October 28, 2006

仕事の話をさせてくれ

つい一週間前の、「仕事ねーのか?」ぶりから一転、ハードワーカーの高哲典です。結局相手方の都合で、9時45分~18時のショートコースになった訳だが、まぁ何とか働いている。昨日までは、某有名デパートの「お歳暮センターに今年も来てね!」という類の電話をただひたすらかけまくる仕事だったのだが(これはこれで一人30秒位で終わってしまうのでなかなか時間が経たん)、今日から更に何とも不愉快な業務に変わった。その内容とは、「京都西川の綿毛布を一万円で買わねーか?」なのである。これは俺に言わせれば、「コブクロのCD絶対買ってね!」とパンクにしか興味のない奴に訴えかける程難解な問題なのである(分かる?)。コブクロしか聴かん人に、「俺の唄っとる事が理解出来るとは思えん」と同類なのである。話は逸れるが、コブクロしか聴かん人に「良いと思わせる」曲を、俺は作る事が出来る気がする(コブクロ及びファンに恨みはありません、好みの問題ですから)。無論、自分に嘘をついてついてつきまくっって作ったらの話である(まぁ、そんな事をしてまで音楽をやる意味などないのでやらんが)。この業務は、俺が以前やっとった、「客のデメリットなく固定電話料金が安くなるサービスをお薦めする電話」よりも性質が悪い。これで交通費も出ずこんな所まで来て時給1100円とは割に合わんぞ、という思いを何とか押し堪え、とにかく、朝から夕方まで長々とした研修を受け、16時半頃から電話をかけ始めた。案の定反応は悪い、「そんな事で電話してくんな」である。それは止むを得ん、俺自身「こんなもん売れるかいな!」と思っているのだ。「固定電話料金が安くなる案内」の時は、少なからず客にデメリットがない分、薦める事が出来たが(それでも滅多に契約は取れんが)これは違う、一万円しっかり頂くのだ。これでもし品物も見ず、手にも取らず、「買う」という人が現れたら俺は逆に聞きたい、「なぜ?」。しかし「一日一件でも取れれば奇跡だぜ」とはらわた煮えくり返っとった矢先、事件は起きた。

「綿毛布の件でお電話させて頂いているんですが、お時間よろしいですか?」
相手はお婆ちゃん、9割方この時点で「忙しい」と言って切られるが、お婆ちゃんはさほど興味のない声で答える、「はい、何でしょう?」。
そこで俺は「どうせ買うわけないのにこれ全部言わんといけんのんか」と溜息を吐きつつマニュアル通りの説明を始める。その説明後、お婆ちゃんの口から誰もが耳を疑うお言葉が吐き出される。

「じゃあ、ピンク二枚頂こうかしら!」。おいおい?よりによって二枚?俺はパニック、一年分の「えー!」を必死で堪えた。お婆ちゃんはその後、終始上機嫌で、俺に対して「ありがたそう」な口調であった。

はらわた煮えくり返っても、後三日乗り切ってみせようではないか。

at 19:32│Comments(0)TrackBack(0)│ │日々 

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