店では「JPS」が置いてないが故、「マルボロ」を1カートン2300円で手に入れる事に成功。

そんな訳で近い、非常に近いオーバーシー、現在、成田空港ハイカラ喫煙ロビーにて至福の一服。これはそう、とっておきの出来事、夢の暮らし。

空の上では山口洋に耳を傾けながら香港について思いを馳せ、そして持ち前のいてまえ精神を駆使してビールを嗜む。

飛行機が墜落せん事だけを祈ってほしい。

俺は詩を書き殴る為にノートブックをリュックサックに詰めた。そして携帯電話の電源は、切る。


at 16:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

旅人の聖地にて

img20090420.jpg


俺達は成田空港を目指す。「散歩がてら香港行ってきますさかい」顔を堂々とひっさげて歩く。荷物は最低限にまとめあげた。

銀行にて、残業で稼いだお金を香港ドルに両替する。その瞬間、興奮度数はいきなりの沸点オーバー、俺は2800香港ドルを手に入れ封筒に詰め込む。

渋谷を歩くその時点で既に、此処が何処なのかすら分からん様になってくる。次から次へと新たなる経験を重ねる男このワタシ、もはや怖いモノなど何もない。

相棒!全ての事柄など関係ないぜ。よくも俺の香港行きに乗っかってくれた、この旅は紛れもなく美しい旅になる。

そして電車はまもなく成田空港着。

帰国後、俺は遂に夢の言葉を吐く時がくるのかも知らん、

「いやー、ほんま時差ボケやでー」(香港との時差僅か一時間)

その時までどうかお元気で。

おぉ!成田空港着。

この空気、まさに旅人の聖地。


img20090420_1.jpg


at 14:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

さよなら!街の恋人たち

波風立てるのはもうお終い、

「俺の傍におれば見た事もない風景が次々とお目にかかれるぜ」

一丁前に俺はずっとこう唱え続けてきた。

それを全部投げ捨てて、礼儀を土足で踏み潰して、

写真さえ処分してくれと、彼女は以前、こう呟いた。

どうって事はない、たとえ俺自身に様々な問題があったとしても、

価値観に致命的な差があった事だけは間違いない。

「ボロを着てても心は錦」

そして俺は何一つ変わってない。

俺は充分に幸せ者だ、現代の被害者面を曝すのは金輪際止めろ。

BGMはサニーディ・サービス「さよなら!街の恋人たち」、

ボロを着て香港で高らかに唄おう。





at 09:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 19, 2009

さながら逃亡者のイメージでゴー

「明日から何処に行くんだい?」

「イエス、香港!」


こんな会話に清々しさすら感じる今日この頃、

「九・二一 釜山行き断念事件」から丸七ヶ月、

俺の初のオーバーシー・トリップはそう、明日からの香港で決まりだ。


「どうせ密入国でしょ?」

「樽か何かに乗っかって漕いで行った方がお似合いだぜ」

「パスポートは偽造したのか?」

「どんな悪い品物を売りに行くんだい?」


悪そうな男達がひっきりなしに俺に問いたてる。

そして答えはノー、断固ノー!

残念ながら期待にそぐわず、俺はそこまで悪い人間でもない。


悪い品物を売るどころかむしろ、現地で変なモノまで買わされてしまう可能性すら持ち合わせる男このワタシ、

非常にわきまえた態度で税関だってくぐり抜けよう。


バットしかし、俺は逃亡者さながらのイメージを頭に勝手に思い描いて遊ぶ、

すなわち、「勝手な想像の遊び」を忘れたりはせん。

そして、全てを洗い流す旅に出る。


日本でアメリカ人が英語を喋る様に、俺は香港で広島弁を捲くし立てればそれで事は巧く運ぶだろう。

海外経験のあるヤサグレ男とヒッピー女から数々の情報を収集させていただく。

不安と興奮をいくら織り交ぜても最後の言葉は結局これだ、

「まぁ、行けばどうにかなるやろ!」


そんな訳で明日の今頃は香港、ハイカラ香港タウンに俺は存在する。

望めば何処にでも行けるというこの世界のカラクリを俺は知っとる。

望むなら今から福岡に向かう事だって可能だろう。

今日は渋谷で残業、そして明日は香港、香港だ。

世界は素晴らしい。

お母さんが言ったぜ、

「あんた!乗り遅れて怒鳴り散らす事だけは金輪際止めなさい」

オーケー、オールオーケー、成田空港17時発香港行き、

俺は残業で稼いだお金を香港ドルに替え、午前中から第一目的地、成田空港を目指す。










at 21:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 18, 2009

麗しのボーリングシャツ狂

「よーよー、おいら明後日から香港だ。全てをぶっ壊しに、全てを取り戻しに行くんだぜ!」

こんな言葉を口走る時、その時が一番胸躍る瞬間なのかも知らん。


そして俺は本日、ようやく成田空港までの行き方を把握する事に成功した。

以前働いたバーに立ち寄り給料袋を受け取り、スーパーのお惣菜コーナーに駆け込み今夜の夕食を漁る。

「JAMESON」はまたも空瓶、オーケー、ビールは二本手に入れよう。

さぁ、今こそ一人に戻った生活に慣れ親しむべきだ。

スナックをつまむ感覚、すなわち「スナック感覚」を駆使して

行きつけ古着屋「Small Change」を軽い感じで冷やかしてみる。

ところでボーリングシャツ、こちらは滅多にサイズが合うモノに巡り会う機会がない。

さながらボーリングシャツに関し、

「値段とセンスとサイズがかみ合ったら直ちに手に入れるべし」

こちらをスローガンと掲げて久しい男このワタシ、

何の目当てもない時に限り、奇跡のボーリングシャツは掘り出される。

普段、三千円(近頃は二千円)オーバーの衣服には見向きもせん男このワタシ、

ボーリングシャツだけは時に例外と捉える事とする。

とりあえず、とりあえずの心意気で奇跡のボーリングシャツを手に持ち試着室に潜り込めば、

「JAMESON」としっかりと書かれた鏡があくまでさりげなく飾られてある。

「おー、この店自体が奇跡やんけ!」

試着室で微笑みながら奇跡のボーリングシャツに袖を通せばサイズは抜群、センスも抜群、値段は4095円。

いくら奇跡のボーリングシャツとて、香港を前にお金を使うのは惜しい。

バットしかし、バットしかしオールオーケー、それとこれとはまるで話が違うぜと意気込んでみる。

そう、スローガンに恥じる事なく俺はレジに駆け込むとしよう。

dscn27510001.jpg


「俺が愛して止まんベスト10」

「哀愁を感じずにはおれんベスト10」

こんなモノを作るとしたなら、

「欠けた皿を堂々と出してくる喫茶店」

「アーガイル」

「旧車」

「ルーレットのフォルム」

「モデルガン」

「トランプ柄」


これらと共に必ず「ボーリングシャツ」も食い込んでくる事だろう。

そういえば去年の5月3日、俺は女の子を引き連れて福山に帰り、昼は意識不明の事故を起こした現場の前で堂々と生き返った表情で写真を撮り、夜は古着屋でもないリサイクルショップでカクテルが刺繍されたボーリングシャツを2900円で掘り当てた。

喜び勇んで家に帰ればお母さんが憤慨しながら言ったぜ、

「あんた!そんなモン何処で着るねん?」

「こんなセンスない男の一体どこがええの?」


待っとけお母さん!

近々また怒られに帰るぜ、但しその時は一人だ。

そうか、あれからまだ一年も経ってないんか。

風景はまさかの変貌を遂げても、俺が好きなモノが変わる事はない。

ずっと好きで居続けられる権利が俺にはある。

今年の5月3日はそう、ボーリングシャツでも着て唄おう。

そして缶ビールは二本目、残りは少ない。

P.S

先日俺の部屋を初めて訪ねた男が、俺の部屋の写真と共にこの部屋に関する文章を掲載した。

無論、俺が頼んだ訳ではない。

相棒!まったくもって話が早いぜ。

http://ameblo.jp/sayonara-shokudou/

俺は今や、この男にただならぬ信頼をおいとる。

そしてこの男は今年の5月3日一大企画、

「ブレイクスルー・アコースティック/グッド・フィーリング」にも出演する。


















at 22:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

夢の国で暮らす男の物語

何だかんだで「香港ミーティング」は本日開催、

俺達、散々に酔っ払いながら未来を語り合う。

レコードを愛する男が言ったぜ、

「この部屋はまさに理想だ、もはや感動すら覚える。この部屋に女でも呼べばイチコロなんじゃないかい?」


オーケー、オールオーケー、俺は答える、

「この部屋を素晴らしいと捉えるかゴミ屋敷と捉えるか、それで全ては決まった様なモンだぜ」


俺はこの部屋を愛し、レコードを愛しとる。

俺達、呂律も回らん程に酔っ払いながら、武蔵野タンポポ団を、トムウェイツを、そして愛すべきakikoを回しながら、

三日後に迫った香港での行動について語り合う。

dscn27480001.jpg


九州の酔いどれ、下原元気が言ったぜ、

「この部屋はまさに夢の国だ」

イエス!断固イエス!

すなわちおいら、夢の国で暮らしとる。

全てはやったモン勝ちだ。

おいらヘベレケベロンベロンに酔っ払い気分は既に香港、

失うモノなど何もない。

そんな訳で明日も早起き、稼ぎまくる必要性を感じる。










at 01:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 17, 2009

執念のルーレット狂を気取るその前に

昨晩握手を交わした際、完全に自分だけの道を切り開いた男が俺の髪型を指差しながら言ったぜ、

「かっこいいねー」


ノー!断固ノー!

俺はそろそろこのふざけた髪型にも飽き飽きときている。

ポマードのべとつき具合にも多少、ウンザリときてしまっている。

短髪にかなうものなし、そんな事実を俺は知っとる。

そんな訳でもうすぐバッサリと切り落とす必要性を感じる。

本日、下北沢にも存在する昭和の生き残り定食屋、「キッチン南海」でモダンな昼食を平らげた後、

以前、愛すべき雑誌「BRUTUS」で「マカオ大特集」が組まれてあった事を突然思い出し、古本屋を漁る。

「マカオなど俺とは生涯無縁やんけ」

こう信じて疑う事のなかった男このワタシ、

今こそこの雑誌を引っこ抜きたい衝動に駆られる。

dscn27460001.jpg


おぉ!

ただの雑誌の写真でさえ、瞬きするのも惜しい程に風景がキラめいて見える。

待っとけマカオ!

生涯無縁と思ったお前のところにまさか、足を踏み込むぜ。

麗しのギャンブラー気取りで一発当てるぜ。

目当てはルーレット、小学生時分、ルーレット遊びに明け暮れた思い出がフラッシュバック。

ハロー、執念のルーレット狂!

今こそ真価が問われる時だぜ。

俺はルーレット台が目に入る度に哀愁を感じる。遠い昔の記憶が消える事はない。

まず第一にあのルーレットの美しきフォルム、これ自体を愛して止まん。

そこで一儲け、両手に華、夢が夢ではなくなるのを待っとる。

広島の古い友達がいつか言ったぜ、

「チャーシューメンにチャーシューをトッピングしてやる位の大物になれよ!」

これは俺の胸に深く刻まれた言葉、すなわちウィット富み過ぎの名言である。

日本を経つのは早三日後、準備は何一つ出来てない。

いやその前に、何を準備すればええのかすら分かってない。

バットしかし、少なくとも知っておくべき事が一つだけある。

ハロー、心優しきお姉ちゃん!

成田空港までの行き方を俺に丁寧に教えてくれないかい。














at 18:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

哀愁の吉祥寺協奏曲

「今日が単なる木曜日だと思うべからず」顔を堂々とひっさげて、

俺はノー残業で仕事を切り抜け、井の頭線哀愁電車「急行吉祥寺行き」へそそくさと乗り込む。

吉祥寺に着けばアメリカンドッグに噛り付きながら歩き、

辿り着く場所「スターパインズカフェ」にて山口洋(ヒートウェイヴ)観賞。


dscn27340001.jpg


ライヴレポートなるモノを書く程に俺は野暮でもコンコンチキでも自惚れてもない。

とにかく俺は一部と二部の約二時間、ただただ呆然唖然と立ち尽くし、ケタ違いの一人の男を眺め、時に胸を昂らせ、時に目に溜まった涙を払いのけるしか手段がなかった。

それは想像以上に素晴らしく、あの場所でしか分かるモンでもない。

あの余裕、あの仕草、あの詩人らしさ、あのギター、どれを取っても特級品、

何故これ程の男がドル箱シンガーではないのか、

何故武道館をギター一本で超満員で演らんのか、

何故スポーツ新聞のトップを飾る事が出来んのか。

俺はあの場において、28歳にして一番若い客だった様に思える。そして男女比率はご多分に漏れず圧倒的に男が多い。

おい、若い女の客はどうした?こんな男こそモテて然るべきじゃないのか。

おい、俺は丁度二ヶ月前まで連れ添ったあの娘に、こんな誇らしい世界が存在する事実を見せ続けて行く事に使命さえ感じとったというのに、肝心のあの娘は一体どうした?

こんな誇らしい世界を切り裂いて、思い出さえ踏み潰して遥か彼方へと消え去ってしまったじゃないか。

そう、この世界は確実に狂ってしまっとるのだ。

日本人は何をやっとるのか。

流されて流されて一体何を浮かれる余裕があるのか。

こんな世界がある事を何故もっと持ち上げんのか。

この世界は確実に狂ってしまっとる、何たってそんな事にすら気付いてないのだ。

そして俺はアウトサイダーでも何でもない、ど真ん中のインサイダーと呼ばれて然るべき男だ。

それにさえ気付かれん事に対して憤り、止むを得ず嘆きながらやさぐれ続けてしまうのだ。

とにかくあれ程の「本物」を目の当たりにしてしまうと、俺みたいな輩などどうしようもない偽者野郎に成り下がってしまうんちゃうんけとすら思えてきてしまう有り様。

終演後、もはや悔しくて嫉妬すら憶えてしまう男と握手をして一言二言話をした。

そんな出来事などすぐに男は忘れてしまうかも知らん。

バットしかし、残念ながら俺はしつこい。いつか必ず同じステージに立ってやろう。止める理由など何一つない、俺は演り続ける。

彼女はトゲのない薔薇の様で 彼はただのトゲみたいな存在だった
深く考えずに暮らしてきたそのツケがただ二人を引き裂いただけで


もはや一人天下の山口洋が唄う。最重要危険人物、数少ない本物の生き残り、天然記念物が唄う。

残念ながら「本物の本物」はモテはやされんらしい世の中、

バットしかし何も心配する事などない、ただただ自分を信じ続ければ良い。

dscn27410001.jpg


ライヴハウスを出て、折り畳み傘と手に入れた二枚のCDを持って歩き、高田渡を思いながら井の頭公園を散々ぶらつき、手を繋いで能天気に歩く恋人達の間をくぐり抜けた後、家路についた。

ハロー相棒!

幸せを掴めよ。

そして俺だって何一つ諦めてない。すなわち死ぬまで抗いながら生き続けるだけだ。

P.S 「いせや」は閉店時間が早いが故、また後日改めて出向く。









at 00:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 16, 2009

愛すべき人間論

そして俺は本日も渋谷の生き残り、

いや、日本の生き残りハイカラ喫茶店へと出向く。

そう、まさかの三日連続で出向く。

昼御飯に630円やら700円やら、毎日こんな大金を費やす事など信じ難い行動だと長年唱え続けた男このワタシ、今ははっきりと風景が違って見える。

もはや常連の枠を堂々と飛び越えたスタイルでドライカレーを平らげ、スポーツ新聞を読み散らしながらサービスのアイスコーヒーに口をやれば、この喫茶店を営み続ける夫婦が渋谷の外れの景色をぼんやりと眺めながらぽつりと話し合う、

「まったく今日の夕飯は何にしようかしらねぇ?」


おっ?おー!!

俺が探し求めた哀愁の風景とはまさにこれだぜ。

此処が渋谷だとか狂乱の東京シティだとか、そんな事はもうどうでも良い、

まるで田舎の友達の家で御飯を御馳走になったかの様な感覚、

お父さんとお母さんを思い出さずにはおれんこの感覚、

この風景に溶け込めば630円など断じて高くもないぜ。

それに付け加えられるスポーツ新聞とアイスコーヒー、もはや完璧としか捉え様がない。

「いつもありがとね!」

おー、とんでもない。その言葉そのまま返そう。

そして俺はその昼食代をその日の内に取り戻す。

すなわち二時間半の残業を有無をも言わさぬスピードで切り抜け、

そしてヒッピーみたいな女の子と約束の場所、

アメリカのジャズクラブ感漂うカフェに辿り着きアイスコーヒーとサンドウィッチを嗜みながら、

時に舌もついていかん程の早口で様々な事を喋りまくる。

「音楽がある事はあんたにとってナニモノにも代え難い強みよ」

イエス!断固イエス!

真実だけを見据えてやるぜ。そしてそれこそ、心底感情を込めて唄い切る事が出来る。

俺は端くれ音楽家、得した、随分と得をしたと捉えてやるぜ。

座右の銘「元は取る」、いつだって元以上を取り返してやろう。

そして俺は本日初めて、成田空港が一体何処にあるのかを教えてもらった。

もうどうでも良い、赤羽に出向く心意気で香港に乗り込む。

あの娘が言ったぜ、

「そして今日もウイスキーを呑んで眠る訳だね?」

男とか女とか、気付けば大した問題でもない。俺は結局、人間を愛しとる。


P.S 

4月16日、すなわち高田渡の命日。ご多分に漏れず高田渡を聴きながら眠ろう。

明日はノー残業、そして思い出の地、吉祥寺タウンにおいて山口洋(ヒートウェイヴ)観賞。

その後は書くまでもない、「いせや」に駆け込みウーロンハイを一杯。





at 00:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

April 15, 2009

勝手な自慢話でもしよう

いうならば俺の今の髪型は「間に合わせ」であり、もはや「適当」とさえいえる。

モヒカン、侍、可愛過ぎる、イカツ過ぎる、

様々な表現が耳に飛び込んでくるがまったくもってノープロブレム、

すなわち「こういう時期もあってええんちゃうんけ」の季節である。

いつかこんな季節を思い返す時、笑えるならばそれで良い。

バットしかし、こんな一見ふざけた、チャラチャラした様な風貌でも中身はぶれる事なく、

そこそこに真っ当な人間だと捉える。

そしてこんな髪型をわざわざ美容室でお金をかけて仕立て上げる程に俺は御丁寧な人間でもない。

思い立ったその時、気分を変える必要を感じる時、俺はスナック感覚でバリカンを入れる。

そこに必要なのはもはや「いてまえ精神」だけであり、

刈り過ぎたと思えば刈り過ぎ具合を楽しめばそれで良い。

ところがどっこいすっとこどっこい、

この「適当」である筈の刈り込みを自分でやったと告げれば誰もが驚きの表情を見せる。

誰かが言ったぜ、

「美容師やってたんですか?」

ノー!断固ノー!エヴリバディセイズ「NO!」

俺はそんなに器用な人間ではない。

何たって自分の後姿すら見た事がないじゃないか。

鏡を二つ駆使すれば自らの後姿も覗けるのか知らんが、そんな事はした事もない。

以前、あの娘に聞いたぜ、

「後ろは変じゃないかい?」

「まったくもって変じゃないわ」

こう答えてくれる彼女を俺は確かに愛した。

それだけで充分だった。

先日、仕事場の男が突然歩み寄ってきてこう言ったぜ、

「その刈り込みの角度、まさに俺の理想です。自分でやったって嘘でしょ?」

さながら音楽、文章の事にかけては、

「まぁ、俺くらいになってくるとさすがやね」

などと一丁前におどけて自惚れたりもするが、この髪型に関しては断じて適当だ。

「どうやってやるんですか?」

こう問い詰めてくる男に俺はもはや、

「適当としか言い様がないぜ、肝心なのはいてまえ精神、これしかないぜ」

こう答えるしか手段はない。

はたしてこの髪型が正しいのか間違っとるのか、そんな事すら俺には分かってないのだ。

バットしかし、正しいのか間違っとるのか、そんな事すら俺が勝手に決めてしまえば良い。

そして男はこう言った、

「美容室に行こうと思ってるんです。参考に写真撮らせてもらって良いですか?」

ハローお母さん!

俺はあなたが一番嫌いであろう髪型でまさかの称賛を与えられてしまったぜ。

断わる理由など一つもなく俺は左右、そして正面からの写真を照れくさくも撮られたぜ。

そして男に告げたぜ、

「二番煎じは免れんぜ!」

世の中何が起こるか、何が評価されるか分かったモンじゃない。

「お願いだから一緒に居て下さい」

泣きながら何度もこう呟いた女の子とは見ず知らずの関係になってしまった。

俺は全てを受け入れて一緒に過ごす予定だった。

そう、世の中何が起こるか分かったモンじゃない。

バットしかし、そんな人生の醍醐味を味わい尽くしてやるぜ。

本日、仕事場のトップと久方振りに会った。

頭の上がらんトップが言ったぜ、

「随分とファンキーじゃねえか!それも自分でやったの?こなれてきたじゃねえか!」

イエス!断固イエス!

もう何でも良いぜ、

肝心なのは外見ではなく、心にお茶目な部分があるかどうかだ。

左利きのあの娘が言ったぜ、

「こんなお茶目な人は世界を探してもいないわ!」

おー!お前、見る目あるやないか。

そして男が言ったぜ、

「お前みたいな奴とは知り合った事もないぜ!」

オーケー、オールオーケー、死ぬまでお茶目に踊り続けてやろう。

クールな男からは文章が届いた、

「この文章は俺の励みにもなってます!」

周りは強さと弱さを堂々と兼ね合わせたヒップな仲間達、

そして俺は万事、理想通りの生き方を敢行する。

思ってもない謙遜など真っ平御免だ。

ハロー恋人達!

俺はこの二ヶ月間で今まで以上に「自分」というモノを得てしまったぜ。

勿体無い人物を失ったと、いつか必ず見返させてやるぜ。

自分の地位は自分で築くしか手段はない。

俺は自分を守り続ける。お母さんを守り続ける。



























at 00:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 14, 2009

所詮世界の心意気でゴー

img20090414.jpg


5本目の「JAMESON」を存分に呑み干しながら、俺はといえば一週間後に迫った初のオーバーシー、香港にまつわる事柄で頭をいっぱいにしてみる。

おー、何一つ海外の事など分かってない男このワタシ、もはや柳屋ポマードを持ち込めるのかすら怪しく思えてくる。

バットしかし、俺は海を飛び越えてもどうせレコード屋と古着屋、それに古き良き時代の雰囲気漂うバーと喫茶店を探し求めるだろう。

そしてさも「海外12回目顔」を堂々とひっさげ、パンダホテルのベルボーイにチップでも弾んでやれば良い。

それで良いそれで良い、

香港で広島弁、ウィットに富み過ぎた、そんな旅を味わい尽くしてやるぜ。

BGMは「DESPERATE ROCK’N’ROLL」レコード、

最高、最高にも程があるぜ。

俺の愛した女の子達は一人残らず、レコードプレーヤーなるロマン溢れる神聖な機材を手に入れたぜ。

そして愛すべき女の子はこう言ったぜ、                

「こんなにも素晴らしい世界があるのね!」

            
img20090414_1.jpg


忘れるな忘れるな、大事な事は決して忘れるべからず。



at 01:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 13, 2009

真っ直ぐ歩きたい ’09

dscn27310001.jpg


相棒!

この「JAMESON」が10本揃った時、

その時こそまさに本物のボーリング大会を開催しようぜ。

「球はどうする?」

おー相棒!

そんな野暮な事は聞くなよ。

甲子園、夏の甲子園で使われるあのボールを採用しようぜ。

なんたってあいつら、10歳も年下のくせして俺の心の永遠のライバルだぜ。

俺の体は現時点、12%は「JAMESON」で出来とると捉えて何ら差し支えないぜ。

そんな訳でもうすぐ香港行きの相棒が初めて俺の部屋までやって来る。

通称「香港ミーティング」

この愛すべき部屋を「イカす」と捉えるのか、

はたまた「ゴミ屋敷」と捉えるのか、

それで俺の付き合い方は決まった様なモンだぜ。

仕事場の頼れるスーパーバイザーにガイドブックやら変圧器やら、

何から何までお世話になってしまったぜ。

そしてこの男は確かにこう言ったぜ、

「これを読むのが僕の日課になりました」

おー頼れる男達!まったくもって話が早いぜ。

周りはもはや、頼れる男達でいっぱいだ、

そして俺もたまには頼られる立場に回ってみたいモンだぜ。

どうした?一体何が起こっとる?

数年前はこの狂乱の東京シティにおいて仲間と呼べる人物さえゼロに近かったじゃないか。

「理解はさせるモンじゃない」、

「最初から分かっとるモン」だと、ずっとこう信じ続けてきたぜ。

そして俺の目つきは日に日に悪くなっていった。

ナメられたら終わりだぜ、ナメ続ける必要があるぜ。

仕事中、誰かが誰かに言ったぜ、

「こう見えて優しいんだから何でもこの男に聞けば良いぜ」

おー先輩!

俺も可能な限り怒りたくなどないぜ。

ほら、真夏の燃えたぎる二条城で目ん玉ひん剥いてあの娘に叫んだぜ、

「こんな神聖な場所でサングラスかけるなんて失礼極まる行動だぜ、さっさと外せよ!」

何を見ても何を聞いても思い出す程に、

俺は場所を問わずあの娘に数々の言葉を吐いてきたつもりだった。

それは全て、あの娘の胸に良い意味で激しく突き刺さっとると信じて疑う事もなかった。

バットしかし、理解して大いに頷き続けた筈の俺の思想を全て土足で踏み潰して

あの娘は遥か彼方に消えてしまったぜ。

そうか、こんなパターンもあるのか。

やっぱりこれだ、

「理解はさせるモンじゃない」、

「最初から分かっとるモン」だと、ずっとこう信じ続けてやるしかないぜ。

俺が100%悪いと、こう笑い飛ばせばそれで済むのか。

そう、他の娘に一時でもウツツをぬかした俺の負け、これが一番の原因かも知らん。

止むを得ん、調子に乗り過ぎたのは俺だ。これだけははっきりしとる。

これを隠して勝手な事ばかり書き殴るのは筋違いだぜ。

あの娘のお母さんに電話口で告げる、

「迷惑ばかりかけてすいませんでした」

せめてお世話になった人達へ別れの言葉は忘れたら駄目だぜ。

これさえないと気持ち悪くて落ち着く事など出来んぜ。

守りたい守りたい、俺もたまには守る立場に回ってみたいモンだぜ。

シーユー。


P.S 本日4月13日、すなわちキャロル伝説の解散ライヴから丸34年、

そして以前働いたバーで初めてライヴを演って丸1年。

俺はこういう類いをずっと覚え続けとる。









at 20:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

April 12, 2009

幕は下りても街は快晴

言葉のダムは決壊し、俺はもはや困ってしまっている。

何時如何なる場所でも頭の中で文章が勝手に躍り出す。

誰かが言ったぜ、

「曝け出し具合が尋常じゃないぜ!古き良き時代、まるで風景が目に見える様だぜ!」

そして俺は今や、思いがけん人達までもがこの文章を読んどるという事実を知ってしまった。

バットしかし、そんな事は大した問題ではない。

読むか読まんか、好きか嫌いか、二つに一つの人間でありたい。

どっちにしても俺は俺が書きたい様に書く。

「誰にでも好かれる」

こんな事はとても出来た芸当ではない。

そして俺は内にあるモノ全てをなるべく外に吐き出さん事には生きてさえいけんのかも知らん。

当時、あの娘が言ったぜ、

「ハイヒールがきつくて死ぬかと思ったわ」

俺はこんな言葉が心底嫌いだ。

「死ぬ程暑い」

「忙しくて死にそう」


やかましい、「死」を簡単に口に出す輩を俺は必要以上に毛嫌いする。

修正に修正を繰り返し、俺の哲学を全て理解し、

そしていつからかあの娘までもが周りのそんな言葉を安易に吐き散らす輩を毛嫌いする様になった。

少なくとも俺にはそう見えた。

望みの女を手に入れたと思ってた

愛すべきルースターズが叫ぶ。

バットしかし、最後の言葉はこうだ、

「これからは本当の自分でいたい」

どうした?一体何が起こっとる?

俺に好かれたいが為に話を無理に合わせ続けてきたというのか。

俺こそが正しいと唱え、修正してきた全ての事柄は「脅迫」という事になるのか。

恥ずかしい、恥ずかし過ぎるぜ。

強制する位なら初めから付き合う必要などないと信じて疑わん男このワタシ、

ほとんどは闇に葬られたまま、幕は随分と前に下ろされ、全ては無駄になってしまった。

歌詞はまとまる事なく、数々の言葉が駆け巡る忙しない脳ミソひっさげ、俺は駆け込み寺レコード屋へと出向く。

そこで見事掘り当てる「掘り出した時は必ず手に入れるべし」重要レコード、

dscn27290001.jpg


「DESPERATE ROCK’N’ROLL」シリーズ

俺はレコード屋へ出向くその度にこのシリーズを探し求めた。

今回掘り出したのは「VOLUME 14」、

そして奇跡の「VOLUME 16」、

dscn27300001.jpg


おぉ!どうした?何が起こっとる?

一気に二枚は快挙だぜ。

ほら、この様に事が万事上手く運ぶ時だってあるぜ。

一体「VOLUME」いくつまであるのか知らんが、俺は今後もこのシリーズを探し求める。

一枚ずつ確実に掘り当てる時、それはまさに夢が叶う瞬間だ。

ほら、散々言ったぜ、

「レコード屋と古着屋はロマンしか溢れてないんだぜ」

大きく頷いた筈のあの娘は一体どこへ消えてしまったのか。

いつか違う男に呟くのかも知らん、

「あんな人とは金輪際付き合わないわ、いや、あんなの付き合ったとは言えないわ」

おー!悔しい、悔し過ぎるぜ。

内にあるモノ全てを吐き出したらこんな結果になってしまうのか。

ところで天下のスペシャルズがかの有名な「サマーソニック」に出演するという情報を入手した。

以前あの娘に聞いたぜ、

「もし、もしもだ、日本にスペシャルズがやって来るなんて事があったらお前、どうする?」

「連れてってよー」

こんな言葉も無理して吐いたというのか。

そんな事などない筈なのに謎が謎を呼び続ける。

誤解を拭える機会もないまま幕はとっくに下ろされた。

本日日曜日、街は快晴だ。






























at 15:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

「心の友達」 vol.3

一時間のコンパクトな残業を切り抜け、レザージャケットをスナック感覚で着こなした俺達はバイクに乗り込む。

そして俺はそう、ご多分に漏れず後ろ座席だ。


「よーよー、今宵も例の場所まで連れてってくれよ」

俺は密かに目を閉じて50数えて遊び、あっという間にクレイジータウン品川へと到着する。

そこで今宵は「角煮ラーメン」なる俺みたいなモンにはたっぷり二年は早いであろう贅沢なラーメンにありつき手を合わせ、そしてスープまで一滴残らず吸い尽くす。

再びバイクに乗り込めば、命まで預けたクールな男に声をかける、

「よーよー、ヒップな風景が見渡せる場所まで連れてってくれないかい」


東京湾から颯爽と吹いてくる潮風を全面に感じながら車一台走ってない道路を疾走し、そして辿り着くヒップな風景が見渡せる場所。

俺は贅沢な男だ。我儘な注文を嫌な顔一つせず、理想を上回る場所まで誘ってくれる仲間が確かに存在する。

「俺は不幸せだ」

こんな事をヌカしたならきっととんでもない罰が当たるぜ。


img20090412.jpg


フェンス越しに見渡す風景はまるで異国、バットしかし、ここは紛れもなく日本だ。

俺は日本を愛し、東京を愛し、今やレインボーブリッジまでをも愛してしまっとる。

例えば今夜が最後の夜なら虹を潜り何を想う

俺が唄う。

「東京なんて住む場所じゃないぜ」

知った口調でヌカしたのはどこのどいつだ。

俺は田舎も都会も存分に知り尽くしてやるぜ。

車一台走ってない道路をアメリカさながらに逆走しとる事に遅ればせながら気付き高らかに笑う俺達二人組、

もはや約束の場所、アメリカのジャズクラブ感漂うカフェに辿り着きコーヒーを啜る。

ブラックコーヒーはおかわりだってしよう、アルコールなどなくても充分に酔っ払う事だって出来るぜ。

誰かが言ったぜ、

「母親思いのアンタが幸せになれない筈は絶対ないよ!」

おー君!話が早いぜ、

気持ち悪い位に心の中で愛してもええかい。

ハローお母さん!

俺はアンタの事を思い続ける、そして近々一年振りに会いに帰るぜ。

帰り道、目を閉じて50数えながら異国の風景を思い浮かべた想像で遊び、

道行く女の子を眺めれば命まで預けたクールな男と勝手な言葉を並べ合う。

「あの娘はどうだい?」

「いやいや、とても俺の事など理解してくれそうにもないぜ」

「あれはどうだい?」

「おー、あの感じはひょっとしてチャビー・チェッカーまでをも理解してくれるかも知れんぜ」


女の子側からすれば失礼極まりないであろう勝手な想像の言葉を並べ合う。

ハロー恋人達!

俺はお前が変わり果ててしまって存分に寂しい思いをしたぜ。

バットしかし、見事に新たなる風景を見い出したぜ。

そして俺は更に何倍も強くなる事に成功してしまったぜ。

ハロー、俺の事が嫌いで嫌いでしょうがない輩達!

そんな輩も歓迎、大歓迎してやるぜ。

俺は寝言がうるさい、それは今に始まった事ではない。

寝ても何かに怒っとる、いつも何かに怒っとる。

先日明け方、またもお前の夢を見たぜ、

「このまま終わると思うなよ」

こう怒鳴り散らす自らの声で5時頃に目が覚めたぜ。

近頃は明け方に必ず一度は目が覚める。

様々な人達から受け取った嬉しい言葉を思い返しとる内にバイクは俺の愛すべき部屋に辿り着き、旅の終わりの一服を吹かす。

そこでは警察官二人が歩み寄り俺達二人組にこう切り出す、

「パトロールをしてるんです、物騒な話とか聞いた事ないですか?」

わきまえた警察官にはわきまえた言葉を、

「ご苦労様です!バットしかし俺達、残念ながら何一つ悪い人間じゃないんですよ!」

「腰回りとか見せてもらっても良いですか?凶器とか持ってないですか?」

わきまえた警察官にはその倍のわきまえた言葉を、

「あぁ、これ?これは形こそピストルですがただの鍵なんです。まぁこれも充分に凶器には成り得ますけどねぇ」

俺はボールペンでさえ凶器に成り得る事を知っとる。

巧い事言ってやろうか?

俺は凶器こそ持ってないが狂気なら存分に持ち合わせとるぜ。

それで取り締まる事が出来るか?

その「狂気」は誰にも迷惑などかけてない、すなわち犯罪でも何でもないぜ。

そしてわきまえた警察官は敬礼をして去って行った。

こんな人達にはいつだって協力しよう。

一つお願いでもすれば良かったぜ、

「あの娘の心もパトロールしてやって下さい」

そして俺は書く事によって救われる。

この時間が一番幸せな時間なのかも知らん。

相棒!これを「ブログ」などと一言で片付けてくれるなよ。

書くべき事はまだまだ積もる程にある。

ほんの一コマでさえ見逃すなよ、俺が作るべきモノは本だ。ずっと昔から唱え続けとる。

そして俺は着実に一つ一つ夢を叶え続けてやるぜ。

さぁ、両手を合わせてお祈りでもしよう、ハッピーな夢が見れます様に。


































at 00:53|PermalinkComments(2)TrackBack(0)│ │短編 

April 10, 2009

ボクサーの心意気を忘れずに

本日、すっきりとした面持ちで二時間半の残業を終え電車に乗り込めば、

窓に映る自らの姿がさながら偽者ボクサーの如きいでたちに見えてくる。

ハローお母さん!

俺は花の都大東京でボクサーを目指しとる訳ではありません。

誰かが言ったぜ、

「あんたってまるで薬物でもやってるみたいに痩せてるわね」

ノー!断固ノー!エヴリバディセイズ「NO!!」、

薬物だとかタトゥーだとか、そんなモンに頼って気取る偽者まがいな真似など俺は真っ平御免だ。

俺は俺にしか頼らんぞ、

ほら、俺は見るも無惨などん底から見事に立ち上がったぜ。

ひょっとこ椎茸野郎ならば通常何年もかかるであろうところを、

持ち前のいてまえ精神を駆使して俺はそそくさと図々しくも這い上がってきたぜ。

おー!これすなわち、さながらボクサーと呼んで差し支えないんちゃうんけ。

バットしかし、こんな傷は癒えるモノでもない。

そしてタイミング良くもヒートウェイヴが唄う、

傷は癒す為にあるものじゃない
こうして誰かの為に歌を紡ぐとき

大事なのは答ではなく問いかけそのものさ
こうして自分の為に歌を紡ぐとき


俺が祈る事は

恥ずかしくない様に、全てが無駄にならん様に、

もはやこれに尽きる。

そしてそんな付き合い方しかしたくもない男このワタシ、

少なからずあるべき筈の礼儀とわきまえ忘れるべからずと信じて疑わん。

ところで十日後の今頃は海を飛び越えて香港、両手に華の時間でも過ごしとる頃かも知らんぜ。

そんな訳で本日は宿泊先のホテルの名前でも発表しよう、

その名はそう、「PANDA HOTEL」だ。

これは「恥ずかしい指数」十の八、「照れちゃうランキング」は堂々の初登場二位を記録だ。

「よー、お前何処のホテル泊まっとるん?」

「ワシ?パンダやないかい」


こんなヒップ極めた会話を交わす可能性だって存分に有り得る次第だ。

見知らぬ街を我が物顔で歩け、リュックサックには柳屋ポマードを忘れずに。

スリにでも遭おうモンならご多分に漏れず右ストレート、間髪入れず左フックも炸裂するぜ。

おー!これすなわち、さながらボクサーと呼んで差し支えないやんけ。

気をつけろ、気をつけろよ香港。

よし、この勢いで「ボクサー」をテーマに一曲捻り上げるとしよう。

そして「SHOE GOO」の固まり具合は文字通り「グー」、

俺はこの靴とやり直す事にはわだかまり一つなく成功しそうだ。













at 23:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

ただの女好き、ではない

img20090410.jpg


おっと、今日の出来事は忘れたら駄目だぜ。

散々呑んで、そして「SHOE GOO」を三度塗りたくる。俺はこの愛すべき靴と一からやり直したい。

誰かが言ったぜ、

「アンタって子どもが出来たらもの凄く可愛がりそうね」

おー君!俺より俺に詳しいやないか。

甘やかす事と可愛がる事の違いを俺は知っとる、充分にわきまえとるぜ。

例えば美術館に子どもを連れて行ってワーギャー泣き出したなら紛れもなくビンタだ。

そんな訳で明日は早起き、そして果てしない残業を繰り広げよう。

もうすぐ新曲が数曲完成するぜ。

BGMはヒートウェイヴ、京都の拾得では涙を流しながら踊りまくろう。

俺には音楽が必要だ。これがなければ無類の女好き、すなわちただのチンピラ野郎に成り下がってしまう。

重要なのはバランス、そして俺は何一つ諦めてない。

心配すんな ロマンチックな男やからね

トータスが叫ぶ。

俺は人生をしゃぶり尽くす覚悟を決めとる。何たって、ロマンチックな男やからね。

さぁ、ぐっすりと眠りに就こう。


at 02:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 09, 2009

男のロマン言及

’09.4.8(水)

仕事を終え一目散に新宿へと出向き、「アルタ前の喫煙所」なるハイカラ極めた場違いな場所で斉藤秀夫氏と待ち合わせ、新宿ロフトへと向かう。

ロフトの前ではかの有名な「PLEASANT TAP」の粋な男達が俺を待ち構え、男五人でロフトへと足を踏み入れる。

背の低いソファに身を沈めてビールを嗜みながら与太話を繰り広げ、我らがオーナー率いる「BRIAR」の出番を待つ。

そこにオーナーがコロナ片手に現れ、

「お前等分かっとるやろな?よー見とけよ」


40の立派な男がガチガチに緊張しとる姿を見て男のロマンを感じる。

闘い続け、何一つ諦めてないぜといった面持ちで一つの大舞台を掴んだ表情を見る。

そして俺はウイスキーを煽り、「BRIAR」の本番を目に焼き付ける。

40の立派な男がガチガチに緊張しながら、それでいてギラついた目を失う事無くロックンロールをがなる。

それは「こんな男こそモテて然るべきだ」と感じずにはおれん瞬間、

何故ならば「何一つ諦めてない」姿がそこにはある。

続いて登場した「ロックンロール・ジプシーズ」を観終えた後、ベロンベロンに酔ったオーナーが傍に来ておどけながら言った、

「いやー、花田さんと話しちゃったモンねー。まぁ、スーパースターやけんね」

まるで子どもやないか。

バットしかし、それが無茶苦茶格好良い、格好良過ぎるぜ。

俺にとっても特別な夜は、本人からすれば何十倍も特別な夜だった事は安易に想像がつく。

そして帰り際には竜也兄貴が「PLEASANT TAP」のCDを花田裕之氏に手渡しする姿を見た。

おー!俺達誰一人「何一つ諦めてない」ヤサグレ軍団ちゃうんけ。

「類は類を呼ぶ」と言うが、勝手に言わせてもらえばどっかで「同じ匂い」を感じる人達としか結局は付き合う事など出来ん。

こんな素晴らしい世界を知り尽くす事も無くどっかに消えてしまった女の子達に哀れみを感じずにはおれん、俺は欲張りな男だ。

すると今時の女の子達はハナで笑いながらこう言うだろう、

「何が哀れみよ、アンタの方がよっぽど哀れよ」

おー!まるで虫けら同然の扱いをされるかも知らん。悔しい、悔し過ぎるぜ。

バットしかし、俺は理想を追い求める。

勘違いでも何でも良い、やる事をやり続ければ何でもええ、やらんよりは何千倍ええぜ。

夢の「ラーメン二郎」にありつき、男と秘密の約束を交わして俺は家路についた。


’09.4.9(木)

dscn27280001.jpg


「ここに伝票を貼ってください」

太字でしっかりとこう書いてあるにも関わらず、ここには何も貼らず、裏面に堂々と伝票を貼り付けるパンク感満点の旅行会社から香港行きの「最終日程表」を受け取る。

俺はこういった類いを愛しとる。すなわち「説明通りやって堪るか精神」、

「ちゃんとやる事やっとけばどんな格好でもええやろ精神」である。

街に繰り出し、着るだけで心まで明るくなる様なド派手なシャツを千五百円で手に入れ、そして俺は靴の修理に明け暮れる。

ブーツの次は以前、インフルエンザ真っ只中に二千円で手に入れた、モノホン・スゥエード・クラークス、

すなわち「これが二千円なら六千五百円の靴ってどんなのや?」の類い。

コイツもご多分に漏れず履き潰し、あっという間に踵は擦り切れた。

バットしかし、コイツをお蔵入りにしてしまうのは阿呆のやる事だ。

例の修理屋のおっさんのところへ出向くともはや俺は顔馴染みとなり、

「おー兄ちゃん今日は何?うわー兄ちゃん、持ってくるの遅いよ」

これはさすがのおっさんも修復は不可能で、俺は「SHOE GOO」なる修復材を手に入れ、自ら修復作業に没頭する事を決める。

「でもその靴高かっただろー?」

「これ二千円なんですよ、凄いでしょ?」

「うぅ!えぇー!二千円?それ本物のスゥエードやんけ!また何でも相談に来てよ」


江戸前気質のおっさんと色んな話を繰り広げる内に、俺にはこの街がやっぱり輝いて見えてくる。

古き良き時代がしっかりと存在する。

メキシコのウエスタン漂う喫茶店で「ガーリックソテー・トマトソース」を平らげ、御飯が盛られた皿にフッと目をやればしっかりと皿はさりげなく欠けとる。

俺の持論にまず間違いはない。

部屋に戻れば服を着替える時間も惜しく、そそくさと大事な靴に「SHOE GOO」を塗りたくる。

dscn27270001.jpg


これで多少でも修復に成功すれば、俺はコイツとやり直す事が出来る。

そう、香港にだって連れて行こう。

男のロマン忘れるべからず、

こんな素晴らしい世界を知り尽くす事も無くどっかに消えてしまった女の子達に哀れみの唄でも作ろう。

そしたら女にはとことん嫌われる反面、男達は俺に絶大なる賛辞を贈ってくれるかも知らん。

それで良い、それが良いぜ。

ところで先程、池袋の重要人物から紹介文が届いた、

「生き様に惚れてます!ヤンチャな匂いも好きです!この男は、要チェックですね☆」

俺は確かに存在する、忘れるな、忘れるなよ。

近頃は目に見える景色がすっかり変わってきた。

バットしかし、俺は何一つ変わってない。

理想を追い求める、手始めに本を作ろう。これを忘れたらいけん。















at 19:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │言及 

愛すべき喫茶店で感じる様々な事柄

俺は本日も休憩時間を駆使し、渋谷唯一の生き残りモノホン喫茶店へと出向き、「ベーコンエッグライス」なる天下のB級グルメにありつく。

渋谷の街に誇らしげに鎮座するオープンカフェもダイナーラウンジ(?)も俺には用などない。

おっとその逆に、オープンカフェもダイナーラウンジ(?)も俺になど用はないだろう。

ハローお母さん!

この店が存在する限り俺の健康は保たれたも同然だぜ。

おまけにおっさんの粋な計らいで食後のアイスコーヒーまでサービスで嗜む事が出来、トドメには喫茶店に付き物の「スポーツ新聞」まで運んでくれる有り様。

まんまと「もう一仕事かましたろかい」という気分にもなろうモンだ。

何たって欠けた茶碗を堂々と客に出してくる店に悪い店などある訳がない。

これは俺の長年の持論で、こんなモン雰囲気一発でKOだ。

「欠けてようが何だろうがまだ御飯盛る事は出来るやんけ精神」を堂々と見せつけられ、俺の頭もいよいよ上がらん次第だ。

こんなロマン溢れる場所に話の分かる女の子の一人でも連れて行き、

「ここええやろー?」

「最高だね!」


などと会話が見事に成り立てば未来も明るいが、そんな女の子が存在するのかどうか、もはやそれさえも怪しい。

クールな男が言ったぜ、

「もう関西のおばちゃんと付き合うしかないかもな」

おー、お前それ一理あるやんけ!

そんな訳で書く事が尽きる事はない。毎日毎日長い文章になってしまう。

新宿ロフトで行われた「伝説の夜」、すなわちクールな夜の出来事についてはまた明日。

P.S 

そういえば、ひょんなきっかけでヒートウェイヴのインディーズ時代のレコードを500円で落札した。

もう一度書こう、500円で落札した。

おいおい、これ世に言う「ワンコイン」やんけ。500円やぞ、500円。

俺からすれば売る奴も一人も入札すらせんこの事実も全てが茶番劇に見える。

そう、この通り世の中は確実に狂っとるのだ。

「お前もそう思うやろ?」

「ほんとにその通りね!」


こんな会話が見事に成り立つ、そんな女の子と俺は仲良くなりたい。




at 01:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 07, 2009

さらば愛の光

本日もたっぷりと十時間、一見ふざけた様な格好でPCデスク前にへばりつく。

いくらふざけた様な格好でも中身は至って真面目だ。その点、勘違いなどしてほしくもない。

近頃、めっきりと本を読む気が起きん様になってしまったのは、仕事場において充分過ぎる程に文章を読んどるからに他ならん事に最近気付いた。

明日は新宿ロフトにおいて「ロックンロール・ジプシーズ」とデイジーバーの我らがオーナー率いる「briar」のウィットに富んだ組み合わせが実現、俺はといえばご多分に漏れずこの目にしっかりと焼き付ける必要がある。

このオーナーには何かとお世話になりっぱなしで、もはや俺を理解してくれる心の支えの中心人物の一人だといえる。それはとてもありがたい。そして明日の新宿ロフトには様々な音楽仲間が集まるだろう。

さて、

’09.5.3(日)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック・スペシャル/グッド・フィーリング」
アット 下北沢ラグーナ
高哲典/さよなら食堂/アベユウジ/仁音屋/夕焼七輪
18時半開場/19時開演/1000円(+1drink)


こちらはデイジーバー一階に堂々と鎮座する下北沢ラグーナにて繰り広げられる俺の一大スペシャル企画。

あの大事故から丸十八年が経過するこの日、俺はこの場所において粋な男達と大いにがなりまくる事が出来る。

BGMは加川良、素晴らし過ぎる。




at 22:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

April 06, 2009

ミスター・ブーツマン気取りでゴー

昨晩、結局寝つきは悪かった。何故ならばアルコールを一滴も煽らんかったからかも知らん。

俺の体はどうなってしまったのか。5時半頃ようやく眠り13時に目覚める。

寝起きは悪く、ウイスキーを煽った翌日の様な爽快感もない。

こんな時は洗濯機を回し、とっとと街に繰り出すに限る。

すっかり擦り切れたブーツを修理に出すべく出向く。


「兄ちゃん、持ってくるの遅いよ」

修理屋のおっさんが笑う。

おー、俺はこのブーツを僅か半年ちょっとで三年分履きこなしたのだ。

バットしかし、このブーツは一生履く事に決めとる。

取り返しがつかん様になるその前に、俺は2900円の大枚を叩き出しおっさんに修理を依頼する。

修理が終わるまでの間、俺は以前働いたバーの目の前にある、

メキシコのウエスタン漂う喫茶店で「タイ風チキングリーンカレー」なるハイカラ極まる食材とアイスコーヒーにありつく。

メキシコのウエスタン漂う空気など吸った事もないがそんな事はどうでも良い、

ハローお母さん!

この店が存在する限り俺の健康は保たれるぜ。

グリーンカレー、こんなモノは初めて食べた。

顔中に汗が滴り落ちる程に辛かったが充分に雰囲気を楽しんだ後、見事に蘇ったブーツを受け取り、今や手元になくては不安になってしまった「JAMESON」を追加する。

部屋に戻れば「The ピーズ」で踊りながら、新築かの如く風呂場を磨き上げる。

誰かが言ったぜ、

「急にたまに家事をしだすところが好きよ」

おー、俺は今や一人で全てを片付けるしか手段がない。

調子はどうか まだまだか
今に見てろか 最後は笑うか
いいにしろ悪いにしろ とりあえず今日も死んでねー
それくらい解ればいい 笑えればいい
脳ミソ半分取っちまいたい 


ピーズが叫ぶ。ふざけた調子で真面目な事を唄いまくる。

こんなバンドに女がついてくるとは到底考えにくい。そこが素晴らしい。

完全に男のバンドだ。

ところで随分と日が長くなった。

天気は穏やかでスゥイングトップ一枚で最適な短い季節、かの有名な「春」が我が物顔で到来した。

それは俺の中にもご多分に漏れず堂々と到来する。

さて、高田渡の命日が近い、非常に近い。

そして俺はこの日の行動を定めた。仕事を終えて一目散に吉祥寺へと出向き、

現代の生き残り、山口洋(ヒートウェイヴ)を観賞する。

その後は「いせや」、もはやこれより完璧な行動手段はない。





at 19:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

ワルイ遊びで笑おうぜ

残業を終えて、俺達はバイクに跨り旅に出た。

俺はご多分に漏れず後ろに乗り込む。

品川で丼物にありつき、それからレインボーブリッジを駆け抜ける。

風が吹いて声が聞こえにくい中、運転するクールな男に後ろから大声で叫ぶ、

「よーよー、最高やね!」


目を閉じて50数え、再び目を開ける。

これを何回も繰り返して遊ぶ。

昔からよくやる遊びだ。

目を開ける度、「此処は何処?」の連発、

目を閉じとる時は天国を疾走しとる様な、

細い細い道路を走って一歩運転を間違えば海に飛び落ちる様な、

そんな想像のスリルを味わう事だって出来る。

そういえば三年位前の夏、レンタカーでこの辺りを徘徊したな。

無論、その時も俺は助手席だった。

何故ならば免許取り損ねたさかい。

運転に夢中の女の子に声をかける、

「おい、あれを見てみー、まるで夢の世界やないか。お前どう思う?」

色んな事を思い出したりしながら俺達はバイクを停め、

海が間近の砂浜で100万ドルの夜景を眺めながら煙草を二本吹かす。

img20090406.jpg


img20090406_1.jpg


夜景と桜の組み合わせは夢の世界そのものだといえる。

バットしかしこれは現実、素晴らしい世界がある。

待っとけ香港!もうすぐ行くぜ。

まだ見た事もない現実の世界をこの目で確かめに行くぜ。

全てに心洗われ、見事日常を塗り替える事に成功したワタシ達、高らかに笑う。

東京は素晴らしい街だ。

帰り道、五反田辺りにある、アメリカのジャズクラブ感漂うカフェでコーヒーを啜る。

アメリカのジャズクラブなるモノに行った事などないがそんな事はどうだって良い、

この男とはウマが合う。東京は素晴らしい街だ。

合う奴とはとことん合い、合わん奴とはとことん合わん、シンプルはいつだって極まりない。

ハローお母さん!

俺は狂乱の東京シティにおいてもこんな粋な仲間を手に入れる事に成功しとるぜ。

よって、何も心配する事などないぜ。

おー、お母さんに会いたい。

今の髪型を見せたらボロカス言われる事はまず間違いないがとにかく会いたい。

見た目は悪いか知らんが心はそんなに汚れてない、理不尽な事柄が許せんだけだ。

それはあまりにも多いが、俺は堂々と笑う術を知っとる。

桜を眺め、粋な店の外観を眺め、数え切れん風景を目に焼きつけ、目を閉じて50数えて遊び、

運転するクールな男に後ろから大声で叫ぶ、

「よーよー、絶対また連れて行ってや!」

そして俺は此処が福山なのか東京なのか、まるで分からん様になった。

こんな男と仲良くやれる俺自身がもはや羨ましく思えてくる。

そして俺はアルコールを一滴も煽らず眠りに就く。







at 02:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 05, 2009

レッツ・リーゼント宣言

img20090405.jpg


俺が思うに、一生に一度は本格的なリーゼントの季節があっても何の差し支えもない。

今はまだサイドが短く、とても出来た柄じゃないが、これが伸びてバランスが整った時、俺はいよいよその季節に突入しようと企む。

そこで気がかりな事はただ一つ、すなわち禿げるのか禿げんのか、これに尽きる。シャンプーをいくら泡立たせたところで落ちた気がせんのはただの錯覚なのか、はたまたポマードの実力なのか。

風が吹く度にポマードの匂いが漂う。そしてこれはいつか、俺の匂いになるだろう。

香水などと勘違いされたら堪ったモンじゃない。香水なるモノの存在理由が何一つ分かってない男このワタシ、「教えてあげる」と御丁寧に言われたところで「やかましい」とドヤす勢いで答える予定でおる。

さて、なんだかんだと言ったところで疲れは溜まっとる。今日は何も書かず、ウイスキーを煽らず、まさかのファンタオレンジでも飲んでおとなしく眠ろうと思ったが、そうは簡単に眠る事など出来ん。

そんな中、寝転がってたまたま見た、レオナルド・ダヴィンチ「最後の晩餐」の謎を紐解く番組はとても教養に溢れたモノだった。

様々な思いは溢れ出し、ほとんどが片付く事もなく、一つの事柄がうまく転がり出せば、別の不安が次から次へと襲ってくる。

それはすなわち、全ての面でつきまとう「このままで良いのか」の類いである。安定より怖いモノなどないのかも知らん。

冷蔵庫に突っ込んであった発泡酒を一気に煽ってみる。おー、一本位じゃまるで酔っ払わん様になったぞ。そばには空瓶となった「JAMESON」の代わりに、以前相棒と呑み明かした際に残ったブラックニッカが転がっとる。

これを呑み、リーゼント宣言でも発令すれば、気分も多少は紛れるかも知らん。

勝手にやっとけ?

おー、そうしよう。


at 00:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 03, 2009

魅惑の第七ステージへ

今が第何章なのか、そんな事はどうでも良い。

髪の毛は何年か振りに結える程の伸び具合、

侍と呼ばれ、イカツくて可愛いなどとお茶目に表現されて嬉しい気分もあるが、

そんな事はどうでも良い。

我らがトータスが叫ぶぜ、

後ろに引きずるモノはあれど思いは常に前にあるぜ
あのなー 男っちゅうのはなー サムライなんちゃうのん


まったくもってクールな男だ。

そんな訳で俺は700円で手に入れた真っ赤なスゥイングトップを身にまとい、

「これお前、700円には見えんやろ」顔を堂々とひっさげて第三ステージを突破する。

「ところで君!第三ステージって一体何の事や?」

などと問われたならば、それは当の本人でさえ知る術もない。

そんな事はどうでも良い、こんなモンは雰囲気一発で書き殴ればそれで良い。

そして今日のライヴはとても良い感じだった。

誰がじゃない、俺の気分がだ。


’09.4.3(金)
ライヴ アット 下北沢DAISY BAR


1.アウトロー・バカヤロー
2.ロマンチック
3.自由
4.ビッチ(カバー)
5.夢の暮らし
6.愛すべき日々


新曲は控える事にして全六曲をコンパクトに唄い上げる。

つい一時間前までPCデスク前に鎮座しとったのがまるで遠い昔の様に唄い上げる。

座右の銘「スナック感覚」について熱く語れば薄い笑いが起きたがご多分に漏れずそんな事はどうでも良い。

「ほんならお前、スナック感覚で物事進めた事あるんけ?」

こう問い詰めてやればそれで良い。

今日のライヴはとても良い感じだった。

「あっ、そう」とハナで笑う余裕があった。

「自分」の一つももってない輩が「自分が可愛くて仕方ない」といった面を曝すのは金輪際止めろ。

恥じらいを忘れるな、恥じらいを。

そしてどうやら仕事場では俺を理解し、後押ししてくれる男前達が数多く存在する。

それはとても幸せな事だ。俺は俺を何一つ曲げる事なく存在する事が出来る。

そうなってくるとその分、敵も多いか知らんが、そんな事もどうだって良い。

期待されれば期待を裏切る程に上回りたい男このワタシ、第七ステージまでをも突破してしまおう。

ハロー恋人達!

スーパーで買い物をしたら品物を買い物袋に入れるその前にレシートの確認をする事を忘れてないかい?

ほら、散々言ったぜ、

「あの特売品、定価のまま打ってあるやんけ!」然り、

「このカレーパン、レジ通してないやんけ。これすなわち、ラッキーちゃうんけ!」然り、

そこには様々なロマンが溢れとるぜ。

スーパーでそんな粋な女の子を発見したらさすがの俺も声をかけよう、

「君!田舎育ちかい?」

「あんた誰?」

「侍」


オーケー、オールオーケー、

俺は時に自分が大好きで時に大嫌いで時にこんな感覚が誇らしい。

そして今は圧倒的に後者だ。

相手にされんかったとてそれがどうした、

俺こそがハナで笑ってやるぜ。

ハロー、生き方の男前達!

ボーリング大会を颯爽と企てようぜ、

俺はまだまだ生きれる、活きようぜ。















at 23:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

April 02, 2009

どうでも良いぜそんな事柄

俺が考える「当たり前」というヤツは、

他人の目から見ればもはや「当たり前」でも何でもない。

そしていつからか「珍しい」などと呼ばれる様になるが、

俺の目から見ればほとんどの人間の方が遥かに「珍しい」存在だといえる。

俺はそこそこに真っ当な人間だぜ。

それは時に激しく嫌われるかも知らん、

バットしかし、もうそんな事柄は金輪際どうでも良い。

俺は一人ぼっちではなく何一つ諦めてもない、全てを唱え続けてやるぜ。

だって俺はそこそこに真っ当な人間だぜ、

誰かにレベルを合わせて物事を語るなんて真っ平御免だ。

そう、見失うどころか全てをプラスに転換する精神の持主このワタシ、

明日はこちら、


’09.4.3(金)
ライヴ アット 下北沢DAISY BAR
The OpQRs/HMT
19時開場/19時半開演/2000円(+1drink)


18時半に仕事を切り上げ、19時半には颯爽とステージに登場し一曲目を唄い上げる寸法。

ところで本日、選抜高校野球決勝戦。

俺はといえば休憩中、例の昭和の生き残りモノホン喫茶店に早足で駆け込み、9回の裏の攻撃を滑り込みで観賞。

こいつら俺みたいなモンより10歳も年下のくせしてロマンのイロハを知り尽くしとるやないか。

素晴らしい、こういうモノこそ素晴らしいぞと俺は叫びたい。

アイリッシュ・ウイスキーはまたも残り僅か、

「呑まんとやってられんぜ」

遂に俺もこんな言葉を自然と吐ける境地に辿り着いてしまったのか。

とにかく様々な事柄に煮え繰り返り続けるハラワタを沈める為に「JAMESON」は存在する。

そんな訳で全てにおいてのし上がってやる事に決めとる男このワタシ、

愛すべき諺、「新しい酒は新しい革袋に盛れ」、

待っとけ香港!もうすぐ行くぜ。








at 22:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

ジス イズ エイプリルフールrec

俺がやるべき事はこれだ、俺に必要なモノはこれだ、俺が心底好きなモノはもはやこれしかない、そんな一日。

十条フォークジャンボリーとの合同レコーディング、通称、勝手に名付けた、

「エイプリルフールrec」開催。

テーマはご多分に漏れずスナック感覚、

六畳の狭い狭いスタジオに四時間閉じ篭もり、お互い極限まで神経を研ぎ澄ませる。

マイクをセッティングして音を一丁前に調整しとる時点で

「おいおい、無茶苦茶楽しいがな」の連発、

こんなモンは雰囲気一発で決める必要がある。

神経が途切れれば一服休憩を挿み、交互に録りまくる。

歌詞を間違えたり力が入り過ぎて巧く録れず、

「嗚呼!!おらー!」などと嘆く俺を裏腹に、

十条フォークジャンボリーは全ての曲をやり直し無しの完全一発一テイクで録り終える。

俺も負ける訳にはいかず、魂だけはしっかりと捉えたテイクを録り終える。

やり切った感漂う表情ひっさげて行きつけ一番街「とん水」でトンカツ定食やらチキンカツ定食やらを平らげ、

部屋に戻れば「JAMESON」で祝杯を挙げながらミックスダウンなる神聖極まる作業に没頭する。

dscn27230001.jpg


俺を手放す奴などただのモグリだ、

いつか必ず後悔の渦に巻き込んでやるぜ、

それにさえ気付く事の出来ん奴は救い様のないノータリン・チンピラだぜ、

俺は勝手にこう考える。

俺は結局どう考えても、こうやってしか生きていく術を知らん。

そしてこの男とはもはや恋人以上の関係だといえる。

なんたって喜びを分かち合える術を知っとる。

マリーが叫ぶ、

私には大事な仲間がいるわ 好きな人と好きな時にだけ会うわ

「SMOKE」名文句、

「秘密を分かち合えない友達を友達なんて言えるか?」

四月の始まりに相応しい一日。

「JAMESON」は五杯目、明日の仕事の為にもう一、二杯呑んで素晴らしい夢でも見ながら眠る事とする。

BGMはスタジオでの一服中に聴こえてきたTHE HIVES。

俺は幸せ者だ、なんたって素晴らしい生き方を知っとる。

その点、誰にも負けんぜ、

男のロマン、忘れるべからず。















April 01, 2009

完全復活でゴー

三月は瞬きの内に過ぎた。毎年毎月有無をも言わせぬスピードで駆け抜けるが、この三月はその中でも特別なスピードで去って行った。

一年以上も俺を気遣ってくれた重要な人達に電話を入れ、別れの挨拶を交わす。

「お疲れさん」

この言葉で全ては救われ、気持ち良く終わる事が出来る。

別れの挨拶を毎日の様に交わしとる感さえ漂う近頃、

バットしかし、それも今日で終わりだ。

四月を迎え入れる為に完全に気持ちを切り替える。その為には終わらせるモノをきれいに終わらせる必要がある。それは中途半端な状態では断じて気持ち悪い。何といっても俺は新しくなりたい。

お母ちゃんが言ったぜ、

「あんた!引き篭もりとかじゃないだけええやん」

オーケー、オールオーケー、俺は引き篭もる程の本物の気取り屋ではない。

本日、様々な買い出しに出掛け、そして愛して止まんブーツを磨く。

布の代わりに破れたパンツを切り裂いて、そいつにオイルを塗りたくり擦り上げる。

お母ちゃん!俺も出世したぜ、

パンツをパンツとして用いず、愛して止まんブーツを磨く為に使用してやったぜ。

時間の合間をぬって遂に「SMOKE」を観賞し、ロマン溢れる物語を目の当たりにし、

明日のレコーディング、すなわち「エイプリルフールrec」の為にMTRの容量を空ける作業に没頭すれば、ヘッドフォンからは随分前に作った曲が聴こえてくる。

「おいおい、この曲使えるやんけ」と相成れば丁度一本の電話が鳴り、

’09.4.3(金)
ライヴ アット 下北沢DAISY BAR


こちらを二つ返事で引き受ける。

そして万事、粋な感じで事は進み出すだろう。

あの娘が言ったぜ、

「あんた!次はとびっきり良い事が起こる筈だよ!」

お前、ええ事言うやないか。

ブランド物を必要以上に毛嫌いし、一点豪華主義をこよなく愛し、団体行動をハナで笑い、同じ財布を何年も変わらず使いこなし、一つのモノを大事にし、ルーツ・ミュージックを掘り下げる精神も忘れず、何よりぶれる事無く生きる男が好きな様に、そんな女を探し求める。

そんな女が存在するのかどうか、分かったモンじゃないが、探し求める。

望みの女を手に入れたと思ってた

ルースターズが叫ぶ。

これはもはや、永遠の旅だ。

壊れた時計を腕に巻いてる
壊れた玩具を捨てず持ってる

全てはオリジナリティ

靴下を片方だけ脱いでる 
靴下を片方だけ履いてる

全てはオリジナリティ


こんな曲を昔唄った事をたった今、何年か振りに思い出した。

BGMは本日手に入れた一枚、

dscn27210001.jpg


おぉ!かっこいい!

下の名前を見てみろ、我らがボリス・ヴィアンだ。

ボリス・ヴィアンがどんな男か、このCDでボリス・ヴィアンがどんな役割を果たしとるのか、そんな詳細など知ったこっちゃないが俺はこの男をどうやら愛しとる。

そんなモンは感覚だけで分かる。

おー!気が狂った様な女が唄い出した。

買い足した「JAMESON」は三杯目、今日は三月を締め括るに相応しい一日だった。

そして俺はとびっきりの四月を迎え入れる。

俺は幸せ者だ、くたばるどころか何倍も強くなった。






at 01:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 
記事検索