August 30, 2008

真夜中に挨拶をしろ

「解放されたい」、一日何十回と横切る言葉。今日も蝕まれた精神を引っ提げて向かうのはバー、シムスケ君から借りた「The Meters」レコードのCD盤を発見し、「おー!ええのあるやんけー!」などと聴いたりしながら、それと同時に地下まではっきりと聞こえる雷様に確かなる異常気象を察する。こりゃ客も来んぞと閉店間際、威風堂々来店したるはハイテンション外国人二人組。ビールをグラス一杯分こぼされ、カンベンシテヨの風体で拭きに出向くと、「オー、スミマセン!」。わきまえがある。怒る気はない。精一杯の笑顔で答えるは「オーイエー」、しかし俺は解放されたい。いや違う、俺はこの仕事を好きで続けたい。嗚呼、矛盾は永遠のテーマだね。名前を聞かれ、口から吐き出す言葉、

「マイ ネイム イズ アキノリ タカ!!」どうぞよろしく。

解放されたい。いや違う。別の常連酔客が帰り際俺に告げる、

「喧嘩はしないでね!」。

ダイジョウブ、だってこの二人組にはわきまえがある。

二人組の一人が、通常、口にシュッシュッする薬を耳にシュッシュッする。

もう一人がゲラゲラ笑う。よし、俺も笑おう。

しかし解放されたい。いや違う。

閉店時刻をすっかり過ぎた帰り際、

「マタネ!タカ!!」の挨拶、

おっ!かっこええやんけー。

シーユー、マタキテネ。全てを許す。

闘え、負けるなよ。

P.S とにかく日曜日、阿佐ヶ谷ドントクライタウンで全てを蹴散らしてやる。


at 03:54│Comments(0)TrackBack(0)│ │日々 

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