December 08, 2007

開放感とグラグラ感の狭間

’07.12.6(木)

ライヴ アット 下北沢ロフト



1.表現者
2.ラウンド ミッドナイト
3.何となく(仮)
4.自作自演屋(仮)
5.雨が降ったって大丈夫
6.深夜高速バスブルース
7.自由



あっという間に終わった。今思えば良いライヴだったとは言い難い。今思えば魂が足りん。四十分ある演奏時間が三十分で終わった。途中で「ロマンチック」を挟もうと思ったが、上手く演れそうな気配がなくて止めた。録音したモノを聴いたら思ったよりは良く聴こえたが、MC中の自分の咳払いがいやらしく響いてきた。あれは良くない。そんな事は微塵も感じさせんライヴを演らんといかんと思う。しかし、終わった直後はどうでも良かった。ビールとワインを呑みながら、俺は少ない仲間相手にマシンガンの如き勢いで話し続けた。人と久し振りに話した気さえした。それが嬉しくてとにかく喋り続けた。それは「人間じゃない人間」、すなわちどうしようもない輩の話で、そんな類の話なら俺は何時間でも話し続ける事が出来た。周りから見たら、それはただの愚痴にしか聞こえんか知らんが、それは俺にとっては大事な時間だった。ワイン、俺はコイツを生まれてこの方、初めて口にしたんじゃないか。俺の体はフラフラで熱が三十九度程ありそうな雰囲気だったが、何かの開放感と心地良くはないが心地良くも感じるグラグラ感が絶妙で、一番街のゴミみたいなイカしたバーで焼酎を呑んだ。BGMが抜群で、俺は此処のマスターと友達になれるんじゃないかと思った。部屋に戻りベッドに潜り込むとあちこちが痛み出し、俺は取り憑かれた様にまだ一人でぶつくさ訳の分からん事を喋り続けた。熱は微熱だった。興奮して眠れずに朝がきた。そして昨日の俺はといえば、部屋を一歩も出る事なく一日を過ごした。煙草もほとんど控えてベッドで過ごした。仕事をもう一日休む事にした。そして今現在、俺は煙草を四本吸ってこの文章を書き上げた。BGMはもちろんジョンレノンで、それはベタだろうが何だろうがジョンレノン。ジョンレノンが撃たれたその日その年の五日後、この俺は生まれたのだ。すなわち二十七年前の出来事。


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at 14:03│Comments(0)TrackBack(0)│ │日々 

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