April 24, 2006
コールセンターにて
世の中の人間を、「意地の良い人」、「意地の悪い人」の二通りに分けるとする。俺は最近、テレフォンアポイントの仕事もしている。俺にとって一番似合わん仕事の一種ではある。ところが意外や意外、結構やりがいというものがある。契約を取れば取るほど時給が直ぐに上がるという粋なシステムだ。仕事中、基本は一人、お偉い方に指図される事も殆どない。相手はつながった電話の客だけ。KDDIの受付代理店、「客には一切デメリットのない、ほんまに電話料金が今までより安くなるだけという案内の発信業務」である事を先に付け加えておく。そこで今日一発目につながったこんなおばはん。自分の名を名乗り一通り説明した後、おば「あなたどこの何というお方でしたかしら?」俺「KDDI受付代理店の高と申します」、おば「あなた、高さん?アルバイトなの?それとも新入社員?いやぁ、喋り方下手だなーと思って。そんなんじゃKDDIの本社の方にも印象悪いわよ~」(意地の悪い声)俺、頭の中「煮えくり返る」が言葉も出ん。俺はこういう時、「すぐさま吠えまくる」か、急な言葉に声を失い「絶句」するかのどっちかになる。この場合、仕事という事もあり後者になったという訳だ。俺は道端でも店でも、デリカシーのない奴がおったら直ぐ顔に出るし口にも出す。でも、もの凄く親切にしてくれる人には、人一倍丁寧に接しとるつもりじゃ。「よっしゃ、ライヴの為に今日もやるぞ」と意気込んどる時にいきなりあのおばはん、あれはいったいどう捉えたらええのか。気にはせんけど、気分が悪い。とあるおばさんは、「あなた、高さん?風邪には気を付けてね、とても通ったいい声してらっしゃるわ、頑張ってね!」などと声をかけてくれたりもする。「うちは取り合えずいいわー、御免ね、ご苦労様」と紳士な対応をするおっさんもおる。うーん、結論として俺は「意地の悪い人」にはなりたくない、そしてなろうと努めてもなれん、という事である。P.S、俺は仕事が出来ん訳じゃないぜ、そして仕事が出来ん事を棚に上げておばさんに悪態を吐いとるだけの馬鹿ではないぜ。念の為。