March 2018

March 16, 2018

ヘアースタイルブギ '18


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 遂にパッケージングまで完成した。最終作業中はプレス確認も兼ねて、永遠のリピートで回していた。ジェニーのチープヒップなラジカセから唾が飛んできている様なサウンドだった。

今、刷り上がった歌詞カードを読みながら最終×最終の確認をしていたら、誰にも気付かない様なミスを二ヵ所見つけた。細か過ぎる部分を含めればハニー、なんと五ヵ所もあった。眉間に皺を寄せてあれだけ確認したってのに。

きっと、完璧ってのは来世でも無理なんだろう。

でも心配はない。ホクロの位置が0.05mmほど下がったとて誰も気が付かないってなレヴェルのミスだ。

胸躍る疲労感だ。あとはトぶだけ。そして今は中途半端に刈り上げてしまった髪の毛にどうオトシマエをつけるかってのが課題だ。

予定通り、明日から発売します。

そして次は初の三重から名古屋、関西へ飛びます。

愛しの神戸では次へ向けたレコーディングも行う予定だ。

そう、髪の毛など八の次でいい筈だ。


'18.3.16(金)

【Laguna & ジェニーpresents <EVIL vol.8>】

東京 / 下北沢ラグーナ


Jenny & Akinori Taka

木杉建太朗

藤原健人

今泉まな

鈴木実貴子ズ(名古屋)


OPEN 18:10 START 18:40

ADV ¥2000(+1d) DOOR ¥2500(+1d) 




drecom_eroom5session at 04:39|PermalinkComments(0)│ │散文 

March 15, 2018

the style's セルフライナーノーツ,


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the style
Jenny & Akinori Taka

1. ヘアースタイルブギ(19)
2. 友達
3. 憂鬱のど真ん中
4. トップオブザワールド
5. 詰め込んでよ

Vo&Ag&Eg&Hp&Cho / 高哲典-Akinori Taka- 
Ag&Eg&Vo&Cho / ジェニー

Recorded at 猿小屋
Produce&Engineer / 高哲典-Akinori Taka-

Jacket Design / 
Ryota Miyasho & 
高哲典-Akinori Taka-
(
inspired by "the sting"


★レッドヴィニール盤仕様 

猿小屋レコーズ (SGRC-0004)
¥1000_(with tax)

 


初めてセルフライナーノーツってヤツを書いてみる。
俺は、偉人の古いレコードを回しながらライナーノーツを読むのが何よりも好きだ。雰囲気が伝わってくるから。
なので、これを読みながら「the style」を聴いてほしいという願いを込めて残しておきます。



1, ヘアースタイルブギ(19)


Vo&Ag / 俺
Ag&Cho / ジェニー


元々は19歳の時に書いた曲で、それで(19)と足した。歌詞は東京に挑む為だけに稼ぎまくっていた頃、周囲の浮ついた連中に皮肉を込めて、捻くれた胸中で書いた。それを今の俺が唄い、マイナーコードを得意とするジェニーがギターを弾くというスタイルで試してみた。ジェニーには「テーマは昭和歌謡且つ演歌、そしてコミックソング風で茶化す雰囲気にしたい」と伝えた。歌詞は恥ずかしい部分もあるがわざとそのまま唄った。手拍子を加えて皮肉感を煽り、ジェニーのコーラスでファッキン感を煽った。ほとんど録り終えた状態のモノをジェニーと聴き返し、「どう?これ、果たして意図したテーマは伝わるんか?」と聞いたら、「いや、マジメにかっこいい」と返ってきた。これは俺にとっての歌謡曲だ。結果、一曲目になった。一人ではやらないが、二人でやると楽しい。


2, 友達

Vo&Ag&Hp / 俺
Vo&Eg / ジェニー


ジェニーと知り合った頃、ヤツが適当に唄ったデモテープを猿小屋に持ってきた。その中にこの曲があった。「歌詞を書き直して共作にしよう」と提案した。直ぐに歌詞が出来た。シンプルな歌詞で、新しい友達(ジェニー)と、久しく会えてない友達の事を思って書いた。オーバーダビングはなるべくしたくないと思っていたが、陽気な感じに仕上げるべくギター四本、そしてハーモニカを吹きまくった。このアルバム中、一番トラックを使った曲になった。これも一人ではやらない。二人でこその曲だ。


3, 憂鬱のど真ん中

Vo&Ag / ジェニー
Eg&Cho / 俺


「これは二人の名義で発売するアルバムだから、ジェニーの曲も用意してくれ」と伝えて、ジェニーが持ってきた曲。俺は普段弾かないエレキギターで普段やらない事をやるべく、ジェニーのグレッチを歪ませてボトルネックで実験したり、カッティングを入れたり、色々と試してみた。それらを入れた仮バージョンを聴き返したら、全てが不要に思えてジェニーに聞いた、「おい、このギター要るか?」。ジェニーは「これもええで!」と云っていたが、俺はただの目立ちたがり屋のあん畜生にはなりたくなかったので、控えめなカッティングだけを録り直した。新鮮な体験だった。


4, トップオブザワールド

Vo&Ag / 俺
Eg / ジェニー


年明け一発目の二人でのライヴの際、この有名なカーペンターズの曲をカバーする事にした。無論、歌詞は日本語で書き直した。原曲とは視点を変えた男女の物語として。快楽に溺れた男の生き様として。この歌詞が出来た時、「ライヴが終わったらちょっと遊びで録音でもしてみるか?」とジェニーに伝えたのが全ての始まりだった。俺もリハビリをして感覚を取り戻したかったし、それにはうってつけの曲だと思った。ところがやり出したら遊びで終わるワケもなく、気が付いたらジェニーのギターを録るだけで6時間以上かかっていた。「あーもう一回」「いや、それは違う」「もっとこういう間で」とか繰り返していた。猿小屋で全てを録ると決め、その時にジャケットのイメージも脳内では仕上がっていた。「これは忙しなるで」と笑った。締切を3月に定め、突き進む事にした。


5, 詰め込んでよ


Vo&Ag / 俺
Ag / ジェニー


曲が山ほど録り貯めてあるレコーダーの中にこの断片があって、発掘した。詩はなく、適当に唄っていた。頭の中のジュークボックスについて。偉人は死んでも、残ったレコードに針を落とせば一緒に歌えるって事について。「君にも分かるかな?」って事をテーマにしたかった。しかし完成しないまま、歌詞カードの入稿期限が過ぎようとしていた。朝までには入稿と迫った真夜中、歌詞を悶々と考えていたら、突然サビのメロディが新たに降ってきた。そこで一気に広がり、急に加速して完成まで持ち込んだ。入稿画面の空いたスペースに歌詞を埋め、朝方にそのまま入稿した。あんなやり方は初めてだった。興奮した。そして、歌を録音したのが3月12日だ。


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そして今は3月15日。丸2ヶ月が経過したらしい。当初、音の善し悪しなどはどうでもよく、ただダイナミック且つチープで粋なナチュラルサウンドを目指しました。

PC利用無しのアナログ手法、L-Rの振り分け具合からマイクの違いまで、この文章を読みながら聴いてもらえたらまた違う楽しみ方も出来るんじゃないかな。音楽の楽しみ方など千差万別。

俺はスピーカーの前で腕組みして、出来てくる曲を確認しながらジェニーに何度も問いました、「ところでジェニー、こんな聴き方で、こんな細部まで聴くリスナーっておるんか?」。


とりあえずの充実感はあります。しかし常に次の事しか考えられない性分なので、次の次の次くらいまでは既にイメージがあります。

楽しもうぜ、ジャングルライフ。年末にまた笑える様に。敬具。


 

drecom_eroom5session at 11:43|PermalinkComments(0)│ │散文 

March 12, 2018

答えをくれ '18


The Style


かれこれ同じ曲を、もう2000回以上は聴いている様な胸中だ。

昨日オーケーだったモノが今日にはボツになり、もはや何がクールで何が素っ頓狂なのかさえ定かでない始末。

壊しては作り、作っては壊して、いまだ完成とは声高に呼べない有り様。

こんな事を繰り返していたら、永遠に完成の日はやって来ないだろう。そしてオマケにオレはこう思っている、

「もう一回、唄を録り直したいな」。誰にも気付かない部分でオレだけが拘っている。

エンジニアの職人ですら云っていた、

「そんなモン、答えなんかないで」。

天下の大瀧詠一大先生が「20th エディション」だとか「30th エディション」だとかと銘打って、同じアルバムをリマスタリングしていた理由が今こそ分かる。

だいたいが、蓄えた髭を0.5mm短くしたとて、ほとんどの他人が気付かないのと同じだ。ほとんどが「ここが変わった」と云われて初めて気が付くってな話だ。

今日は盤面印刷を並行した。これはジェニーに任せた。その傍らでオレは怒りに震えていた、答えがないって事に。

ジェニーからはとっくにオーケーが出ている。「これでいいじゃん」とヤツは云うが、「もっと行ける」と一丁前にヌカしているオレがいる。

気分を変えようと、伸びてまとわりつく邪魔なモミアゲを根こそぎ切り落とした。

やりだしたら収集がつかず、バリカンを取り出し、まとわりつくファッキンな部分を刈り込んだ。

長いのもいいし、短いのもいい。ローが強いのもいいし、ハイが効いているのもいい。

すなわち、好きにやるってのが答えになるんだろう。

書き出したらキリがないので、最後にジェニーさんが書いた「憂鬱のど真ん中」って曲の唄い出し部分を残しておきます、

「見失う行く先、アンタは迷子」

いい事云うぜ、ジェニーボーイ。

 


drecom_eroom5session at 10:00|PermalinkComments(0)│ │散文 

March 11, 2018

オーケーをくれ '18


9x9


年が明けて早々、相棒のジェニーに云った、

「ちょっとスナック感覚で録音でもしてみるか?」 、

それこそが全ての始まりだった。

神経質が服着て歩く男このワタシ、スナック感覚で終われる様な作業じゃないって事は始めから分かっていた筈だ。

録音、制作、仕入れ、デザイン、発注、受注、販売、レジ打ち、全てを一人でこなすには到底無理がある。

今日に辿り着くまでに至り、レコーディングエンジニアの職人、ライヴPAの職人が口を揃えて云っていた、

「餅は餅屋」に頼め。

レコーディングエンジニアはライヴPAをやらないし、ライヴPAはレコーディングエンジニアをやらない。

そしてオレの最たる役割は何かって事は存分に分かっている。曲を書いて唄う事「だけ」でいい筈だ。

あれからジャスト2ヶ月、気付けば今日は3.11。いまだ1日に何時間費やしたとて光が見えず、勉強しても、いくら勉強しようが、オレってひょっとして「今世紀一のノータリン」なのかもなどと不貞腐れては嘆く始末。

自らに課した締切はとっくに過ぎている。そして終わりはいまだ見えない。今直ぐ餅屋を呼びたいが、まずは自らが全ての労力を知っておくべきだとも思っている。

天下の山下達郎大先生が仰っていた、

「オーケーなんか出した事がない。1分1秒まであがく人間なので。もう締切ですと云われて諦めるだけです」。

スナック感覚で録って、「気付けば世に出てました」ってのが理想だ。

書き出したらキリがないので最後の曲にして最新曲、「詰め込んでよ」の詩を残しておきます。

死ぬには早過ぎる、3.16に会おう。



ジュークボックスの中に詰め込んでよ

コイン集めて奴を蘇らせる
 

君も分かってくれたならいいな

光集めたら夜も怖くない
 

コーヒーショップのマッチで灯した

部屋に揺れる光の向こう側で奴が回ってる
 

遠く遠く離れても時々思い出す

遠く遠く離れてても距離は感じない
 

ジュークボックスに詰め込んでおけよ

心の奥底に忍ばせておけよ
 

埃払い磨いておくよ、共に唄える様に

君にも分かるかな

 



drecom_eroom5session at 10:14|PermalinkComments(0)│ │散文