February 28, 2010
ヒップな仲間に愛と敬意とオマケにカフェインを
デジタルの中にアナログは存在するが、
アナログの中にデジタルは存在しない。
そして筋金入りのアナログ人間代名詞このワタシ、
ひょんな事から島流しに合い、気付けばこんなところに辿り着いた。
この空白の12日間でさえ俺は書いていた、頭の中で書き続けていた、そして確かに生きていた。
ある時は髪の毛をドッサリと切り落とし、焦燥の金髪名残りに別れを告げ、
ある時はハッタリ渋谷タウンにて記念すべき初ライヴ、
’10.2.21(日)
R×A×D企画
【Alcholic Weekend Vol.5】
ライヴ アット 渋谷クロール
w/R×A×D/THE BLUESDOGS/SCOPE+DOG/REBEL☆ACTION
1.ロマンのど真ん中(仮)
2.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
3.アウトロー・バカヤロー
4.モダンソファに腰掛けて
5.自由
6.愛すべき日々
オープニングではオールスターメンバーをバックに、
ダムド「ニューローズ」なるパンクナンバーを得意のイカサマ英語を駆使してまくし立て、
生まれてこの方、初めての楽器無しハンドマイクにてドラムセットに飛び乗った。
曲が終わる時、俺は「あと13曲はイケルゼ症候群」に激しく駆られていたが、
残念ながらこのヒップオールスターメンバーのレパートリーはたったの一曲のみだった。
明け方まで、キレイにして純真な心を持ち合わせた輩共と呑んだくれ、
ようやく部屋に戻れば例の何ちゃらレコーダーに録音しておいたライヴ音源を聴いた。
興奮してとても眠れずに、俺は二時間以上も、ヘッドフォンから聴こえてくるその音に魂を揺さぶられ続けていた。
ある時は再びハッタリ渋谷タウン、
俺は麻薬常習者か何かと間違えられ、突然ひょっとこ警察官三人に取り囲まれた。
それはチラつく前髪を切り落とし、「爽やか選手権」出場でも企もうとしていた矢先の出来事だった。
バットしかし、ブタ箱に放り込まれずに済んだのは、俺が麻薬常習者でも気狂い通り魔でも何でもなく、
ただの、すなわち、単なる不貞腐れあん畜生であったからに他ならない。
この件は他のところに書き綴ってあるが故、近々こちらにも引っ張ってこよう。
ある時はハイカラファッションセンスをさぞかし得意とするgirasoul/渡辺雅弘氏の引越し先へと出向き、
御近所付き合いどうぞ宜しく、ギターとガイコツマイクを抱えてスナックレコーディングへと出向いたが、
どうにもコツが掴めずロクなモノは生まれなかった。
久方振りのドリップ式コーヒーを何杯も頂き、御飯三食を御馳走になり、
そして渡辺雅弘氏の手により、この新たな「哲学の哲に辞典の典」は作り出された。
俺はといえばギターを爪弾き、煙草を吹かし、
「ここはもっと大きく、いんや、これは右だ。よし、そこはこんな感じで、おーええがな!!・・・」
ほざくだけほざき、ヌカすだけの注文を繰り返す俺に、
男はまるで自らの事の様に真夜中まで何時間もかけてその戯言に応えてくれたってんだからまったくもって頭が上がらない。
そんな時、こちとらに出来る事といえばたったの一つ、
ドリップコーヒーのおかわりをお淹れして差し上げる事だけだ。
そんな訳で本日から見事、ここが俺の新たなる居場所となるだろう、
この画面を見る度に俺はあのエスニックな夜の出来事を思い出す、ヒップな仲間に愛と敬意とおまけにカフェインを。
瞬きの間に訪れる三月、ご多分に漏れず「マーチ」のリズムで駆け抜ける。
十条フォークジャンボリーとの合同ツアーは【ソウル・ロマン派】二人旅、
ありとあらゆる難題を蹴散らしながら永遠に転がって行く。