June 2010

June 30, 2010

オーバーオール・グラグラ・ダンス


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【レッツ・ゲット・ロマン】終演後、呑み語らい合っている時、

チャーミングな輩が笑いながら罵った、

「それは、自慢ですね??」

その八倍、盛大に笑いながら答えた、

「平たくいえばもの凄く」

自慢する事の一つさえ持ち合わせてない人間に魅力など感じるか?

俺は感じない、いやらしく感じさせない話術がある限り、

誇らしい話をいくらでも聞かせて俺を震わせてほしい。

バットしかし、俺には自慢する事など何一つないと感じる事がある。

魂を根こそぎ吸い取られて開いた口が塞がらなくなる事がある、

例えば今日、それは今日。

吸い取られていく様を肌で感じながら、

思い返しているのは楽しかった事とこれからの胸躍るであろう出来事。

仲間は挨拶さえする間もなく離れ離れ、

俺は一人ぼっちのあん畜生に逆戻り、

ところが子どもが出来て覚悟を決めたってヤツもいたりする。

何がハッピーなのかイマイチ曖昧になり苦笑いで問い掛けてみる、

「それは、おめでとうで良いのか??」

絶望と希望の高速エレベーター、起伏が激しくてとても追いつかない。

誰かがスナック感覚で罵っている、

「一匹狼の正念場」

イカす響きとは裏腹の疲労困憊、俺には自慢する事など何一つないと感じる事がある。

全てを吸い取られない様に細心の注意を、神経はブーツ同様の擦り切れ状態。

慣れる事のない暮らしに困惑隠せず、

意識もなく気付けば駅前の回転寿司屋に突っ込んで座っている。

18分で13皿を平らげるその顔は誰にも見られたくない程に焦燥しているかも知れない。

眼鏡でもかけてチョロまかした方が良いのかも知れない、

俺はあまりにも多くを望み過ぎているのかも知れない。

昨日も一昨日も今日だって着ているオーバーオール、

バットしかし、心模様は毎日著しく入れ替わっている始末。

休養を発表した松本人志氏の桁外れの不在感、唯一無二とはまさにあの事。

俺の不在感に一体誰が嘆くか、全て一から築き直す旅が始まる。


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ゲット・ロマンの美しさ ’10


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’10.6.28(月)
【レッツ・ゲット・ロマン】パート2
髙哲典 VS 安部裕二
アット 下北沢BAR?CCO

1.テーマ
2.ロマンのど真ん中
3.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
4.何を想う
5.ラウンドミッドナイト
6.アウトローバカヤロー
7.きっとまた、いつかまた
8.モダンソファに腰掛けて
9.自由
10.マリーと暮らす
11.愛すべき日々


基本などない、そんなモノは初めから要らない。

本物の自由、負い目を感じない自由。

美しい心と純粋な魂を伏せ持った申し分ない人間達があの場には存在して、

感情を自由に吐き出せる環境にただただ酔いしれていた。

個性溢れる、仲間と呼びたい人間達が集い、

そのロマンのど真ん中に俺がいる、これはかけがえのない奇跡だ。

客が二千人集まらない事実には甚だ閉口したが、

安部裕二は安部裕二のままに、俺は俺のままに、

自らの基本にだけは忠実に則り一時間ずつ盛大に唄う。

この男と向き合う時はいつも特別な気分になる。

そしてこの男が放つ言葉はいつだって頭にインプットされる。

精神の競い合い、クール極まる関係性。

思いつくままの支離滅裂なMCの時、突然安部裕二氏が問い掛けた、

「消費税についてどう思う?」

頭を通す前に言葉を溢れ出させながら答えた、

「今、100円のモノが105円だとしたら、10%になったら110円になるだろう」

一見ナメきった様な口振りで言葉遊びをする時、本物の自由を感じる瞬間がある。

何年も前に手に入れた眼鏡を今頃かける様になった、

最大の利点は余計なモノを見なくて済むという事かも知れない。

知識と知恵を詰め込みすぎて、可能性が広がり過ぎて、逆に何も出来ないという事がある。

バットしかし、俺は必要あるモノしか見ない、聞かない、信じない。

醜い人間を必要以上に憎み、愛すべき酔いどれ達を気持ち悪い程に愛していたい。

総理大臣が代わっても俺には何の関係もない、

あれはそんなに高貴な職業なのか、それさえも正直ピンと来ない。

人のせいにするのは後回しにして俺は俺の喜びに全てを賭けたい。

そうそう、疑いもなく心底から笑える人間達を巻き込んで。

オーバーオールを着て、ゴミ捨て場から拾い上げたトランクとハードケースを担ぎ、

グランベロンの千鳥足で、永遠に続くかの如きルート・スゥイートホームを歩いた。

何の前触れもなく訪れる空前の第二次オーバーオールブーム、

ブームだとか世界だとか、そんな類いは自らの中だけにあれば充分事足りる。


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June 28, 2010

ゴキブリに見る未来 ’10


VS フライヤー print



まったくもっての別れの季節、2010年6月、

どいつもこいつも職探しに明け暮れる。

そして一番に去るべき筈のこの俺がハッタリのポールポジション面をひっさげて、

しぶとくも一人残り続けるなんて甚だ笑い種、

社会って一体どういう意味だ、

まんまと丸め込まれるなんて真っ平御免の最高峰。

バットしかし、哀しい事など多々あれど、

考えているのは所詮自分の事ばかり、

「クタバレ八番煎じ共」と「何が何だか分からない」の絶え間なき攻防戦、

まったくもっての別れの季節。

今や2010年7月さえも間近に迫っているなんて一体誰が決めた?

答えはカレンダー、日捲りの未来。

小さなゴキブリが俺の足やら腕やらを堂々と這いずり回って飛び起きる事二回、

「こんなボクに果たして未来などあるのか?」なんて事柄断固ノープロブレム事項、

とにかく毎日毎日、懲りもせず闘いは終わらない。

ゴキブリは殺さない、虫は殺さない、俺は何も殺さない、

戯けた事をヌカしながらウインナーパンには断固目がない男このワタシ、

矛盾という名の焦燥感から逃れる術など何一つ知らない。

天のイケずな声が聞こえてきやがる、

「ゴキブリの一匹も殺せないなんて、ダサいわ」

バットしかし、「殺せない」と「殺さない」ではまるで訳が違う、

ポリシーに反するなんて自己嫌悪16年分相当に値する始末。

誰かが放ったチャーミングな言葉が颯爽たるフラッシュバック、

「お前は出来ないんじゃなくてやらないんだ」

理解出来ないファッキンジョブに精など出せるか?

出来ないモンは出来ない、

バットしかし、出来る事なら人八倍やっとかないとバランスは保てない、

ほざくだけの連中なんて所詮「何も出来ない」輩共だ。

我儘三昧、時に、いや、頻繁に不貞腐れながら、

一番に去るべき筈のこの俺がハッタリのポールポジション面をひっさげて、

しぶとくも一人残り続けるなんて甚だ笑い種、

社会って一体どういう意味だ、

まんまと丸め込まれるなんて真っ平御免の最高峰。

総理大臣が代わったところで俺には何も関係ない、

人のせいにするのは後回しにして、

貫く事だけ、いや、まずは貫こうとする事だけに精を出せ。

ところでそんなファッキン極まる茶番与太話はともかく、

明日は【髙哲典 VS 安部裕二】、

要するに「ロマン溢れる闘い」ってのに胸を躍らせずにはいられない始末。

まったくもっての別れの季節、

さようならさようなら、所詮俺は誰も助ける事など出来ない無力の生き証人、

ニューヨークに行きたい×696。


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June 23, 2010

イカサマ安心感の夜明け ’10


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電気も点けたままにたっぷりと眠り耽る12時間、

部屋は文字通り足の踏み場さえない倉庫状態、

俺はもはや立ちっぱなしだ。

そして風呂掃除は本日もお預け、

いつも何かを追いかけ、その九倍、何かに追いかけられている。

夕暮れ時には久方振りに訪れるロックンロール屋、

粋なテラスで煙草とアイスコーヒーを両手にリーゼント兄ちゃんと与太話。

スタンド灰皿は底に穴が開き、灰皿としての役目を今にも終えんばかり、

歩き続けるズタボロブーツはパンツの切れ端にオイルを塗して磨き続け、

それでいて風呂場は見るも無惨な汚れ具合。

ボトルコーヒーは常に冷蔵庫に断固キープオン、

買える安心感、それは常に冷蔵庫にボトルコーヒーがひしめいているという事。

どうにもならないイカサマモヒカンはどうにかしたくて低迷中、

唄にまとめるその前に散文が溢れ出して止まらない。

俺はとことん小さい男かも知れない、

些細な事で極端な歓喜の声を上げたりする。

バットしかし、喜びを隠してスカした素振りの逆フォーマリストに成り下がるなんて真っ平御免の類い。


’10.7.6(火)
ライヴ アット 池袋トライ
w/十条フォークジャンボリー/花戸慎吾/赤木圭一朗
18時半開場/19時開演/1000円(+1drink)

’10.8.3(火)
【レッツ・ゲット・ロマン】 パート3
髙哲典 VS Loach
アット 下北沢BAR?CCO
19時開場/20時開演/1000円(+2order)


BGMはブルーハーツ、東京ロシアンルーレット。


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June 22, 2010

マンズマンズ・ファイティング ’10


俺は人生におけるモンダイの解決って事を考えた。物事を解決する人間というのは、たいてい粘り強くて、ある程度運も良い。

粘り強くやってれば、普通はいずれ運が巡ってくるのだ。でもたいていの人間は、運が来るまで待ちきれずにやめてしまう。

すれ違う阿呆どもの数を数えた。二分半で五十までいったところで次の酒場に入った。


チャールズ・ブコウスキー


年がら年中、いうならば365日中802日、こんな力強い言葉を求めている。

「ヤツは近頃張り切っている」然り、「あの輩は最近調子に乗っている」然り、

今日もどこかで誰かが罵るだろう。

俺はおだてられて簡単に木に登る程、頭空っぽエテ公ではない。

「あんな人間はもう必要ない」然り、「君みたいな男は山奥で自給自足の生活を送るしか手段がない」然り、

交わる事のない連中に散々と冷やかされながら、俺は自らだけはどうか見失わない様に激しく努めてきた。

「もう駄目だ」とかれこれ二万回以上もほざきながら、自らだけはどうか見失わない様に激しく努めてきた。

誰とでも上手くやっている様に見える人間は、実は「誰とも上手く付き合えてない」人間だ、

そんな偽者のウワベなど初めから要らない。

誰かが言ってたぜ、

「出来る人間と出来ない人間がいるなら、出来ない人間に合わせるってのが社会のルールなんだ」

オーベイビー、そのルール、一体どこのどいつが決めたのか、

根本から見直せ、このマニュアル線路ガタゴト野郎。

俺が例え「出来ない」人間なら、俺は俺をまずは心底恥じるだろう、

そんな綺麗事の思いやりなどみっともなくてとても受け取れない。

教養とウィットの欠片もない連中を俺は嘲笑い、教養とウィットの欠片もない連中は俺を嘲笑った、

「やめときゃいいのに・・・」

疑問を抱く頭さえなく連中は飼い慣らされ、時間をお金に換えるだけで満足していた、或いはその様に見えた。

俺はいつも念じていた、

「俺と、ゴローだけは違う」

顔を見合わせ、大茶番劇の全てを笑いに変える事だけでどうにか救われていた。

ところが力を発揮する場もなく時は流れた。

俺は吠え続けた、

「何故俺を一番に異動させない??」

逆理解者共はあまりにも俺をナメていた、こんな場にいる価値など0.01ミクロンもないと俺は悩んでいた。

一泡噴かせる準備はかれこれ15年以上も前から整っているのに、それを見せ付ける環境がなかった。

「行くところに行けばとことん重宝される性質だぜ」

俺は掻き毟りながらほざき、闘い続けていた。

「辞めればカタがつくのに」と誰よりも俺が強く思っていた。

常に気が狂う間際に身を置きながら、俺は以外にも粘り強かった。

旅の為に、やりたい事をやる為に、それだけを唱え続けていた。

そしてようやく、開花させる機会は訪れた。

それは俺が強く望んでいた環境だった、それを逃す程に俺は野暮ではなかった。

以前からの理解者が言ったぜ、

「ようやく本領発揮だね」

俺は答えた、

「当然の事だね」

手でグーを作って重ね合い、握手を交わした。

その瞬間、俺は報われた気分に包まれ胸が熱くなった。

俺は何も変わってない、そう、15年以上も前から。変わったのは環境だけだ。

だからこそ一つだけ伝えておきたいのは、

「ヤツは近頃張り切っている」然り、「あの輩は最近調子に乗っている」然り、

どうせ罵るのなら「近頃」だとか「最近」だとか、そんなシャラクサイ言葉は省いてくれ、気分が悪い。

俺は以前から「張り切っているお調子者」のあん畜生、

それがどれだけ神経をすり減らす作業か、「張り切る事さえ出来ない凡人共」には永遠に理解など出来ない。

俺はおだてられて簡単に木に登る程、頭空っぽエテ公ではない、

出来ないモノは出来ない、バットしかし、出来る環境では人八倍能力を発揮するだろう。

これはあくまで今日までの話、明日には全てに唾を吐いているなんて事もなきにしろあらずだ、

何たって何が起こるか分からない、俺の感情は俺でさえ操縦出来ない始末。

とにかくは見失わない様に努め続ける事だ、諦めは一貫の終わりを意味する。

今回はたまたま粘り勝ち、一泡噴かせる事にまんまと成功を収めたってだけの話だ。

焦燥の八番煎じボーイズ&ガールズに一泡、いや、八泡噴かせるってのがどれだけ爽快な事か、

俺はまずまず知っている本物の幸せ愛好家、

ナァナァの人生では俺は俺自身を喜ばせる事など出来ない、そんなの嫌だ×39873329。

いつだって笑うのは闘ってない連中だ、全部ほっとけ、俺は俺自身を笑い続けて活きる。


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June 20, 2010

逆ハットトリック野郎共言及 ’10


’10.6.19(土)


街は狂乱のお祭り騒ぎ、

ボブディランが来日しても、スペシャルズがとびっきりのダンスパーティを繰り広げてもこうはならない。

高田渡が死んでも、デニスホッパーが死んでもこうはならない、そして俺が死んでもきっと誰も気付かない。

そんなモンだ、所詮そんなモンに違いない。

サッカーの「サ」の字も、オフサイドも、コーナーキックも、果てはハンドの意味さえも弁えてない可能性有のスケコマシガール共が、

サムライ何ちゃらの、何ちゃら選手のユニホームを恥じらいもなく我が物顔にて着こなして街を練り歩く。

俺はそれが末恐ろしく、何より不気味で、奴等の頭の構造を覗いてみたい衝動、哀れみは最高峰、

そしてほとんどの人間がそんな自分に疑問の一つも抱いていないってんだからまったくもって閉口度は果てしない、

むしろ羨ましくも思えてくる程の逆ハッピー具合だ。

何たってサッカーの「サ」の字も、オフサイドも、コーナーキックも、果てはハンドの意味さえも弁えてない可能性大だ。

「8万円あげるからこれ着て街を練り歩いてよ」とせがまれたところでこちとらノー、断固ノー、

これはお金の問題じゃない、ポリシーの話だ。

俺はサッカーを語らない、美術を語らない、音楽さえも語りたくない、

何一つ「知らない」し、「知った振り」など自己嫌悪11年分に値する始末。

要するに一致団結の類いには甚だ拒絶反応(夏の甲子園除く)、

秩序もなく同じ格好の連中が集まる場でルールも分からずサッカー観戦、

周りがどよめいた雰囲気だけで一緒に盛り上がった「振り」をし、

このジャガイモガール共はオフサイドによって鳴り響いた笛の音の意味さえ知る訳もなく、

その理由を聞こうと周りのド阿呆に近寄りこう問うんだろう、

「ねぇ、今の笛なにー?意味分かんないんだけど!超ウケるー!!」

おー、IQはジャスト3、どれだけ贔屓目に見積もってやっても7.1だ、末恐ろしい×5600032。

そしてこんな俺に対し、知った振りしたド阿呆でも味方につけて、言葉センスの欠片もない口調でこう罵るんだろう、

「ハッ??楽しいんだから良いじゃん!!」

オーベイビー、よしよし、それ一理、いや、八理ある事にしといて「あげる」。

こういう奴等だ、流行を先取りしていると堂々と勘違い出来る奴等ってのは。

どこにでも流され、それでいてまんざらでもないって顔を曝せる絶える事なき逆ハットトリック野郎共ってのは。


専門用語と知った振り、この二大巨頭をエゲツナイ程に毛嫌いしながら街を練り歩く男、このワタシ。

ところで俺はサッカーを見た、見てみる事にした、

騙された気分で、二人で、二匹で、そう、今期初登場のどでかいゴキブリと共に。

途中、サッカーを見ているのか、レコードの上を我が物顔にて徘徊するゴキブリを見ているのか定かではなくなった。

それは90分の間で一番ヒップな見所だった、まったくもってイカす。


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June 18, 2010

スパゲッティ・ソースとメモ帳のある生活


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要するに、喜怒哀楽を押し殺してまで生きるって事に何一つ魅力を感じてないって事だ

ドリステン


ほんの小さな街の、ほんの小さな社会の出来事であっても良い、

やるべき事さえやっていれば、たまには報われる事もあるって事実を目の当たりにしただけかも知れない。

それなら更に、今より更に、大規模な世界でもひけらかしてやりたいと思い続けて、やり続けてやれば良い。

満足とは違う、ほんの一瞬の優越感、自信とは臆病の裏返しだ。

バットしかし、浮いて沈んで絶望と希望、大袈裟の最高峰で俺はほざき続けよう。

またいつか必ず、ありとあらゆる大茶番演劇に出くわすだろう、

そんな時の為に、自らを守る為に、常に神経は研ぎ澄まし続けなければならない。

負い目を作るなんて真っ平御免、

俺は逃げない、隠れない、オマケにカゲで文句をいう程に腐ってもイカれてもいない。

指を咥えて誰かの後ろについた時だけほざく事が可能になる哀れな生涯6軍選手に未来などない。

ところでそんな戯けハッタリ与太話はともかく、

今日は今日とて雨が降る中、小粋な気分で訪れる逆セレブ六本木タウン、

何ちゃらヒルズの何ちゃらビル52階に堂々と存在する何ちゃら美術館を徘徊。

イカサマ洒落こましのビル内では随分と気後れしている俺がいる、

自動ドアの洒落こまし具合に気後れ、エレベーターガールの礼儀具合に気後れ、

オマケに場違いの極まり具合に気後れ、この世は狂喜乱舞の気後れ天国。

要するに器以上の人間にはなれない、

そしてそんな場に我が物顔で馴染める様な人間には断固なりたくもない。

BGMはレイ・チャールズ、スゥイートソウルに淡き夢を。


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大茶番地獄からの華麗なる脱出劇 ’10


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雑草が真っ赤な薔薇の花を上回る瞬間、

小汚いクズがエリートを涼しい顔して下す瞬間、

そんな瞬間を気持ち悪い程に愛している。

よって、創立100年目にしてようやく甲子園出場の夢を叶えた大穴高校が、

毎年常連の名門高校を堂々と打ち負かす瞬間には全身身震いが止まらない始末。

ガラが悪くても、入墨だらけでも、人を激しく傷つけた経験があっても良い、

重要なのは知識よりもインパクト、ケタ違いの心意気、

それらが見事に結びつき報われる瞬間、俺は狂気にも似た歓声を上げる。

こんな瞬間を人八倍味わう為にやるべき事はたったの一つ、俺は俺のままで存在し続ける事だ。

すなわち、奇跡さながらの大逆転勝利、

周りの理解ある人間の並々ならぬ労力、俺の出来うる限りのハッタリ精神、

これらが見事に交じり合い、唯一にして堂々と解雇から回避に成功のひけらかし野郎、このワタシ。

「唯一」、これ程にイカす言葉を俺は知らない。

その事実を聞いて最初に出た言葉が「助かった」なのには自らの言葉センスを疑いもしたが、

「助けた」のはこの俺自身であり、周りの理解ある人間の並々ならぬ労力であり、

やはりこの俺自身であるという事実、エゲツナイ程に愛して止まない。

ガラが悪く、態度はデカく、どうやら小汚く、煙たがられ、「平たくいえば問題児」などと罵られながら、

真実を見抜き、媚びる事なく、媚びるという意味さえ弁えず、

俺は俺のままで認めさせてやるなどと一丁前に息巻き、

それがまんまと報われる瞬間、悔しいが認めざるをえないと打ち負かす瞬間、

そんな瞬間を数多く味わう為だけに生き続けたい。

狂気にも似た歓声を上げるのは仕事場に残れるからではなく、

歓喜すべきはその精神がまんまと認められ、報われ、周りに少なからず理解者が存在するという事実だ。

要するにどうしようもない輩にわざわざ他人が労力を尽くすかって話、

そんなお人好しがもしもいるとするなら、そんなの中途半端な偽善野郎に過ぎないだろう。

救い様のない猿真似エリート知的気取りの実は腹黒い逆ハッピー野郎共が俺を激しく罵る姿が目に浮かぶ、

「何故あんなチンピラと輩をかけて89足した様な男だけが残っているんだい??」

ノー、断固ノー!

全部ほっとけ、どうぞ俺の事など嫌いなままでいてくれて構わない、むしろ望むところ、

貴様等とは残念ながらケタも背景も知恵もファッションセンスさえも何もかもが違う、

「特別扱い」されるのは「特別な心意気」があってこそだ、俺は馬鹿でもただの馬鹿ではない。

広島のハイカラ男がモダンガールに放った名言が爽快たるフラッシュバック、

「この男の世界にハマったら抜けられないぜ」

「クールとは何か」って事を弁えている男の名台詞も脳ミソの引き出しから勝手にカムバック、

「こんな男は絶対に手放さない方が良いぜ」

モダンガールはとっくの昔に宇宙の彼方まで吹っ飛んで行ってしまったがそんな事はもうどうだって良い。

お母ちゃんにはミッドナイトコール、

「色々と悶着があってよー」

俺は底無しお調子者のあん畜生、全て笑い話でカタをつける往年の姿勢は断固キープオン。

謙虚さと爽やかさが売りの昨今、そんな事も心底どうだって良い、

大言壮語は専売特許、プレッシャーなど「おおきに」でさようなら、

この大逆転勝利が及ぼす影響は俺の中でさえもはや計り知れない、

どれだけ神経を磨り減らしても「吠え続ける」為にやれる事を「やり続ける」義務、断固忘れない。

相棒、俺は一先ず仕事を辞めない、

中途半端な偽善精神で一緒に仕事を辞めるなんてガラじゃない、そんなのは誰も喜ばない。

部屋に戻ればポストにはやけっぱちでオーダーしたブコウスキー伝、

このタイミング、まったくもってイカす。

久方振りに訪れた唯一無二の安心感と解放感、

一先ず報われたハッタリ精神に悪酔いしながら、

とにかく考えているのは岩手と甲子園とアンドモアー、

夢を見続ける為に旅は終わらない、そして終わらせないのは俺の精神、

理解者と、理解させる事に成功を収めたボンクラに断固敬意を。

俺がいつかまた路頭に迷ったら、いつか死んだら、全てハナで笑ってくれれば良い、

鮮やかなハッピーエンド、大茶番地獄からの華麗なる脱出劇、日々はどうなっても死ぬまで続く。


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June 17, 2010

おおきにでさようなら ’10


酷い悪酔いに苛まれている感さえ漂う昨今の胸中事情、

アルコールを注ぎ込む、注ぎ込まないに関わらず。

「タクシードライバー」におけるデニーロ宜しくのハッタリモヒカンに成り下がり、

いや、成り上がる戯け人間このワタシ、

刈り込み具合は生涯最高峰、後にも先にも引くのはとっくに止めた。

モラルの欠片もない猿人間に媚びるなんて、お金の為に媚びるなんて、

会社の為に媚びるなんて、俺はとても順応出来ない、

終わりはそろそろやって来る、

所詮はみ出し者だと不貞腐れてさようなら。

BGMは関西ソウル最高峰、ソー・バット・レビュー、

しゃれやがな しゃれ おおきに
どこまでほんまやねんな おおきに
それでやな おおきに 
はっきり やっぱりものごとはせにゃいけまへんな おおきに
そやけど やっぱり おおきに
青い空が おおきに

巧み過ぎてもはや閉口×788。


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June 16, 2010

血迷う暴走特急 ’10


世界中のガキどもよ、不良のさらに上を目指せ。「不明」になれ

三代目詩人


さすがに一流の詩人は度合いと気合いが違う、もはや呆れてしまう程に。

そして俺は時に調子に乗り過ぎているのかも知れない、

ハナにつくと思われた時点で即座に嫌われる人間であるという事実を俺は必要以上に自覚しているあん畜生、

バットしかし、残念ながら止められないのも俺の性。

ところでフラヘラに疲れ果て、

チャーミングポマードのファッキンなベタツキを両手に感じながらズボンに擦りつけ、

イカサマモヒカンはしぶとくも勝手に継続中、

満員急行列車飛び乗り見知らぬ男女と肩を寄せ合い、

イヤホンを耳にして聴きたい音楽を必死で探し、

胸を躍らす音楽がロカビリーでもラグタイムでもブルースでもジャイヴでもパンクでもなく、

「コイツは一体何を聴いてニヤケているのか?」

そんな疑問に即答、

答えはフィンガー5で「学園天国」、そして「恋のダイヤル6700」、

トドメは「恋のアメリカン・フットボール」、ワールドカップの835倍分の感動に値するヒップ極まる名曲。

イカサマDJ共、UKだとかスゥエーデンポップだとかアーリーレゲエだとか何だとか、

そんなドンクサイ事柄金輪際ノープロブレム事項、

疲れも爽快に弾け飛ぶフィンガー5のキューティ&ビューティ具合、侮るなんてまるでモグリ。

さて、先日真夜中、

流し込むウイスキーソーダの酔いと勢いも借りながら、

深夜テレビショッピングのハッタリ筋力マシーンに魅せられ血迷うミッドナイトコール、

「あっ、あれ、一つ下さい!」

俺は一体何になりたいのか、時に何を考えているのか、

この俺さえも定かでないノータリン暴走特急。

もうすぐ30歳、とにかく好きで生きていたい。



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June 15, 2010

カムバック・オン・マイ・マインド


1998年6月、広島グリーンアリーナにて行われたASKAのライヴを観賞した帰り道、

駅前の大型テレビ前は沢山の人達で溢れていた。

俺はその人だかりに潜り込み、気付けばブラウン管に向けて叫び散らしていた、

「イケー、アー、ウー、ドラー!!」

傍に居た大きな瞳をした女の子が笑いながら罵った、

「いつからそんなにサッカー好きになったの?」

オーマーシー、

俺はまさか、ブラウン管に映るワールドカップ日本戦に向けて叫び散らしていたのだ。

17歳の出来事、あれは一体何だったのだろう。

今にはない感覚があの頃にはあったという事かも知れない。

今、「ワールドカップ」と聞いて即座に思い浮かべるのはあの蒸し暑い夜の出来事と、

「あの時のアンタには心底驚いたわ」とその後もずっと言い続けていた大きな瞳のあん畜生の事だけだ。

ところで「僕はひょっとしたら太っているのかも知れない」といった類いの脅迫の被害妄想の下、

フィンガー5を爆音で回して踊り続けるというのはとても神聖な行動だといえる。

頑固で他人の意見を聞かない性格が災いし、人付き合いが苦手な分、全神経を絵に費やしたゴッホには最敬礼を。


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June 14, 2010

ゴールデン・リップ・サービス


盛大に大言壮語を吐くなら行動と経験に辻褄を合わせてから

ドリステン


気が付けば大言壮語を吐いている人間などどこにも存在しない。

存在するとすればモノマネ八番煎じ、

或いは存在感の欠片もない逆ヒップ連中だらけ。

謙虚さと爽やかさが売りの昨今、

チンピラと呼ばれて久しき男の出番は一体どこで。

「モノマネ鳥よ、おれの幸運を願え」、こんなタイトルの本がある。

著者は言わずもがなのチャールズ・ブコウスキー、

かぶれてはいない、ただただ悔しい程にニクい唯一の男。

誰よりも必要とされる人間と、やかましくて煙たくて扱いにくい人間、

どちらになりたい?

こちとらどちらか一方、盛大にメーターを振り切るのみのシャイなあん畜生。

動物園のベンチに腰掛けて話した楽しい思い出、

「その自信の三分の一で良いから欲しいの、全部は要らないけどね」

バットしかし、自信と手を繋いでいるのは恐怖という名の臆病、

俺は怖い、人間が怖い、

振り回されない様に常に細心の注意を払わなければならない。

多くを語るのは止めだ、

とにかくチャーミングポマードの匂いを感じたら、

口の周りに珈琲のほろ苦い香りが漂っていたら、

そこには俺がいる、そこには確かに俺がいる。

なぁ相棒、

旅に出る為に、酒瓶を手に入れる為に、イカサマペテン師を嘲笑う為に、

レコードを回し続ける為に、本を作る為に、その他諸々全ての為に、

ファッキン極まる仕事探しでもして遊ぼう。

ぶくぶく太るなんて真っ平御免の最高峰、ストイックに行こうぜ。


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June 12, 2010

大茶番地獄の中で見続ける夢 ’10


ほとんどの人間がどういうものかという事をフリーウェイはいつでも人に思い起こさせてくれる。

私は時速110キロを保って運転し、追い抜いたり追い抜かれたりしている。

ぶっ飛ばすドライバーは気にならない。私は自分が邪魔にならない様にして、彼らを先に行かせてやるだけだ。

イライラさせられるのはゆっくりと走るドライバーで、追い越し車線を時速90キロで走ったりしている。

しかもそういう車に前後左右を塞がれて、身動きが取れなくなってしまったりする。

自分のすぐ前を走っている車のドライバーの頭や首がはっきりと見え、それでそいつがどんな人間なのか読む事が出来る。

この人間は魂が眠っていて、それと同時に世の中を恨んでもいて、思いやりがなく、頭も悪いと読み取る事が出来る。

私にこう告げる声が聞こえる。

「そんな風に考えるなんてお前こそ頭が悪い。お前こそ愚か者だ」

この社会の中で生きる、普通よりも劣る人間達を援護しようとする人間達が必ずいる。

というのも彼らは普通よりも劣る人間達の事や、普通よりも劣るという事をまるで理解していないからだ。

彼らが理解していない理由は、彼らもまた、普通よりも劣っている人間だからだ。

チャールズ・ブコウスキー


言葉も出ない、最高だ、ヒップにも程がある。

これが俺が書いたモノじゃないなんてまったくもって閉口の類い、

とことん悔しく、そして残念で仕方ない。

偉人のこの文章は要するに、

「ドンクサ星人、永久にさようなら」という意、捉えて疑わない。

中身空っぽヘビーガール、必死に繕いどうにか知的に見せたがる逆ハッピー野郎、

全部要らない、最低だ、ボロは必ず暴かれる。

今や持ち前の鬼の形相で筋の通った仕事に激しく打ち込んでいたら隣りのお姉ちゃんが突然語りかけてきた、

「どうやってるんですか??」

大好きなのは桁違い、俺は残念ながらパソコンの「パ」の字も知らないあん畜生、

それで良い、それが良い、重要なのは筋の通ったハッタリ一点張り、

内容さえ理に適っていれば、俺はどんな連中よりも力を発揮する事実を必要以上に自覚している生真面目人間。

そんなビッグウェーヴに見事にして華麗にようやく乗り込んだ筈のボンクラは今月末にて自らの意思に反して退職解雇、

すなわち、この世は狂乱驚異の大茶番地獄。

そして鬼の形相でも考えている事は「こんなに眠たいのは久方振りだ」かも知れないし、

「昨晩のキムチは抜群だった」、或いは「それにしてもフィンガー5聴きたいぜ」なのかも知れない。

必死に繕いどうにか知的に見せたがる逆ハッピー野郎、全部まとめてかかって来い、

「吠え続ける」為に「やり続ける」理論、

これがどれだけ神経を擦り減らす作業か、

見せかけの上辺だけで「吠えている」輩共には到底理解など出来る筈もない、

生涯6軍野郎など金輪際相手にしない、ボロは必ず曝してやる。

ところでそんな訳でBGMはフィンガー5、

言葉は要らない、この完成度はもはや世界レベル、最高だ、ヒップにも程がある×891、

これが300円だなんて、この世は狂喜乱舞の大茶番地獄。


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June 11, 2010

詩人の戯言 ’10


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20世紀に煙草がなかったら、偉大な作家達は全員、存在しなかっただろう

ジョー・ストラマー


久方振りのバーボンはアーリータイムス・ブラウン、

21個のニンニク、2箱の納豆、たらふくのキムチ、

御飯12膳分に相当するオカズをお酒のツマミに代えてやる豪快さと贅沢さ。

少し位イカれている人間の方が俺みたいなモンには断然性に合う、

無論、それが真っ当なるイカれ具合なら。

明大前の小粋な部屋で、

嫌な思いをしてやっとこさ手に入れた万券を宙に投げつけながら狂った様に笑い転げた思い出、

北九州の下原元気宅のベランダに腰掛けて、

可愛い女の子の寝顔を見ながら、

ヒッピーさながらの与太話を繰り広げながら、

煙草を立て続けに4本吸い込んだ思い出、

酷く酔っ払っていたとしても、精神だけは断固見失わない。


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June 10, 2010

ウンザリの中で見続ける夢 ’10


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AM2:53、

冷やかしと呆れを足した様な気分で「求人情報」なる恐怖そのものの情報に目を通していたら、

いつか、何度も味わった悲劇、唖然愕然、まったくもっての疎外感、

ありとあらゆる懐かしの感情が焦燥たるフラッシュバック。

大袈裟極まるハッタリ紛いの宣伝文句、溢れ出る拒絶反応、

金輪際味わいたくもない胸中に襲われ、不貞腐れて眠りにつく。

ようやく順調に事が運び出した矢先、自らの意思に反して迎える分岐点、

穏やかな日々はいつだって長くは続かない。

「お金のある内に」、美術館チケットを買い漁り、

「お金のある内に」、22日分にも及ぶであろう食料品を買い込み、

雪駄履き、肩がもげる程の買い物袋を抱えて歩き続ける。

部屋に戻った直後、激しく降り出す雨、

その雨に濡れる直前に部屋に辿り着いたこの俺はまだまだ運がある方なのかも知れない。

バットしかし、穏やかな日々はいつだって長くは続かない。

燃え盛る夏には神戸、岩手、アンドモアー、

すなわち、夢の暮らしを何度でもカムバック。

その前の大山は呆然驚異の仕事探し、

俺の人生はとっくに間違っているのかも知れない、

そんな戯言を考えるのは止めにして、

どうやらまたまた話の通じない輩共の中へダイブ&ダイブ、

こちとら既に現時点、ウンザリする事にウンザリきている始末。

回るレコードは天下のクレイジー・キャッツ、

谷啓の陽気さ加減には断固敬意を。



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ミッドナイト・ツイスト


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’10.6.9(水)


いつか誰かが罵った、

「貴様は存在自体がやかましい」

これを褒め言葉と捉える事に成功したなら、

俺はいつでもどこでもこんな言葉を連れて歩きたい。

「ロックの日」が俺の中の祝日に定められて約8年目の今日この頃、

頭の中は常に工事中、

紛らわす為には喋り倒し、そして書き続け、

落ち着く場所がないなら、寝ても覚めても所詮俺に違いないなら、

ファッキンな髪型だけでも勝手に変化し続けろ。

ところで10割中15割ジャスト壊れていた筈のレコードプレーヤー、

以前電池が切れて以来、

ACアダプターで動いていると思い込んでいたターンテーブルが、

実は容量の切れた電池でしぶとくもまだ動いていたという大茶番劇で終幕。

針を交換し、ネジを取っ払い中を覗き、「保証書がない」とわめき立て、

散々と思考錯誤した結果、原因は単純極まる電池切れ、

アダプターの電源を切り換えた瞬間、快適爽快スムーズに回り出すターンテーブル、

すなわち、1年9ヶ月分の苦笑いにて事無きを得る。

こんな時は偉人の言葉が颯爽たるフラッシュバック、

俺って本当は間抜けだったのか?
この不幸は全て自分で招いているのか?
ありうる話だ。
実は俺っておつむの足りない、生きているだけでも御の字な奴って事も充分ありうる。


そんな訳でフィンガー5は聴き放題、これはもはや最高の類い、

レコードプレーヤーは10割中118割ジャストの正常具合を断固キープオン、

不具合は誰のせいでもない、永遠に落ち着かないこちとらの頭のせいだ。

ギターを抱えれば作りかけの曲を爪弾いて胸躍らせ、

燃え盛る夏には西へ北へと旅に出るだろう。

その前の一大仕事は「仕事探し」、

3年7か月分の溜息と共にいつか全ては笑い話、

ようやく築き上げた城を全て壊して一から出直し。

ノーストレスで回るレコードはサムクック、スゥイートソウルに夢を。


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June 08, 2010

スゥイートハート・オン・マイ・マインド


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私がもっとも好きなのは、人生においてそれほど優れた業績もあげておらず、

賢すぎず、少しばかり気狂いじみた「憑かれた」人々である。

「健全な精神」を持った人間にはほとんど興味をそそられない。

成功した、いわば一本のこうもり傘のように完璧な人間には魅力を感じない。書くことが私の天職である。

そういう私に、一本のこうもり傘について、晴れた日には似合わないということ以外、なにが言えるだろう。

少しばかりとり憑かれている男というのは、私にとって受け入れやすいだけではない。

そうした人間ははかり知れず奇妙で、

同時にいまいましいほど興味深い人生というものとみごとに調和しているのだ。


マクシム・ゴーリキー


丁度一年前の文章を読み返していたら、

大阪で引っ掴んだ本に記載された文章をそのまま殴り書きしていた。

ゴーリキーが何者かなんてこの際ノープロブレム事項、

俺は、俺だけはいつまでも書き続けたい。

取り返しのつかん程に乱れたハッタリモヒカンには甚だウンザリ、

まるで性質の悪いボクサーさながら人間、このワタシ。

全てをリセットするってのはどうだ、

例えばロックの日、坊主頭で一から出直し。

心ある人間、

例えば電話越しにボロカス怒鳴りつけられても後からお詫びの出来る人間、

すなわち、「終わり良ければ全て良し」の理論、

ガラが悪くても、

入墨だらけでも、

人を激しく傷つけた経験があっても良い、

それでこそ気付く事が山程ある、

心ある人間以外、俺は要らない。


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June 06, 2010

死をポケットに入れて ’10


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朝も早よから男が笑いながら罵った、

「何動物園行ってんすか??」

こちとらその八倍、仰け反って笑おう。

裏表のある人間を毛嫌いし、

ウィットの欠片もない人間をハナで笑い、

蔓延る八番煎じピープルを強く憎み、

そうはならないと激しく誓っていたら、

誰よりも馬鹿正直極まる人間になってしまった。

そして、それでこそ良かったんだと以前にも増して思っている。

中間はない、そんなモノは要らない、

先頭か最後方か二つに一つ、

その分、少なからず存在する人間らしい人間には嫌という程、

愛を提供し、そしてピースを求める。

ウィット溢れる女の子が笑いながら呟いた、

「心配性なのね!」

負い目を作るなんてとんでもなく野暮な話だ、

「吠え続ける」為に「やり続ける」理論、

もはや「当たり前の話」と書いて「エチケット」と読ませてやりたい心意気。

ところで自らの意思に反し仕事場を去らなければならないという事実には日々閉口の類い、

今日程に魂を震わせて、取り憑かれた様に入り込み、周りを全てなぎ倒す感覚、

「お先やでー」などと颯爽と切り上げるスタイリッシュ具合、

こんな日々をようやく掴んだ矢先に。

重要なのはインパクト、

「あの輩は一体何だったんだ?」と思わせる位の器があるか否か。

「吠え続ける」為に「やり続ける」理論、

愛して止まない人間らしい人間が言ってたぜ、

「そう思っても簡単に出来るモンじゃないよ」

やるかやらんか二つに一つ、

俺は今、断固「やる」側の先頭打者。

「死をポケットに入れて」という本を読み返していたら、

ウィット溢れる女の子が笑いながら呟いた、

「死をポケットに入れているの?」

「常に左の胸ポッケに」

俺はほざき、答え続ける。

報われないなら旅に出よう、

文庫本とハンカチ、アクセサリーとハイオクという名のボトルコーヒー、

後は手ぶらで、手ぶらで、ポッケに空いた手でも突っ込んで。


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June 04, 2010

ウィットタイム・オン・マイ・マインド


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’10.6.3(木)


朝も早よから起き上がり、電車を乗り継ぎ文庫本片手に向かった先は驚愕の多摩動物公園、

チャーミングポマードイカサマモヒカンモウジキ無職人間このワタシ。

動物園なんて、人間が動物達をハナで笑う為の戯けた娯楽だと思っていた。

監獄に入れられた動物達を、監獄に入れられてない人間共がお金を払って上から眺める場所だと思っていた。

バットしかし、動物は動物のままに本能を失わず生きていた、

人間は所詮猿から進化した生き物だと、猿の本能を眺める度に思い出す。

やけに広い敷地の中でライオンやトラやタヌキが日向ぼっこをしている様を見て勝手なる安心を感じ、

こいつらは俺みたいなモンよりよっぽど自由なのかも知れない、

そう思い、少しだけ動物園が好きになってしまった。

様々な事柄を言及しながら電車を乗り換え天下のハイカラ六本木タウン、

まるで同じ一日、同じ日本とは思えない風景の変化を味わい、

美術館では「印象派」と呼ばれる絵画を鑑賞。

1874年、いや、それ以前から世界は変わっていない、

何か人と違う事をやろうとする人間はいつだって「反逆者」と罵られた。

「単なる印象を絵にする無知な輩」、軽蔑と酷評の時を経て「印象派」は新しい世代を築いた、

要するに信じた事をやり続ければ良いというだけのシンプル極まる解決策、

生きる道にもしもマニュアルがあるなら、まずはそのマニュアルを疑わなければならない。

座右の銘「新しい酒は新しい革袋に盛れ」、いつだって心の胸ポケットに。

天下の六本木にも存在するモノホン純喫茶でホットコーヒー&ショートケーキ、

すっかりと日も暮れた頃、サラリーマンで混雑極まる満員電車乗り込み下北沢、

夢にまで見たモダンオンボロレストランのドアをこじ開ければ愛想も程々にカウンターのおばさんが呟いた、

「もう閉めようかなと思ってるんですー」

おー、この自由度、愛想具合、外観の期待に反さず「完璧だ」、俺は胸を躍らせ続ける。

そこで久方振りに、以前働いたバーへと駆け込み、

タイムリミットが迫るその瞬間まで足りん頭を駆使してマシンガントーク。

今まで様々な仕事をしてきたが次は一体何処へ辿り着くだろう、

とにかくこんなヒップな一日がある限り、俺はきっと何処にでも行けるんだろう。

「俺みたいなモンに付き合ってくれてありがとう」、

肩でも叩いて君に感謝を忘れない。



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June 02, 2010

アイスコーヒー・オン・マイ・マインド


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AM8:18、

ボトルコーヒーと文庫本、JPSを手にして部屋を出る。

あまりにも抜群の天気で、

それ以外のモノなど果たして必要なのかとさえ思えてくる。

チャーミングポマードは風が吹く度に激しく香り、

俺はといえば取り返しのつかん程のハッタリモヒカン野郎に成り下がり、

いや、成り上がり、

行き着く先はかれこれ8年振りの坊主と相成る運び。

「どうせ~になるなら・・・」

こう考えるだけで出来る事が増えてくる。

「どうせ死ぬなら~」

こんなありふれたテーマもその中の一つだろう。

明日は明日とて普段とは別方向の電車に飛び乗り動物園へ、

不自由の中で自由を求める動物園の動物達を20何年振りに眺めてみるって寸法。

その後は懲りもせず美術館、

昭和の外観に惚れ込まざるを得ないモダンオンボロレストラン、

一日で可能な限りの旅に出る。

一人も良いが一人じゃないのも良い、

無論、気が合い、気を遣わず、やりやすく、風刺の効く、ウィット溢れる人間が傍に居るなら。

連れて連れられ繰り出す二人の探検家などと一丁前に洒落込む為の旅。

「誰かに行く先を委ねる」、

こんな、まるで初めて味わう様な感覚にとても新鮮さを感じている。

BGMは先日からASKA一点張り、

まったくもってのハイセンス振りはもはや閉口の類い。

フィンガー5を聴き漁りたいがレコードプレーヤーは断固回らない。

回らないレコードプレーヤーなどページを開かない森鴎外と一緒だ、

ニューヨークへ行きたい。


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June 01, 2010

七難去ってまた八難のブルース


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「いつかまた激しく突き落とされるぞ」

それはいつだって何の前触れもなく突然訪れるってんだからまったくもって笑いは止まらない。

「この俺が??」

「こんな事が許されて良いと思うかい?」

いくら盛大にほざいてみたとて所詮一大キチガイ企業のハッタリ雇われ主、

いくら精神をひけらかしたとてお偉方の目と耳には何も届かないって仕組み、

それより何より、こちとらそのお偉方の小汚い面すら拝んだ事がないってんだからまったくもって理不尽極まる八百長試合。

いくら「吐き続ける」為に「やり続けていた」とて報われず迎えるジ・エンド、

何を隠そう、大茶番演劇のメインキャストはこの俺だ。

「この俺を??」

「誇り高き精神の持主を?」

そんな輩共に後悔の一つでも味わわせてやる手段さえ見い出せない俺は無力の生き証人、

そんな訳で全神経を燃やし尽くして真っ当なるお金を稼ぎ、

近々、俺は全てをハナで笑い、

ファッキン神聖なる仕事場を颯爽たる面持ちで去り往くだろう。

折角、奇跡にして驚愕の「仕事が楽しくて仕方ない」思考を手に入れた矢先にだ。

中間はない、そんなモノは要らない、

嫌われ者と圧倒的支持、

「この俺が・・・」と「俺みたいなモンの為に・・・」の果てしなき競演、

俺みたいな人間を手放したくないなどと走り回ってくれる人間達に敬意と涙とオマケにお道化者の笑い話を。

そんな人間が存在してくれるだけでも俺は幸せ者、そして立派な勝利者だろう。

昨晩は三軒茶屋の馴染み深い男女とハイボールを散々と煽りながら繰り広げる昔話、与太話。

そこで喋り捲くし立てながら気付いた事は、俺はもう何処にいても俺のままでいられるという事実、

すなわち、調子に乗りまくる事でしか自らを守れない筋金入りのあん畜生+臆病者このワタシ。

誰が偉くなっただとかアイツはどこそこの店長だとかそんな事柄は何だって良い、

「誰が誇り高き精神を失わずに生き残っているのか?」

重要なのはそれだけで、それ以外は全てくだらない。

俺は何も競わない、いや、たった一つだけ競う事があるとするなら、

それは精神の底力だけだ、それ以外は全てくだらない。

坊主にしてやる心意気でバリカン持ち出し、中途半端に伸びた両サイドを深くエグる。

中間はない、そんなモノは要らない、

ザ・ピーズのイカれたロックンロールを大音量リピートしながらイカサマモヒカンから本格ハッタリモヒカンへ、

お母ちゃんはきっと「こんな子は知らない」、

怒鳴り散らす姿が目に浮かぶ程の仕上がり具合。

雪駄履き、チャーミングポマードの香りを漂わせて久方振りのレコード屋、

手に入れるレコードは天下の「フィンガー5」ファーストレコード&モアー、

レコードプレーヤーは10割中13割ジャスト、壊れているにも関わらずだ。

良く晴れた公園ではブコウスキーを読み漁り堂々たる高笑い、

「憎みきれないろくでなし」、本物は何も隠さない、誇り高き裏付けがある限り。

どうでも良いけど行く末は全て俺が決める、

「前例がないなら作っちまおうぜ」

こんな言葉が俺の頭を駆け巡り続けている。

そして、デニスホッパーには一敬礼を忘れない、

誇り高き裏付けを持ち合わせたふてぶてしい人間に嫌われ者と厄介者とヒップスターの称号を。


drecom_eroom5session at 18:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │短編 
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