May 25, 2008

5月23日の芸術に触れる旅

’08.5.23(金)

ミッシェル・ガン・エレファントが代々木暴動を行ってから丸7年、この前日、福山にバスで帰った俺がこのライヴを見る事は出来んかったが、それから7年後の日、午前9時起床。言うならば仕事の日よりも早起き。そそくさと向かうのは恵比寿「森山大道写真展」。何故そんなにも早く出向くのかと問われたならば整理券。「森山大道×大竹伸朗」対論。これを見逃す程俺はクレイジーではない。ビート・ジェネレーション経由で知った森山大道の写真を舐める様に眺め回していく。写真家の存在異議を時に理解出来ん男、このワタシ。写真の本質よりも写真の中の人物、物、風景に目がいく俺の見方が悪いのか、被写体さえ良ければそれを撮り、拡大し、立派な額に収めればどんなモノでもそれなりに見えてくるのではないかといった、安易な考えが浮かんできたりもする俺はどうしようもない男なのか。

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間髪入れず次に向かう街、天下の六本木。そこでは浅井健一の個展が。そう、ダブル芸術鑑賞。俺はこの人の絵と音楽が好きだ。完全に自分の居場所を把握し掴んどる感がある。絵を見ると明るくなり、音楽を聴くと激しくなる。それを入場無料という粋な計らいでやってのける男、そのセンスの良さに敬意と脱帽を繰り返す。関連商品に次々と手が伸びてしまう程、明るい気分を味わう。

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恵比寿帝国へと引き返し、2時間に亘る「森山大道×大竹伸朗」対論を聞く。これも一つの芸術でトリプル芸術鑑賞。そこで帰り道、大竹伸朗「全景カタログ」に、「欲しい、欲しいの」感情が遂に歯止めが利かん状態と相成る。そして「宇和島に旅に出ようか」精神までもが俺の中にくっきりと根付いてしまう。


P.S

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あまりの敷居の高さに緊張し怖気づき、入口間近まで足を運んだものの、結局入る事のなかった洒落たカフェ。こういう所に普通に入れる男になりたいと思うと共に、決してそんな男になどなりたくないという思いも同時に強く感じる。六本木の昭和風情溢れる喫茶店でアイスコーヒーを飲んだ。どちらが好きかと問われれば紛れもなく喫茶店。ボロボロであればある程それは良い。旅には終りがない。

at 16:03│Comments(0)TrackBack(0)│ │芸術鑑賞 

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