December 13, 2006

アナログとデジタルを両手に抱える男

今日は私の誕生日。渋谷の街を練り歩く。第一目的、靴。クラークス・デザートトレック、「世界に一足だけのチェック柄」試し履き。しかし私にクラークスなど不釣り合い。ごめんね、お前は俺には似合わない。しかし店員の押し付けがましくない親切ぶりに、「俺が誕生日って事知ってんじゃねーのか?この人」と意気揚々。そして向かうは、普段絶対足を踏み入れる事のない類の洋服店。そして入ってすぐに改めて気付く。私はああいう所が大嫌い。「高いモンが良いモンの理論」(桜井和寿の名文句)、こんな方程式が成り立ってたまるか。「そのシャツいかしてるねぇ。いくらしたの?」「あぁこれ、800円。」、これ私の理想。たまに言ってくれる人がおる、「高さんは服に気を遣ってますよねぇ」。悪い気はせんが、「いやいや、勘違いしないで下さい感」は拭えん。気を遣ってないと言えば嘘になるが、気を遣う場所は、あなたの言う「気の遣い方」とは違うのだよ(分かる?)。高い服や物には基本的に興味などない、シャツならせいぜい2~3千円までだ(昔はもうちょっとは高かったけど)。お金はもっと違うモノに使いたい。私が目指したいのは、「お化粧してなくても充分美人」、これに尽きる。「ちょっと待てお前、革のジャケット着とったじゃねーか!あれはどう説明する気だ!」、落ち着けよ、ありゃ千円さ。上町のボロ市の露店売りにもう一度お礼を言いたくてしょうがない。ブーツは値段に相応しく洒落た物がない為中止にし、第二目的、デジタルカメラ。このアナログ人間がデジタルカメラとはな。ちゃんちゃら可笑しい。SONYかNikon、第一に値段、第二にデザイン、第三に機能。軍配、Nikon、大逆転。私はこれから旅に出る時、そうでない時、常にコイツをポケットに持ち歩く。胸の中、カメラの中、ダブルで思い出詰め込む。どうぞ私の数少ない友達よ、私に写真を撮られて下さい。その後レコファン、笠置シヅ子は今日も留守。山口百恵、そして普段「ジャケ買いは800円まで」と決めとる私、「BORSALINO」サウンドトラック、1480円ジャケ買い。あぁ特別、特別、特別な日(こういう物にはお金を使う)。そんな訳で私は、「アナログ」「デジタル」を両手に抱え、小雨に打たれながら部屋に戻って来たのである。しかし私の誕生日はまだまだ終わらない。夜にはジャック・ケルアックDVD、「ケルアック -ケルアックに何が起こったのか?-」、そして「ストレンジャー・ザン・パラダイス」サウンドトラックが佐川急便のおっさんにより届けられる。明日もこの祭りは続く、「大竹新朗 全景」鑑賞。全て一人での行動。そういや朝、女の子から届いた、「男友達」という本。私はこの出だしの文章を読んで涙を流した。私の好みを良く理解していらっしゃる。だから私は、それも含めて一人ではない。

P.S 私はこの文章が頭に浮かんで離れず、早く書き記したく部屋に戻ってまいりました。そして今回のお話に限り、「mixi」とやらの日記との連動文章になっております。 あぁ、特別、特別。


at 17:39│Comments(0)TrackBack(0)│ │ 

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