September 2010

September 30, 2010

排水口にダイブしたゴキブリに夢を ’10


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×月×日。

地下にあるバーの公衆電話からカリーナに電話を入れる、

「よー、遊びに来ないかい?客が一人も来ないんだ」

カリーナが電話越しから悪そうに呟く、

「今アンタの部屋よ、水道が止まってるわ。ワタシ、自分の部屋に帰ろうと思うんだけど」

水道が止まった位の事で逃げて行く素っ頓狂な女などハナから必要ないと調子に乗っていた、

お金で女を釣る様な男など哀れの極みだ、そしてお金に釣られる女などその八倍哀れだ、

そんな茶番な競い合いには一切魅力を感じてない。

「帰りたいなら帰れ、思うままにしろ。そしてそんな生活が嫌なら二度と俺の前に現れるな」

俺は好き勝手に怒鳴り散らして受話器を叩き割った。

とても寂しい気分でバーを片付け真夜中に部屋に戻れば電気が点いている、

期待を込めてドアをこじ開ければカリーナがベッドの中に潜り込んで俺の帰りを今か今かと待っていた。

とても侘しい気分で思った、

「コイツだけは味方でいてほしい」


本日、四連発のハッタリジョブを華麗に乗り越え喜び勇んで部屋に戻る。

爽快な気分でまずは小汚い手でも洗おうと蛇口を捻るも待てど暮らせど水は出てこない。

鏡に映る何から何までベタついた男に苦笑いで話しかける、

「よー、何も変わってないな」

こんな生活も必要だろうと思いながら何年も抜け出せないままでいる、

スタイリッシュは簡単に身につくモノでもない。

あれこれ考えあぐねている時、我が愛しのホールデン雅弘氏からジリブルと電話が鳴る、

「今アンタの部屋の前だ、軍手持ってる??」

「ない。ところで水道が止まったんだ、相変わらずだ」

「なるほど。それより自転車のチェーンが外れたんだ、ゴミ袋貸してよ」

「オーケー。ところで俺のロードバイクはパンクしやがった、相変わらずなんだ」

咥え煙草にタンクトップ姿で外へ出てゴミ袋二枚を放り投げる。

我が愛しのホールデンがほざく、

「おー、ヤクザ!!」

ヤツと会うのはかれこれ一ヶ月振りだ。

外れたチェーンを2分13秒のワールドタイムで直すホールデン、そして小一時間の与太話。

「よー、夏はどこへ隠れた?追いかけたいんだ」

「今やプール依存症だ、ゴーグルも寂しがってる」

そんな訳で明日はプールだ、温水プール、

俺はしつこい、少なくとも「プール」に関わるアレコレにおいては。

「アンタ、風呂入りに来れば?ほら、得意のスナック感覚ってヤツで」

そんな嬉しい誘いを断ったその訳は、

水道が止まった位の事で慌てふためく様な素っ頓狂な男にはなりたくないと今も思っているからだ。

手は洗えず、トイレは流れず、

それでもターンテーブルは回る、充分にゴキゲンだ。

俺はお金を持っている、ニューヨークで何かを蹴散らす位のお金は。

そして水道を止めたのは昨夜排水口の奥深くまで流れ去ったゴキブリの仕業だと俺は本気で思っている、

両手を合わせて健闘を祈る。



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September 29, 2010

女には解らない ’10


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逮捕状を出された犯罪者が「逮捕とはどんな思いですか?」とインタビュアーに問われて即座に答えた、

「引越しだよ」

これはグレイトアンサーの極みだ。

「安心なんて牢屋の中でも手に入る」と信頼すべき作家が書いていた、

これはヒップ哲学の極みだ。

昔、突然逮捕された友人がいた。

「あの大馬鹿野郎」、思ったと同時に湧いた「羨ましい」という名の感情、

経験するだけなら逮捕も悪くない、矛盾は永遠のテーマだ。

昔、地下通路で弾き語っていた時、警察官が善人面で近寄って来た。

奴等の薄汚れた面を間近に捉えながら唄い続けた、

世界が平和になるのを待ってるー
いつまで経っても訪れそうになーい

傍には女が居て、その一部始終を見た後で呟いた、

「アンタ、あんな反抗は止めて!」

理解されない事実を心底残念に思った。

UVはどこへ隠れた、

探し彷徨うデリケートお肌のプール依存症野郎このワタシ、

傘は杖、ボトルコーヒーはガソリン、そしてパンツは乾かず同じモノを穿いている有り様。

こんな時、以前ならゴムの緩んだパンツ、激しく引き裂かれたパンツを穿いて凌いでいたが、

今やそれらは全て、ブーツを磨く布地と化した。

ブーツが輝き続けるのと引換えに俺は同じパンツを穿いている、

これはロマンの極みだ。

立ち上がる事も歩く事さえ億劫になってしまう程、魂吸い取られヘロヘロにくたびれる出来事がある。

そんな最中、ファッキントレイン飛び乗りとろけた瞳で耳元の音楽に耳を澄ませば、

ボブディラン「It's All Over Now,Baby Blue」が警笛の様に聴こえてくる、

これは贅沢の極みだ。

シャワーを浴びている最中、ふと足元を見ればゴキブリが湯船で慌てふためきながら泳いでいる。

「貴様、平泳ぎ出来るのか!!」

思ったと同時に俺は心底驚いて水の勢いを増しソイツを排水口に流し込んだ。

ヤツとはつい最近もトイレ内で鉢合わせ、「よー、ゴキゲンいかがですか?」などと気軽に会話を交わした仲だ。

今や俺に出来る事は両手を合わせてヤツの健闘を祈る事だけだ、

牛乳石鹸の残り香で体を洗い、排水口の中でも平泳ぎをキメてくれる事を切に願うばかりだ。

要するに「野暮ったい暮らし」だとか「とっぽい男」だとか何だとか、

そんな響きは断じて嫌いじゃない、むしろ大好きなのかも知れない、

何が大事な事かを知っている限りは。

BGMはモーズ・アリソン、

ポマード髭ポンコツ(PHP)の先駆者に28563Vの光を。


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September 27, 2010

バンディーニに捧ぐ ’10


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PM22:23、豪快にドアを叩き我が愛しのバンディーニが転がり込んでくる。

モダンソファの上に立ち、衣類とハンチングを脱ぎ捨てながらほざく、

「最高だ、ブコウスキーってヤツは!」

小汚い靴下と重力で大事なモダンソファの生地を傷めるなんて断固許し難い光景、

俺は会話を中断させて吠える、

「貴様、アウトローを気取るな!」

ヤツはスーパー袋を大事に抱えている、中身は350ml缶だ。

「まぁまぁ、呑みましょう」

そしてようやくモダンソファに腰掛けた。

28インチのリーバイスのボタンは今にも弾け飛ばんばかりだ、

「ちょっと一つ外させてもらうぜ」

そう呟いてビールを流し込むバンディーニ、

俺はトランクスとタンクトップ、髪の毛はイカサマポマードがこびりついたまま、

リラックスパイポとJPSを交互に咥え込みながら与太話を開始する。


ケタ外れのブコウスキーのウィットにバンディーニは夢中だ、

今やその純粋さに美しささえ感じ取っている。

「よー、池袋って街に現れた妖怪ピーナッツ野郎の話を聞きたいかい?」

ピーナッツ野郎とドンクサ星人の話にかけては右に出る者など存在しない、

全てを笑い話にし、元を取るどころか八倍儲ける位の心意気は常に肝に銘じておきたい。

耳を傾けるバンディーニ、ヤツはCASTERとかいう中途半端な煙草に火を点ける。

BGMはジェリー・マリガン、ジャズのビートに乗せて茶番話も加速し出した矢先、ヤツがヌカす、

「ねぇ、ポートワインある?」

「この部屋にあるのはティファニーのペアワイングラスだけさ、ほら」


そう呟いてティファニーのペアワイングラスの箱を開ける。

「ねぇねぇ、この中に入れるポートワインはある?」

「あるのはハーフパイント瓶だけさ」

そう呟いて俺はウイスキーを水で割り、ヤツはロックで流し込む。

「よー、作りかけの唄を聴きたいかい?」

ギターを弾き、会話のテーマは「死」という壮大なモノへと変化する。

「俺が明日死んだら、今日のこの会話を笑ってやってくれ」

そして今日も生きていたからこそ俺は今、こんな物語を綴っている。


室内ディスクジョッキー兼酔いどれ気取り、

回るレコードを気分のままに取り替えながら水割りからロック、ロックからストレート、

ハーフパイント瓶はたちまちただの空瓶と化す。

28インチのリーバイスのボタンを気に留めながらバンディーニが一人ごちる、

「なぁチナスキー、苦しい。もう一つ外しても良いかい?」

「勝手にしやがれ」

AM3:33、バンディーニが今更ながらほざく、

「なぁ、もう帰っても良いかい?」

「貴様、次はポートワインを持って来い。グラスは天下のティファニー製さ」

そしてヤツは子ども三人と嫁が眠る格安モーテルの如き部屋へ酒臭い匂いと共に消えた。

AM4:39、

ポマードを洗い流し、俺は万年布団を強く抱き締めながら考えた、

チナスキーと呼ばれる事にはどうやら抵抗感がない、まるで不思議なモンだ。

そしてヤツの名はバンディーニ、敬愛して止まない文学のお調子者主人公の名前だ。



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September 25, 2010

ハゥトゥに捧ぐ ’10


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形式だとか様式だとかハゥトゥだとか何だとか、そんなモノは全て蹴散らしてやりたい。

堅苦しい御挨拶、魂揺さぶらん使い古され尽くした言葉、

伝統に縛られた時点で新しいモノなど金輪際生まれない。

「昔の興奮と今の衝動を合わせてロックでストンプでも踏んだら新しい事出来そうな気がするわ」と、

借金取りの様なイデタチの男がガラついたポッピン声で唄っていたね。

口が悪いのは恥ずかしさの裏返しだ、そしてそれを真に理解出来るのはほんの一握り。

愛すべきブコウスキーの結婚式映像を映画の中で観た事がある、

やっこさん哀れな程に泣いていた、

俺が好きなのは優しさが無意識の内にバレてしまう、そんな瞬間だ。

7年程前、広島の古い友達の結婚式で友人代表スピーチ中に泣き崩れた事がある、

親族席から心ある野次が飛んだ、

「頑張れ!」

結婚式には何一つ恨みなどないが、俺自身の結婚式だけは断固行わないと心から決めている。

そんな事したら入場から退場まで嗚咽が止まらなくなる、これは大変だ。

わざわざ御足労いただくなんてガラでもない、そして形式に縛られた時点で全てをぶち壊したくなる。

輩曰く「Vシネマの俳優にしか見えない」イデタチで結婚披露宴に出向く、

沁み込んだしかめっ面は永遠に消えない、

チンピラを気取った事など一度もない、俺はただの寂しがり屋。

「唄えれば良いな」と勝手に考えていた矢先、突然司会者が俺の名を呼んだので心底驚いた、

結婚式で唄うのは二回目だ、仲間だと思っている男の晴れ舞台で唄えるのはとても誇らしい事だ。

スピーチでボロカス罵る事で祝福を表現したかったが受け入れられ難いので止めにした、

きっとデリカシーだとかモラルだとか秩序だとか何だとか、そんな類いが邪魔をしているって仕組みだ、

俺みたいなモンは所詮まだまだだろう。

話した事もない新婦を威勢良く呼び捨てにしたら薄笑いが起きた、

俺が突き詰めたいのはその道だ、嫌われる位の存在感をデリカシーとの狭間で常に巧みに要したい。

結婚式にお似合いのポップナンバーなど一曲たりとて持ち合わせてないが故、

「忘れたらいけん事は忘れないで」と唄う、お前が好きな、俺も大好きな唄の一つだ、

「離婚しないで」って心からの気持ちを込めた事も「忘れないで」。

結局、主役でもないのに自らのやり方についてばかり思考錯誤していた、

俺はただの神経質サスペンダー野郎なのかも知れない。

帰り道、水色の紙袋をぶら提げて歩く、

小さく書かれた文字に目をやれば確かに書かれている、

「TIFFANY&CO.」

なるほど、全ては物語だ。

わざわざ御礼の電話をくれたハッピー新郎野郎にほざく、

「御祝儀の代わりに今度ハイカラなレコードを贈るぜ」

さぁ、レコード屋へ行こう。

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転がるボンクラ ’10


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UVはどこへ消えた?

探し彷徨うストライプカーディガンの偽スタイリストこのワタシ、

夏が閉幕しただなんて金輪際シャラクサイ事柄。

ニューヨーク行きに際し誰かが口を開いた、

「君は好んで危険地帯に突入するだろう?」

いつ死んでも構わない位の心意気を要求する、

よって「禿げたらどうしよう」だとか「貯金箱の金が底をついた」だとか何だとか、金輪際ドンクサイ事柄。

昨晩、どっかの三文記事にタラタラと長文を書き連ねた、

それは頻繁に訪れる感情の渦、湧き上がる衝動は抑える気にもなれない。

それはとてもリズム感溢れる簡素且つ壮大な自己紹介文の如き長編、

誰かは途中で読むのを放棄し、阿呆は理解に苦しみハナで笑ってジ・エンド、

それで良い、リズム感溢れる誇り高き文章。

年金手帳を手に入れるなんて一体どんな風の吹き回しだ、

俺がいつ死ぬかなんて天下の区役所でさえ分からん筈だ。

自己破産しても笑える力を持っている女がいた、

今でこそ果てしなく敬愛出来る、俺を形成した女。

随分昔、包丁を突き出して盛大に吠えた事があった、

「俺はお前の為に働いとる訳じゃないぜ」

女が呟いた、

「早く殺しなさい、もう殺してほしい」

俺は包丁を置いて大通りのど真ん中を叫び散らしながら走り続けた、

忘れたらいけん事は忘れないで。

ところで明日は結婚披露宴だ、

17歳の誕生日に手に入れたネクタイでも締めて君に会いに行こう。

主役でもないのに主役の面持ちで、そしてスピーチではヌカそう、

「君のしがらみのその八倍、俺はきっと自由だ」と。

17歳の誕生日からジャスト13年後、俺はニューヨークで孤独を噛み締める、

どこが危険地帯でどこが安全地帯かも分かったモンじゃない、

誰かが口を開いた、「どうか生きて帰れます様に」。

そんな大そうな事でもない筈なのに周りが勝手に囃し立ててくれる、

そして生きている限り冒険は続くんだと一丁前に洒落込む。


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September 22, 2010

積み重ねるロマンス ’10


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機嫌が良いのは気分が良い時だけ、

例えば万年床のベッドに凭れて「サンデーカップパフェ」を口に運びながら「バンド・オン・ザ・ラン」を回しているその瞬間だ。

刺青を入れようかと思ったが僅か二秒で止めにした、俺には彫りたい絵も言葉もない、

そんな類いは全て心の中に彫ってあるんだなどと洒落込む昨今。

必要なのは天下のアンディ・ウォーホルを貴様呼ばわりする程の心意気、

常に喧嘩を売る位のやり方じゃないとモノホンのロマンは掴めないという事実にエゲツナイ程に自覚的でありたい。

すなわち、誰かに気に入られる為に何かをするなんて御法度の極みだ、

人はそれを「不器用」の一言で片付けやがるだろう。


’10.9.21(火)
ライヴ アット 池袋トライ
w/山口ひろとし/渡辺としのり/黒坂正二郎/渡辺百/TSUBASA

1.ベリー・タイアード・シンキング・ブルース(ニュースタイル)
2.何を想う
3.モダンソファに腰掛けて
4.流れる道の上
5.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
6.ロマンのど真ん中


ゴミ捨て場から救い上げたガタボロのトランクとハードケースを抱えてのロードバイクは不可能、

よって、ファッキンラッシュアワートレイン飛び乗り焦燥の池袋タウンまで一っ飛び。

貼り巡らされるゴッホ展やらドガ展やらの美術展ポスターに胸躍らせながら唄うべき曲を考える。

近年稀にみるピーナッツ野郎を目の当たりにし、口癖の「眩暈する程腹立つ」を超高速で繰り返しもしたが、

「君は100%中2356%の高確率で茶番役者だ」などとほざく権利も義理もないが故、煙草を仕入れに外へ出て事無きを得る。

ライヴハウスは小粋な仲間やら顔見知りやら何やらで溢れ、渡辺百氏とは二年振りの再会、

のえさんの件以来で、奇しくもあれからちょうど二年が経過しようとしている。

ドサクサ紛れにCDが二枚売れる時、呟く言葉は「ありがとう」一点張り、

害のない人間までわざわざ敵に回す程、残念ながら俺はイカれてもいない。

お釣りを持ってなかった俺の近くにいたハッピーチャーミング野郎に手の平広げて吠える、

「よー姉ちゃん、直ちに200円出してくれ。大事なお客様がお待ちでいらっしゃるんだ」

こちとら所詮大した人間でもなく、単なるポマード髭ポンコツ(PHP)、

バットしかし、いつか「眩暈がする程」トビッキリヤンチャな人間と恋に落ちるだろうと信じて疑わない。

その為の苦労など過酷でも試練でも何でもない、

要するに信念の一つ位常時ポッケに詰めとけって類いのどうしようもなくくだらないありふれた話だ。

ほとんどの人間が「この人と付き合った方が良いのに」なんて他の人間の事を思いながら中途半端な付き合いに精を出している。

そんな類いは真っ平御免の最高峰、俺は嘘と隠し事が何より嫌いだ。

「アンタ、同情されるの何より嫌いでしょ?」

いつかそんな捨てゼリフを残して去って行った女がいた、

眉間に皺を寄せながら答えた、「それ、なるほど」。

思い出はいつだって美化される、全ては物語だ。

よって、安売りするのは止めにして忘れたらいけん事は忘れない。


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September 21, 2010

クゥー&ガゥー ’10


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機嫌が良いのは気分が良い時だけ、

例えばフランク・シナトラを回しながらウイスキーソーダを盛大に煽っているその瞬間だ。

どうしようもなく都合の良い驚異のチョロマカシ吹出物野郎このワタシ、

律儀に御出勤の浮かばれないボンクラに誰かが土足で話しかける、

「君、遅刻??」

「いんや、何の話?」

「いや、君は今日早番の筈だ、ほら」

「えっ?ゥエーッ!!ヘッ??あっ、ウーッ!クゥー&ガゥー!!」

嘘を吐くのも億劫になり執念の「ほんまかいな顔」にてフェイドアウト、

内心は混じりっけゼロの「ごめんなさい」×333だ。

会話を聞いていた大して仲良くもない女受け抜群といった感じの年下男前に小声で話しかける、

「なぁ兄貴、今のがかの有名な迫真の演技ってヤツだ。これは二人だけの秘密って事にしとこうぜ」

大茶番演劇の種を蒔いているのはいつだって俺自身だって事は存分に有り得る話、

面倒を起こしたくないなら負い目だけは作らない事だ。

アンタは路地裏と一人とお茶漬けが似合うねとどっかの誰かがヌカしていた、

その言葉はそこそこ胸に焼き付いている。

近寄ってこないんじゃなくて近寄らせてないだけだよとどっかの誰かがヌカしていた、

眉間に皺を寄せながら答えた、「それ、なるほど」。

軟派と呼ばれれば溜息、硬派と呼ばれればむず痒い、

所詮、俺は都合の良い人間が好きなだけなのかも知れない。

機嫌が良いのは全てに酔えている時だけ、

よって、安売りするのも止めにして髪の毛が伸びたら本気のイカサマリーゼントにしよう。


’10.9.21(火)
ライヴ アット 池袋トライ
w/山口ひろとし/渡辺としのり/黒坂正二郎/渡辺百/TSUBASA
18時開場/19時開演/1000円(+1drink)


BGMはボロボロの高田渡「ごあいさつ」、

「親方が言う、お前はクビだ」

まったくもってイカす。


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September 19, 2010

何ちゃら事情の日々 ’10


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近年稀にみる程のニキビ面に成り下がる昨今のお肌事情、

美容師、古着屋店員、テキ屋、柄シャツの旅人、無名のチンピラ、

様々な人種に間違えられたり相も変わらず道を尋ねられたりニキビ面だったり何だったり、

とにかく人生はややこしく騒がしい。

我が愛しのハッピーチャーミング野郎からジリブルと連絡が入る、

「アンタ!アメリカはいつからいつまでなの?」

そう問われて更なる実感が溢れ出す昨今の胸中事情、

おーアメリカ、CBGBへ行こう、たとえその場が消え失せていたとしても構わない。

平均点をこよなく愛する輩共を毛嫌いしている、

要するにウワベだけで付き合うしょうもない時代はとっくに終わったんだと懲りもせず盛大にほざく昼下がり、

そんな類いをどうにか巧みに説明しようとする俺はそこそこのスケコマシニキビ野郎なのかも知れない。

気取るのは止めて「寂しくてやり切れない」と一発ヌカせば違う景色が見えてくるのか、

どう転んでも落ち着く先が見当たらない昨今のハッタリ事情、

よって、安売りするのも止めにして髪の毛が伸びたら本気のイカサマリーゼントにしよう。

ドサクサ紛れの仙台行き深夜高速バスチケットをやりたくない事をして懸命に稼いだお金で引換え、

格安ホテルは一泊2100円のブギウギ事情、

ニューヨーク行きを確定した途端、

言葉の壁がない日本があまりにも狭く感じられる昨今のファッキン錯覚事情、

行く気さえあればジャマイカでもオランダでも一っ飛び。

リラックスパイポを咥えてJPSを吹かす昨今のスッテンコロリン事情、

鳴り止む事無くインチキ英語メールの類いが囁いてきやがる、

Web-ordering of Viagra!!

すなわち、何ええ様にいうとんねん×8785320913、

オーダーしない×43978。


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September 18, 2010

無名のチンピラに希望を ’10


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しがらみだとか揉め事だとか指図だとか茶番なルールだとか妬みだとか何だとか、

そんな事柄に縛られるなんてもっぱらウンザリの真骨頂。

俺が結婚するなんて大方の予想に反さず、御多分に漏れず考え難い話かも知れない。

ところで「テナント募集」の看板を発見する度に「ここで何かやれんモンか」と考えあぐねるのはそこそこに神聖な気持ちだろう。

無名のチンピラ、

ヒッピー、或いはホームレス、

語ってばかりのシャガレ何ちゃら、

歩く神経質、

ありとあらゆる好き勝手な称号を独り占め。


’10.11.15(月)
【ブルースを唄おう】 Vol.4
今村竜也とウエタケユキオ/高哲典
アット 下北沢BAR?CCO
19時開場/20時開演/500円(+2order)


ある時は今村竜也氏が週に二度の高確率で扉をノックし、そして腹がイカれる程に笑い転げた。

ロッキン博多シティに帰省していた男に迫る、

「貴様、明太子という名の手土産はどうした?」

「僕は8円しか持っていません」

先日35歳を迎えたヤンチャな男に贈った本は懲りもせずチャールズ・ブコウスキー「勝手に生きろ」、

この本を贈ったハイカラ連中からの感想は一向に届かない、

きっと読破する前に止めたのだ、それはとても勿体無い行為だ。


’10.11.17(水)
【十条ワンコインライブ】
十条フォークジャンボリー/高哲典
アット 梅の木 十条店 
18時半開場/19時開演/500円(珈琲1杯付)


やっこさん、「喫茶店といえば?せーの」の勢いで俺の事を思い浮かべてくれたんだとしたら嬉しさは特級仕様、

岩手の山奥で歯ブラシを忘れた男は俺の歯ブラシで颯爽と歯を磨き、そしてエチケットを手に入れた。

味はミント味、語り継がれる語り草、文字通りもはや他人ではないと信じて疑わない。

そして「喫茶店で唄う」は2038個あると思わしき夢の内の一つだ、

夢なんていつ叶うか分かったモンじゃない、ドサクサ紛れに某エマニュエル夫人にオーダーを出しておこう、

「特急仕様のブラック珈琲プリーズ」×8、

8杯分の珈琲の匂いを盛大に嗅ぎながら喫茶店の歌を唄おう。

そんなこんなでこの世は狂乱のワンコイン天国(OCT)、

断わる理由が0.01ミクロンも見当たらないが故、どちらも二つ返事で答えを出した、

ドンクサイのは嫌いだ。


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ドサクサ紛れに生きるだけ ’10


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’10.9.17(金)



この部屋に住んで丸5年が経ち、パスポートを手に入れて丸2年が経過、

気付けば9月も半分以上過ぎているってんだからもはや恐怖、

いつ死んでも良い位の気持ちは常に持ち合わせておきたい心意気。

10年パスポートの顔写真を久方振りに見返せば、

まるっきり犯罪者の如き坊主伸びかけの俺が写っているが残念ながら前科はない。

ドサクサ紛れに12時間眠りこけ、

ドサクサ紛れにジャニス・ジョップリンを回し、

ドサクサ紛れに仙台行き深夜高速バス&格安宿を手配する。

本当ならUV目当てのグァム行きを敢行し、

実際に旅行代理店の粋な計らいで仮抑えの段階まで進めていたが、

この旅は一人ではない為、他の連中のスナック感覚不足によりグァム行きは見送られた。

団体行動が嫌いだ、

「団体行動は嫌いだ」などとヌカしながら一人では何の発言も行動も出来ない椎茸野郎とまったくもって同じレベルで。

きっと結婚なんて出来ないだろう、

バットしかし、「行き先なんて何処でもええぜ」などとほざく余裕があるのなら、

ドサクサ紛れに仙台行き深夜高速バス&格安宿を手配する。

ドサクサ紛れにキッチン南海でカツカレーを食し、

ドサクサ紛れに場違い恵比寿タウンまでロードバイクまたがり一っ飛び、

ドサクサ紛れに活動休止を発表した「THE BEACHES」ワンマンショーを観賞、

この世は狂乱のドサクサ紛れ天国(DMT)。

場違い恵比寿タウンまで律儀に電車を乗り継いでいた以前の俺を、

今の俺は高らかにハナで笑っている始末。

そして今やプール依存症、

俺にどうか年中無休のプールを与えてやってくれ×366。

ドサクサ紛れに11月の粋なライヴまで確定中、

2038個ある俺の夢、

一つずつ片付けながらドサクサ紛れに俺はいつか死ぬだろう。



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September 17, 2010

ビバップジャズ詩人へ寄せる戯言 ’10


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「遂にニューヨークだ、日付は12.13。信頼出来る唯一の言葉はスナック感覚」

満を持して正式盛大にほざき始める昨今の胸中事情、

格安航空券&ボヘミアン・チェルシーホテルは断固確保済みの快挙、

興奮と大言壮語を抑えて生きるなんて金輪際ドンクサイ事柄。

遊びだとか旅行だとか何だとか、そんな安っぽい言葉で片付けられるなんて真っ平御免の最高峰、

俺はそこそこにこの一大トリップに賭けている執念のあん畜生。

日程は4泊6日、「たかだかニューヨーク4泊でヌカすな、このモンキー野郎」などと誰かがハナで笑うなら、

俺はその「たかだかニューヨーク」へ一人で出向く原動力も行動力も持たない焦燥の八番煎じ共をハナで笑おう。

ツアーに頼らず、地図だけを頼りに全ての手配、行動を一人で乗り越える時、

俺はきっと8ランクのアップに成功すると信じて疑わない、

そしてハイカラな柄シャツの胸ポッケに詰め込んでいるモノはかの有名なスナック感覚一点張り。

モダンガールも親愛なる仲間もこの旅には要らない、まずは一人で全てを独占したい、

エゲツナイ程のこだわりとポリシー、「面倒臭い輩」の一言で片付けられるなんて甚だ心外の最高峰。

初めてアメリカ行きを考えたのは22、3歳の時分、

ほざいてヌカしながら、行動を起こす前に俺は気付けば歳を重ねていた。

ある時はモダン且つポップな女が呟いた、

「アンタみたいな人間はニューヨークへ行くべきよ」

呟いた張本人はそんな言葉や俺の存在すらとっくに忘れてしまったかも知れない、

バットしかし、俺はそのヒップな言葉を今も勝手に鮮明に憶えている。

ある時はどっかの誰かが囁いた、

「ワタシも連れてってよ」

俺は激しく燃えていたが、ただ燃えていただけで行動を起こす前に時は流れ続けた。

香港空港の喫煙所で盛大にヌカした、

「なぁ相棒、次は必ずニューヨークへ行くぜ」

こだわりの呪縛人このワタシ、事ある毎にほざき続けて早7年強、

とにかく俺が30歳を迎えるその日まで生き延びているのなら、

マンハッタンなる未知の島を我が物顔で徘徊するのは紛れもない事実だ。

ところでドサクサ紛れに38本もの煙草をスタンド灰皿に押し込みながらオーダーした大量のポストカードが到着、

Akinori Taka Work Shop New Hip Modern Soul Roman Travels.

好きな言葉を掻き集めてイカサマに語呂を合わせたら、一丁前にも程がある謳い文句に仕上がった。

ファッキンビューティフル、

こちとら新しい作業怠らず、ただただ8ランクのアップを企み続ける単なる団体不適合者。

まるで202日振りに飛び乗る狂乱ラッシュアワートレイン、

傘と受け取った言葉を杖にして歩き続ける。

暫らく伸びないままで良いとあれだけ願った髪の毛は瞬く間に伸びまくる始末、

黒い指輪は消えたとて傘と受け取った言葉を杖にして歩き続ける。

人生を遊びたい、人生で遊びたい。


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September 13, 2010

人生ゲーム ’10


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ニューヨーク行きまで残りジャスト90日、

朝も早よからジリブルと電話を鳴らし「そのまんまヤーサン」なファット係長を呼び出す、

「ほら、あの時のオレです。合言葉?格安」

航空券の手配を本格的に始める逆キングバーガー野郎このワタシ、

先手必勝、聖地チェルシーホテルは既に確保済みの快挙。

15日までで今夏の営業を終えるKKKP(駒澤公園区民プール)まで間髪入れず一目散、

ラストプールザムライの心意気でニューヨークシティまで続いているであろう空を見上げながら浮かび続ける。

ところで黒い指輪は見つからない、

ゴミ袋を根こそぎひっくり返し、小汚いティッシュまでめくり上げ、

便器を覗き、洗濯機の中まで凝視しても見つからない。

ブーツを裏返し、それで出てくればロマンの塊だと思ったがそうは問屋が卸さない。

俺はしつこい、少なくとも愛着ある代物と愛着あった人間関係のイザコザにおいては。

靴職人兄貴に御挨拶、

「右手中指を独占していた大切な黒い指輪が消えたんだ」

「ここは靴屋だぜ」な顔でやっこさん、初めて入る注文に颯爽たるアンサー、

「おーなるほど、やってみましょう」

区役所では天下の年金手帳作りに四苦八苦、

知性溢れる清楚なおっさんVS素肌にボーリングシャツのアクセサリーを18個身につけたポマードヒゲポンコツ(PHP)、

【レッツ・ゲット・ロマン】パート5はもはやアンタで決まりだ、

何たって俺みたいなモンが社会保険に加入する時代だ、何が起こるかは神様にも分からない始末。

場違い区役所をひいこら抜け出し憩いの場という名のレコード屋、

赤木圭一郎「永遠のトニー」を400円の破格値で手に入れ胸躍らせながら早速針を落とせば、

一曲目から軽快な「コーヒールンバ」のメロディが流れてきた。

「トニー様はこんなのも唄っていたのか!」

唄い出すのを今か今かと待っていた矢先、聴こえてきたのはインストゥルメンタル「コーヒールンバ」、

トニー様は待てど暮らせど唄い出す気配がない。

いよいよ雲行き怪しくなりラベルを確認すれば中身は何と「P盤アワー・ヒット・パレード」、

すなわち、おいこれどこのパレードやねん×たっぷり9年分、

仕方ないからオーケストラ版「コーヒールンバ」で踊って「アゲル」。

逆スイマーの申し子、渡辺雅弘氏からジリブルと電話が鳴る、

「今年の誕生日は2回過ごすって魂胆なんだ」

「アンタ、本物の馬鹿だね」

まったくもってイカす口の悪さ、

価値あるやり方、お金があるかないかは重要じゃない、

重要なのはロマンだ、それも「ど真ん中」のヤツ。



drecom_eroom5session at 02:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

黒い指輪とチェルシーホテルに寄せる短編 ’10


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右手中指を長年に亘り独占していた黒い指輪、

突然消えたよ、

朝に消えたよ、

親愛なる両手両足首周辺に巻きつけられた19個のアクセサリー、

突然18個になったよ。

探したよ、

レコード袋の中、

ニベアクリームの缶の中、

チャーミングポマードの蓋の中、

そんなとこにある筈もないのに。

ファッキンな胸中引っ提げながら仕事に行ったよ、

人間としての最低限モラルを著しく下回った、

「IQジャスト2.7」な電話口の輩に尋ねたよ、

「あのー、そんなデジタルの話はともかくボクの黒い指輪御存知ないでしょうか?」

返事になど0.27%とて期待出来んもんやさかい(SKI)、

一目散で部屋に戻ったよ、

探したよ、

モダンソファの下、

イカサマベッドの脇、

窓のレール、

そんなとこにある筈もないのに。

そしてようやく発見したかに思えたよ、

ファウンドしたかに思えたよ、

歓喜の渦に巻き込まれたよ、

狂乱極まるパーティさえ企んだよ、

「あった、あったぞ!」

俺は吠えたよ、

だけど掴んだモノは黒い輪の形をした埃(HKR)だったよ、

猫がガォーと鳴く程怖い顔になったよ、

「違う、違うぞ!#$%”!P*#¥¥3$=%¥<Q!!!」

俺は吠えたよ。

ヤツはまだこの「断固ノー・スゥイート」な部屋のどこかにいるんだよ、

5畳弱の中に18畳分の荷物を詰め込んだこの、

かの有名な「ノー・ダコタ・ハウス」の中に。

値段は100円だったよ、

値段など重要じゃないよ、

右手中指を長年に亘り独占していたあの黒い指輪が重要なんだよ、

100円出せば同じモノが手に入るなんて浅はかな知恵など捨てろよ、

一緒に旅を繰り返したあの黒い指輪が重要なんだよ。

ところでドサクサ紛れに神聖極まる「チェルシーホテル」3泊分の小部屋を確保したよ、

航空券を正式に確保する前の快挙だよ。

尋ねたよ、

「そこにチェルシーホテルがあるのに泊まらん理由など一体どこにある?」

ないよ、

ニューヨークだよ、

真夜中に確定ボタンを押した時、

右手中指は確かにまだ黒い指輪が独占していたよ。

万が一、ニューヨークに飛び立つ前までにあの黒い指輪が出てこないなら、

俺はマンハッタンにて猫がガォーと鳴く程怖い顔で吠えるよ、

「ホェアー・イズ・ブラック・リング?ドゥ・ユー・ナンチャラ・ハプンッ!!」

どっかのキングバーガー野郎がモノホンの銃を突きつけてきやがるかも知れない、

賭けだよ、

「こちとらモデルガンを持ってるから心配ないよ」

浅はかな知恵で挑む人生の賭けだよ。



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September 11, 2010

親愛なる散文 ’10


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親愛なる辛子明太子おにぎりとビタミンC、

親愛なる荒れ狂い始めるセミと血を吸いに群がる蚊。

親愛なる両手両足首周辺に巻きつけられた19個のアクセサリーと久方振りにまとわりつくチャーミングポマードの香り。

秋風でも吹こうモンならピュイーと軽く吹き飛ばされてしまいそうな感さえ漂う逆メタボリックの先駆けこのワタシ、

とにかく暫らくの間、髪の毛は伸びないままで良い。

親愛なるモダンガールからジリブルと電話が鳴る、

「ワタシ、ランチタイム」

気分は早くも戯けニューヨークギャング、

「ヘロー、ヘロゥ、好きな言葉はカクヤス」

親愛なるロッカーに詰め込まれたありとあらゆる国々のパンフレットとウディ・アレン、

俺は、心通う人間が存在するのなら老若男女など軽く飛び越えて、

敬語とか何とかヌカすしょうもない文化を取っ払いたいと切に願うあん畜生。

親愛なる聖地チェルシーホテルで3泊、或いは大盤振舞いの7泊を過ごすなんて果てしない奇跡、

興奮してまるで眠れない、俺は子どもで、そしてモンキー、

今や地球が俺個人を激しく突き動かしているんだと洒落込む事さえ可能可能。

親愛なるビート文化、

ジャック・ケルアック伝記映画をフラッシュバック、

「あの人は20代が楽し過ぎたから、その後、激しい孤独を感じたのよ」

「思い出を繋ぎ合わせて今を生きてる」だとか何だとか、

どっかの厄介者がガラついたジャリズリ声で唄っていたね。

親愛なるエマニュエル何ちゃら、

誕生日エゲツナイ程におめでとう、

俺の2038個ある夢の一つを叶えてくれてありがとう。

親愛なるモノなんていざ数え上げたら、まったくもってキリがない始末。



drecom_eroom5session at 23:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

ニューヨーク直行格安航空券空席有 ’10


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親愛なる塩豚まんと900mlボトルコーヒー、

親愛なるブーツと久方振りに嗅ぐチャーミングポマードの香り、

生粋のモンキー野郎このワタシ、

暫らくの間、髪の毛は伸びないままで良い。

親愛なる胸中マリーが盛大にのさばる、

「アンタ!行き先はやはりニューヨークに変更よ」

休憩時間さえ落ち着く暇もなく勢い余って旅行代理店へセイハロー、

「そのまんまヤーサン」な雰囲気漂うデスク越しのファット係長に告げる、

「12.13、行き先はニューヨーク、好きな言葉は格安」

親愛なるボーリングピン&ワーゲンバス型貯金箱に詰め込んだ紙切れという名のマネー、

100%中2887%の高確率で今月の内に航空券と何泊か分のモーテルを手配する。

情報過多で掴み所もない程に乱れた昨今のファッキンデジタル事情、

見る前に飛べ、聞く前に行け、後ずさりなんて金輪際くだらない事柄。

東京行き寝台特急の中で20歳を迎えた俺がまさか30歳になる時、

時差を有効活用して東京とニューヨークで誕生日を丸々2回、

行動力とスナック感覚で叶う夢があるなら、叶えない理由などどこにもない、

俺はエゲツナイ程にしつこい、少なくとも誕生日とロマンに関するハゥトゥにかけては。

親愛なるシュールレアリスト、

超現実の確信犯、

「憎みきれないろくでなし」とはあまりに巧みな決め文句。

丁度2年前、まんまと醜い輩の餌食となり、感じた事もない感情に押し潰されて何も食べれず歩く事さえままならず、

全ての仕事を棚に上げ、俺は小汚いパイプベッドの中でただただ身悶えていた、

「アーウーウーキャーウーゴォーアー」

危うくモノホンの気狂いになってしまいそうにもなったが、後ずさりなんて断固くだらない事柄、

洗濯機の中根こそぎ放り込んで何度でも勝手に生まれ変われば良い。

ところで先日、プールに浮かぶ俺を分刻みにチラチラと眺めてくる男がいた。

一瞬ファンかと思ったが俺みたいなモンキー野郎にはそんなモノなど存在しない事を頭で即座に確認、

「貴様、俺の事好きか?それともUVが目当てか?」

どやしつけようと思った矢先、やっこさん、遂には浮かぶモンキーに近付き突然こんな風にヌカしやがった、

「間違いでしたら申し訳ありません。あのー、オカザキさんでしょうか?」

おいそれどこの誰やねん×たっぷり8年分、

頭は笑える喜びとニューヨークに関するアレコレで満杯。


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September 08, 2010

優しく生きる事 ’10


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あの日、埃をかぶったロードバイクに空気を入れてなかったら、

あの日、海水パンツを買いに走ってなかったら、

俺の常夏は何分物足りないモノになっていたに違いない。

そして今日は雨、プールに出向く事もロードバイクにまたがる事も出来ない始末。

ブーツにオイルを塗りたくり、磨きたてのブーツを履いて雨のチャーミング笹塚タウンまで練り歩く。

前髪で前が見えんならスナック感覚駆使して行う手段はたったの一つ、

ファッキンなイカサマモヒカンの名残りに永遠の別れを告げる事だ。

両サイドを刈っているファッション連中を見る度に甚だ嫌気がさしていた、

「俺もひょっとしてこの中の一人に数えられているのかも」

それならばとっととその輪から抜け出さなくちゃいけない、

リセットする為に行う手段はたった一つ、坊主間近だ。

それにしてもあんなにも気が利く散髪屋は久方振りだ、いや、初めてかも知れない、

姉ちゃん、さり気ない気遣いの塩梅を100%321%のハイレベルで弁えていやがる、

あれで1000円なら7500円の美容室とは一体どういう意味だ、

きっと狂乱のスケコマシ野郎共が「顔まで変われる」と勝手に信じ込み、

秩序の欠片もなくファッション雑誌などを持ち込んで出向く場所なんだろう。

ところで、届いた結婚招待状の「御出席」欄に丸をつけてポストに放り込む。

香港ーマカオ間を共にクルーズした相棒、

夢のカジノで執念のルーレット狂を気取っていた男、

マカオの海に向かって「女って一体なんだ!」などと吠えていた男が、

あれから一年半も経たん間に結婚まで持ち込み、オマケに子どもまで授かっているって話だ。

結婚パーティにヤンチャな柄シャツでも着てけしかけ、思う存分冷やかしてやろう、

「貴様、女の意味を知ったのか!」

俺も一年後、律儀に結婚しているかも知れないし、ひょっとして足の骨を折っているかも知れない、

何たって俺みたいなモンが社会保険に加入する時代だ、何が起こるかは神様にも分からない始末。

回転寿司屋で電話を片手に喋りながら颯爽とトロをつまむ男、それを注意もしない女、

少なくともそんな類いの恥ずかしい付き合い方など俺はしない、とても出来ない。

見ず知らずのカップルのノーウィット極まる偽善優しさの会話が聞こえてくる度に唾を吐き捨てたくなる。

よって、結婚など俺には遥か未来の話なのかも知れない。

バットしかし、

「アンタ!殺されたマグロの胸中察した事あんの?」

こんな女ならイチコロ、迅速なるノックアウト。

髪の毛が短いってのはとてつもなく爽快、

この街に有り余る程に溢れているイカサマファッション美容室の全てが昭和喫茶店なら良いのに。


drecom_eroom5session at 23:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

踊り場で躍り狂う時 ’10


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21歳の時分から27、8歳に見られていた俺が当時あちらこちらから言われていた、

「こういうタイプは歳を取ったら若く見えるモンだよ」

俺は29歳となり、今や俺はその予言通り何と実年齢よりもどうやら若く見られている始末。

そんな先の事まで考えてなかったのに気付けばあっという間に歳を重ねてきた、

こんな歳まで生きているなんて誰よりも驚いているのは俺自身に他ならない、

そして「明日も夢を見たい」などとほざけているってんだから何が何だかまるで分からない。

24、5歳の時分、久方振りに会ったお姉ちゃんがファッキンチョンマゲ&イカサマ髭の俺を見て罵った、

「アンタ!まるで45歳じゃない!」

なるほど、何が何だかまるで分からない。

ところで全ての恐怖から解放され、階段の踊り場で胸躍らせながらスキップ&ジャンプ、

オマケに大袈裟極まるガッツポーズ&ファイティングポーズまで決めてやるその時、ようやく本来あるべき姿の俺が現れる。

「どうか本物のド阿呆には出くわしません様に」

本気で両手を合わせ続ける9時間の神経衰弱、

引き攣った顔はもはや元には戻らない。

誰とも目を合わせられない様な「魂根こそぎ吸い取られ顔」にてふらついている時、

以前働いたバーの常連客と偶然セイハロー、

「貴様!ヒョロヒョロじゃないか!」

「あーそうだ、HHBだ。鉛筆じゃないぜ」

丁度9年前、横浜スタジアムの最後列に座って長渕剛を観た事を憶えている。

あれから丸9年、俺は「KEYNAとのツーマンショー」に歓喜し、

「待っとけ、サンフランシスコ!」などとヌカしながらまだ生きている。

丁度2年前、【アナログ盤を作る夢は消えない】という一編を書いた俺を地獄に突き落としたコメント&モアー、

俺をあの日「以前」と「以降」で区分けするのはそこそこに正しいかも知れない。

俺はしつこい、意味ある傷口のアレコレにおいては。

バットしかし、俺は何も変わらず書き続けている、

目に見えない永遠の卑怯者につける薬などない、

嫌味なアッカンベーでさようなら、

残念ながら俺はまだ生きている、生粋のお調子者のままに。


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September 07, 2010

繊細に生きる事 ’10


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今日こそは休んでやろう、

今日こそは抜け出してやろう、

今日が休みならどれだけ素晴らしい日になるだろう、

そして思い描くのはプールで泳ぐ場面。

空想を抱くだけ抱き、

フラフラとよろけながらハッタリだけで山場を超え、

律儀に停めた駐輪場のロードバイク、

暗証番号を入力しロックを解除してジグザグ運転を始めるその時、

ようやく待ち望んだ空想が現実となり、本来あるべき姿の俺がその瞬間に現れる。

ニューヨークならジャズと美術館とビート、

メンフィスならロックンロール、

ニューオリンズなら音楽三昧、

サンフランシスコならビート・ジェネレーション一点張り。

12.13、行き先はとにかくアメリカ、

ドデカイスケールの旅を思い描き、

そしてどうやらサンフランシスコ行きが濃厚、

話を詰める事と並行しながらファッキンジョブに精を出せ。

ところで当分の間、企画を演るなんて実は控えた方が良いのかも知れないなどと考えあぐねていた矢先、

我が愛しのCCOから連絡が入る、

「一発演ってくれないかい?」

やっこさん、懲りもせず俺に希望の欠片でも抱いてくれているんだとしたら美しき器の持主、

そこで愛すべき二つ返事で答える、

「それはそれは何とも演りましょうね!」

考えあぐねるなんて断固しょうもない事柄、

こちとら生粋のお調子者あん畜生(KKOA)。

そこで我が愛しのKEYNAへ即座に御一報、

「続・けーなちゃん」

こんなタイトルで概要を送った俺にあの娘は陽気な二つ返事、

「Z・TC」

やっこさん、ウィットとモラルに関するアレコレを100%中667%も弁えているってんだからまったくもって愛して止まない。

そしてやっこさん、トドメを刺す心意気で続けた、

「SYS!」

なるほど、解読可能、「最高の夜にしよう」だ。

やっこさん、ヒップとチャーミングの意味さえ抜群に心得ているってんだからもはや怖いものなど何もない。

波に乗ってきたところで「MR」(勿論)と返事を出しとっとと確定のこちら、


’10。10.19(火)
【レッツ・ゲット・ロマン】 パート4
高哲典 VS KEYNA
アット 下北沢BAR?CCO
19時開場/20時開演/1000円(+2order)


ハッピーロマンを二人占め。


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September 06, 2010

雨が降ったって大丈夫 ’10


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水面下という名の宇宙で動き出す様々な事柄に愛を。

この世には二種類の人間が存在する、

まったくもって話の早い人間とそうじゃない人間。

言い訳など要らない、

少なくとも本日だけで胸ポッケにスナック感覚をドッサリ詰め込んだ二人のハイカラ人間達と胸躍る事柄を決めた、

俺はどうやら話の早い人間を知っている今世紀最大のスーパーハッピーボーイ(SHB)なのかも知れない。

愛しているのは二つ返事、

「えー、うー」、何やらかんやら、

ドンクサ星人は驚異の八年連続でワールド選手権に出場するのみ、

こちとらそのテの選手権、永久にノー、断固ノー。

ライヴハウスのオーナーがほざいていたぜ、

「お前の死亡説が流れていたぜ」

そういうの好きだ×49103(よく言うさ)、

好き勝手に話題を振り撒いてくれて一向に構わない。


雨が降り止む気配は無い
傘の骨は突き出してるし
濡れて歩いてみるのも良い
「そっちの方が似合ってる」って
言われたとしたら思わず俺は笑顔で
「ありがとう」だとか口にしてしまう様な気がするね


もはや死亡説が好きだ、何たって残念ながらまだ生きている。

煙草は吸い過ぎているかも知れないし、

インチキモヒカンには金輪際しない心意気、

そしてレコード屋には久しく出向いていない印象。

レコード屋よりも屋外プールが今は勝っているというだけの話、

感情にはとても逆らえない。


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September 05, 2010

イカしたバーのカウンターでお互いの夢を解放してやろうって魂胆にて ’10


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嘘を吐くのを止めたいと思っているのは、誰かに嘘を吐いて傷付けた事があるからに他ならない。

侘しい気持ちを振り払いたいと思っているのは、侘しい気持ちを味わった事があるからに他ならない。

俺もいつの間にか年を取ったのかも知れない、

バットしかし、丸くなるという事とはまるで次元が異なる。

ファッキンサタデーアフタヌーン、

ウズウズ感抑え切れず水着にリュックサックのスタンダードスタイル(S&S)にて一目散、

向かう聖地はただ一つ、駒澤公園区民プール(KKKP)。

背泳ぎからクロール、平泳ぎの三種目お一人様選手権、

「泳いでいる時は何も考えなくて良い」などとほざいている時点で様々な「邪念」を抱いている俺はただの夢見がちな男。

間髪入れず閉店間際の旅行代理店、


「行き先はグァム、別件でニューヨーク、サンフランシスコ、或いはニューオリンズ、日付は12月13日」

所長が切り出す、

「買い付けですか?」

イカサマな「今回はプライベートで」顔にてその場をやり過ごす俺はただの寂しがり屋。


30歳の誕生日は時差を活用して丸々2回、ロマンはそんなところにしか見い出せない。

そしてやってくるファッキンサタデーナイト、


’10.9.4(土)
アット 下北沢リトルベルゲン


1.アウトローバカヤロー
2.ロマンのど真ん中
3.流れる道の上


アマレットコーヒー(AC)なるハイカラドリンク(HD)がメチャウマ(MU)な一軒家にて目を閉じてマイク無の三曲。

マイクも何も要らない、邪念を振り払って一点のみを鋭く見つめる力だけがほしい。

ドデカイ事をやりたい×55555、

その前に、日曜日は人が多くてとても嫌いだから不貞腐れた顔をしてやりたくない事をやろう。


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September 04, 2010

純粋に生きる事 ’10


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9時半、朝も早よから起き上がり、

遅ればせながら水中ゴーグルまで手に入れ二時間のイカサマクロールを獲得。

断固ノー・スイマーの申し子、渡辺雅弘氏は鼻水垂れ流しながらの水中ダンス。

夏は途切れる事も無く、今や「異常気象」、はたまた「113年で最も厳しい暑さ」などと謳われている。

それは紛れも無く好都合、衰えなんて断固知りたくもない事柄。

15時、「御飯作りますよ」ってな事でハイビスカス野郎・渡辺雅弘氏の部屋まで一目散、

両手を合わせて「豚肉キャベツ炒めライス」なる御馳走を召し上がる。

17時半、ライヴバーにて三度顔を合わせる、

今度はまるで別人の顔で。



’10.9.3(金)
アット 下北沢カラードジャム
girasoul/高哲典

1.ラウンドミッドナイト
2.雨が降ったって大丈夫
3.深夜高速バスブルース
4.ドウニカナリソウ
5.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
6.ロマンのど真ん中
7.流れる道の上
8.自由
9.モダンソファに腰掛けて
10.マリーと暮らす
11.愛すべき日々


歌詞はすっ飛び、声の張り方ままならず、三弦を切り飛ばしながら、

与太話という名の下品な一丁前精神論を繰り広げたりもする。

スゥイート・メロウ・グルーヴィン(SMG)「girasoul」、

断固ノー・スゥイート・何ちゃら(DNSN)「高哲典」が繰り広げるまるで噛み合わないところがハイカラヒップなツーマンショー、

こういう類いこそ面白い。

「あんな純粋な人は地球上に必要なんです」と言ったgirasoul/Mami様の言葉を俺はまんまと信じ続けたい。

ところで明日は明日とてピーナッツ野郎・渡辺雅弘氏の粋な勧誘により、


’10.9.4(土)
ライヴ アット 下北沢リトルベルゲン
20時開演/無料(+1drink)


2、3曲をマイク無のスナック感覚にて繰り出す予定。

俺はこの男と一体何時間を共に過ごすだろう、

色んな顔を見せ合うってのはとても誇らしい事だ。

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100%中1233%ニューヨークへ行く、その為の準備を明日から始める。


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September 03, 2010

チューリップ野郎にインチキな花束を ’10


どいつもこいつも飛び出してきよる。

信号もクソガキもファッキンママも信頼するべからず、

信用なんてほんの僅かな一握り。

ドラッグ中毒の様なカップルが白昼の路上で堂々たるディープキッスを繰り広げている。

こちとら間髪入れずの三度見、俺は一体どこを向いて歩けば良い?

上を向いて歩こう、なるほど。

ところで前が見えん前が見えん、前髪で前が見えん、

上を向いて歩こう、なるほど。

冷凍庫にアイスクリームが詰まっている生活、

プリンと何種類かのコーヒーも詰まっていれば尚更申し分無し。

スーパー袋を二袋ぶらさげてロードバイクまたがる帰り道、

前が見えん前が見えん、前髪で前が見えん。

取って付けた様な戯け褒め言葉など金輪際要らない、

気難しい人間だなんて滅相もない、こちとらシンプル極まるスーパーガリヒョロヒゲボーイ(SGHHB)。

先日「PLEASANT TAP」という名のバンドを止む無く脱退した鈴木陽介氏に電話をジリジリとしつこく鳴らす、

「やぁオレです、あのーオレです、えーうん、オレです」

俺はしつこい、少なくとも愛すべき人間とのアレコレにおいては。

やっこさん、いつか必ず留守番電話を聞くだろう、

そして俺は丸い坊主頭を見る度にアンタの事を思い出している。

さて明日、29歳の常夏を共に過ごしたチューリップ野郎・渡辺雅弘氏率いる「girasoul」と約二年振りの共演、


’10.9.3(金)
アット 下北沢カラードジャム
girasoul/高哲典
19時開場/19時半開演/1500円(+1drink)


スゥイート・メロウ・グルーヴィン(SMG)「girasoul」、

断固ノー・スゥイート・何ちゃら(DNSN)「高哲典」が繰り広げるまるで噛み合わないところがハイカラヒップなツーマンショー。

明日の打ち合わせの件でコスモス野郎・渡辺雅弘氏に電話を入れる、

「とりあえず泳ぎに行きますか?」

こちとら0.36秒のワールドタイムで即座にアンサー、

「午前一番で」

話はいかなる場面においても早いってのが性に合う、

打ち合わせは水中に浮かんでUVを浴びながらって最新型寸法。

バットしかし、やっこさん断固ノー・スイマー(YDNS)、

浮かぶ事すらままならない狂乱のあん畜生、

俺は御多分に漏れず、水中からやっこさんを持ち上げる役目を担うハメとなる。

午前はハッタリスイマー、夜はスタイリッシュギター弾き、

スゥイート・ハートとスナック感覚(S&S)で夢の一日を。


SONG7


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September 02, 2010

言い訳は要らない ´10


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湘南に住みたい、荷物をまとめて、25%中16%の本気具合で。

団体行動なんてとんでもない、足手まといにはなりたくもない。

 田野畑村への旅は果てしない奇跡だった、何でもかんでもスムーズ極まる速度で物事を進めたい。

グッとくるのかこないのか、酔っているのかいないのか、

相も変わらず二つに一つの理論。               

映画も本も見る気にならない、落ち着く瞬間がない。

手に入れていた美術館チケットは券を切られる事もなく閉館、

湘南に住みたい、荷物をまとめて、29%中18%の本気具合で。


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さよならクレイジー ’10





どれがゴミでどれがゴミでないかさえ定かでない昨今のお部屋模様、

それと同様、どれがどの女でどれがあの女かさえ区別がつかない昨今の胸中事情、

間近で見てもまるで分からない、見分けがつかない程の哀れ極まる平均具合。

溢れ出る様な何かを見い出せるブレイクスルー野郎には滅多にお目にかかれない仕組み、

俺は例え2038メートル先を歩いていても「ヤツが来たぞ」と笑われる位の男でありたいと切に願うあん畜生。

「~っぽい」って一体どういう意味だ、

「~になりたい」とは完全にイカれた輩の与太話に過ぎない。

俺はモノマネで満足出来る程に浅はかなキチガイでもない、

それがどれだけ大好きな人間に例えられたとしてもだ。

何かに近付く前に一目散に違う道を探すぜ。

映像は違う道往くセンチメンタルボーイズ四人組、

イカすポンコツ「デリボーイ」の宴。

同じ人間など一人も要らない。



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September 01, 2010

フィクションズ ’10


お気に召さない髪型で四六時中やり過ごすってのは一体どんな気分だ。

金髪に坊主、髭など要らない。

マリンルックのあの娘は何処へ、

流れ流れて居場所無し、

俺は今や若年寄で、そして幻を見ているのかも知れない。



’10.8.29(日)
【BOOGIE WOOGIE STOMP】
アット 下北沢ラグーナ
w/黒坂正二郎/草臥れて/Strings Club/田中スイショウ


1.ラウンドミッドナイト
2.自作自演屋
3.モダンソファに腰掛けて
4.深夜高速バスブルース
5.流れる道の上(仮)
6.アウトローバカヤロー


リハーサルで四弦を切り、本番では切らない。

夕涼みスタイルで見に来ていた弱り果てた今村竜也氏が耳元で囁く、

「俺等がどれだけ正しいか見せつけてやってくれ」

「アンタ、きっと泣くよ」

階下のライヴハウスで演奏中のドカドカやかましいパンクバンドを罵り、

イカサマブギウギストンピン口調でクッション言葉「UV]を連呼し、一時だけの人気をかっさらう。

見ず知らずの男が近寄り肩を叩いてこう告げる、

「アンタ、一杯奢るぜ。お金はないけどよ」

俺は夢見心地で一杯流し込み、「粋」って言葉の意味を理解する。

暫らくして再び男が近寄りこう告げる、

「アンタ、二曲気に入ったからもう一杯奢るぜ、一曲一杯って寸法さ。お金はねーけどよ」

俺は飛びつきもう一杯流し込み、「伊達男」って言葉の意味を目の当たりにする。

とてもイカすサンデーナイトとは裏腹に俺は久方振りにいくらかのファッキンチケットノルマを払い込むハメになる。

誘ってくれたハッピーリーゼント野郎にほざく、

「よー、あれだけのショーを見せた俺にお金を払えとまさか貴様、こう言うつもりなのかい?」×39、

答えはイエス、断固イエス、

俺は久方振りにいくらかのチケットノルマを払い込むハメになる。


’10.8.30(月)


常夏日和が立て続く昨今、靴職人兄貴に久方振りの御挨拶、

「一生外さないと決め込んでいたかの有名なブレスレットを落としちまったんだ」

胸中察した兄貴が呟く、

「あー、落ちちゃいましたか。一週間下さい」

オーケー、オールオーケー、

いつだって話が早い人間様には最後までナニを語るまでもない。

常夏日和が立て続く昨今、

真っ昼間には誇り高き旅行代理店を狂乱の「あーまた海外かー」顔にて訪問、

「行き先はグァム、常夏を追い求めるって寸法で」

俺はしつこい、少なくとも必要ある事柄においては。

夜は夜とてスナック感覚だけポッケに詰め込み池袋までロードバイクまたがり一っ飛び、

電車に乗るのはもはや旅に出る時だけで充分事足りる。


’10.8.30(月)
十条フォークジャンボリー主催
【池袋オープンマイクジャンボリー】
アット 池袋トライ

1.深夜高速バスブルース
2.自作自演屋
3.流れる道の上(仮)


ずっと出番を待っていた、ウズウズとその瞬間を待っていた。

新曲連発の夢はまたの機会に追いやり、十条フォークジャンボリーのニューギターを掻き鳴らして唄う。

愛すべきブーツがコツコツとイカすリズムを刻んでいたのが耳に残る。

我が愛しのKEYNAがビデオカメラを撮り、俺はインタビューに答えた、

「夢は何ですか?」

「何故続けているのですか?」

ビデオカメラの事など途中で忘れ、思いつくまま口に出した、

「怒り続けろ」

真夜中のロードバイクドライブは道と景色と月がとても輝いていた。

侘しい気持ちいつまでも続きません様に。


drecom_eroom5session at 01:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 
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