September 20, 2007

俺は何故、よく店員と間違えられるのか論

俺は何故、よく店員と間違えられるのか。俺は何故、よく人に道を尋ねられるのか。これは以前から俺の一つのテーマであったが、ここにきてこのテーマは更に膨らんできている。今回は、「俺は何故、よく店員と間違えられるのか」にスポットを当てたい。俺のスタイルは至ってシンプルで、休日はサンダル、無地のTシャツ、ポークパイ・ハット。先日は下北沢の古着屋で、「これ試着しても良いですか?」と声をかけられた。俺はその時、古着屋に積み上げてあるTシャツを何となく眺めていた。意表をつかれ、咄嗟に出た言葉、「あぁ、良いですよ」。無論、俺は店員ではない。こんな時、俺はどう答えればベストなのか。誰も傷つけずにサラリと交わす言葉はあるのか。「俺は店員じゃないですよ」と冷たく言い放てばええのか。それは俺には出来そうにない。まるで俺まで恥ずかしい思いをした気分になる。相手に悪気はないのだ。なるべく傷つけたくはない。何で俺は見ず知らずの兄ちゃんに気を遣わんといかんのか。俺は居心地が悪くなり、店を出るに至った(俺は気が小さいのか)。そして今日は今日とてドン・キホーテ。俺のスタイルは至ってシンプル、サンダル、真っ赤なポロシャツ、ポークパイ・ハット。籠を下に置いてアイスクリームコーナーを物色する。そこに近寄ってきたおっさん、「砂糖はどこにあるの?」と俺の目を真っ直ぐに見つめ問いかけてくる。「知らんがな」の大声を辛うじて抑え、そしてまた意表をつかれ、咄嗟に出た言葉、「よく分かんないです」。俺はしんどい、ドン・キホーテカラーの黄色さえ一切使ってないスタイル、しかもサンダルにハット、これで店員と間違えるとは何事なのか。おっさんは更に詰め寄ってくる、「ねぇ、砂糖ないの?」。俺はどうすればええのか。「俺が店員じゃないのは一目瞭然やろ、自分で探せ!」と罵るのが正解か。それは俺には出来そうにない。俺は怒りっぽい一面があるが、そういう事ではとても怒れん。なんせ、おっさんに悪気はない。「この店員、感じ悪いよ」とばかりにおっさんは暫くその場に立ち尽くし、俺は籠を持ってレジに向かった。何度も書くが俺はサンダル、サンダル、それも汚めのサンダル。そんな輩をドン・キホーテの食料品売場で雇うか。気が滅入る、まるで俺が悪い事をした気分になってくる。いや、悪い事をしたんじゃないかとすら思えてくる。優しく「俺は店員じゃないんで違う人に聞いて下さい」と言えば良かったんじゃないかと考え込んでしまう。しかし、それも俺には出来ん。とても恥ずかしい。俺は何も恥ずかしい事はしてないのにも関わらず、恥ずかしい。おっさんは後で気付くだろうか、「あの人は店員じゃなかったわ」と。それがなければ、「あそこの店員はとんでもない」になり兼ねん。何で俺は見ず知らずのおっさんに、そしてドン・キホーテにまで気を回さんといかんのか。しんどいがこの七不思議に対し、俺の中に答えはない。

at 16:09│Comments(0)TrackBack(0)│ │日々 

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