April 23, 2006
雨が降り出す前に
俺は仕事に出掛けた。途中、やっぱり降り出した小雨に打たれた。鼻唄はなし。昨日、岩手県滝沢村に引っ込んでいった女の子が俺にこんな事を打ち明けた、「別れた方がいいかもね」。動揺した、そして急な展開に驚いた。最近俺は、普段滅多に作らんし唄わん、ラブソングを唄い始めていた。下に書いた「明大前にて」と「名を呼んだ」がそうだ。それはまさに降って来た歌詞だった。お母さん、お元気ですか?渋谷区のコールセンターより。
高哲典 -Akinori Taka-
◆高哲典 -Akinori Taka-
1980年12月13日、京都生まれ広島育ち。
2000年12月13日上京、バンド活動を経て現在は下北沢を中心にアコースティック弾き語りにて活動、
トーキングブルースの趣きで言葉漁る詩人、
ジャリズリ声にて捧げるハッタリスゥイートソウル。
ヘイトとフィルモアストリートの交差点で神聖なマルボロを一発キメる時、
ブコウスキー憩いの場で両手を合わせる時、
ビートニクの溜まり場で踊る浮浪者に適当な小銭を投げる時、
掘り出し物格安三流ウイスキーで誇らし気に酔いどれを気取る時、
その時、ロマンは目前に現れる。
神経擦り減らして手に入れたカネは旅に費やし、
分厚い請求書はクッション代わりなどと一丁前に洒落込み、
ゴミ捨て場から救い上げたズタボロトランク片手に今日も眉間に皺でも寄せながら更なるロマンを探し彷徨う旅人。
akinoritaka.net