October 23, 2006

小説風に二、三の事

男の横には女が居た。女はひっきりなしに話し掛ける、「ねぇ、仕事決まったの?」。男は溜息をつき、うんざりしている。「何でもいいから早く見つけなよ」。男が口を開く、「そんな事は俺が一番分かっとる、黙っといてくれ」。男は会社に今日二度目の電話を鳴らす、「おい、仕事ねーのか?」。大手町で時給1100円の仕事があるとの事だった。場所と時給の悪さにためらうがもう何でもいい、「よし、それで行こう」。それから二人は焼肉屋に出向く。男は久し振りに、「チンして食べる物」「お湯を入れて3分待ってから食べる物」以外の物を食べている気がしていた。途中、女が聞く、「もし音楽がうまく行かなかったら何の仕事がしたい?」。男はうんざりしている、「考えたくもない」。そして更に女は言う、「じゃあもっと行動しなくっちゃ」。男は溜息をつき答える、「うるさいのぉ、分かっとるんじゃ」。男は女が心配してくれている事には充分気付いている。そんな時、男の頭にはこんな曲が流れていた、

「答えを欲しがるアイツに言ってやれ そう急かすなって 順番があるんだ」

女は、「無職にお金を払わせる訳にはいかない」と焼肉を御馳走した。「じゃあ俺は、たけのこの里でもプレゼントさせてもらうぜ」。

大手町の仕事は急遽明日からになった。10月末までかも知れない。「とにかく家賃を稼ぐんだ」。会社の男が言う、「9時45分からか12時から勤務開始になります。そして20時半までです。その間で1日6時間以上になります。もしくは両方繋げて働く事も可能です」。つまり9時45分から20時半まで繋げて働く事も可能という事だ。男は答える、「俺はもちろんぶっ通しで働かせてもらうぜ」。

at 22:13│Comments(0)TrackBack(0)│ │日々 

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