October 05, 2008

「ワル」な気分で気取ってみるかい

10.4(土)

KEYNAがバーに顔を出してくれた。小一時間話をした。

バーで働く特権の一つ、

「どこどこで待ち合わせ」だとか「何時位にする?」だとか

こんな言葉は必要ない。口から吐き出す言葉はたった一つ、

「今日は店におる、いつでも来てくれ」。

おー、これはとてもとてもクールだといえるのではないのか。

夜は夜とて、DVDを観賞しながら偉大なブルースマンの話で盛り上がる。サニーボーイの不良振りに驚き、マジック・サムの映像に200マイル吹っ飛ばされる男このワタシ、痺れるとはあの事をいう。


10.5(日)

朝も早よから起き上がり、そそくさと降り立つ街

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俺はひょんなきっかけで自転車、すなわちロードバイクを嗜み始める事になった。人に物事を薦められて始めたりするのは断じて好きではないが、自然の流れでこんな事になった。ロードバイクに関し、ド素人を超えた驚異の大型ド素人このワタシ、ほとんどの部品を人から譲り受け、後は八点セットを揃えるのみだと大御所はいう。バットしかし、八点の中に何が含まれるのか、たった一点でさえも知らん素っ頓狂人間このワタシ、下北沢からこの街(神奈川)までロードバイク跨り鼻唄混じりにやって来た人達と合流し、専門店に駆け込む。

得体の知れぬ八点セット(ギアやらブレーキやらが含まれる事は確認済)、これがお値段5万円弱。この5万円で一体何が出来るのかと色々考えもしたが、覚悟は決まった、とにかく後には引けず、実はまんざらでもなく、切り出す手段はクレジットカード二回払い。そこでまさか、店員から吐き出される言葉、

「カード払いは5%加算されます」。

「そしたらお前、5万円超えてまうやんけ」顔で必死の表情で切り返す言葉、

「ちょっとマケたりとかってどうですのん?」

5万円でも無理があるのに、それを1円でさえ超えるのは断じて許されん。

モノは試しで、何でも言ってみる価値はある。

どうにか5万円弱ギリギリにおさえる事に成功した男このワタシ、バットしかし、二回払いだろうが何だろうが、払えるかどうかなど分かったモンじゃない。

俺は来月頭、譲り受けたパーツと八点セットを組み合わせて完成するであろう愛車を携えて、長野に二泊三日の旅に出る。


そして帰り道、途中下車ぶらり旅で降り立つ街、ダイナマイトタウン町田。すなわち二度目の町田、「グレープフルーツムーン」⇒「スモール・チェンジ」⇒「ビッグ・タイム」、三店舗をあっさりと徘徊した後、兄ちゃんの立ち看板により遂に場所を突き止めた「ディスクユニオン町田店」をちょっとのつもりで覘く。実際レコード屋に出向き、ちょっとのつもりで終わった事など数える程しかない男このワタシ、シムスケが潜伏しとるのではないかとワクワクソワソワしながらレコードを物色。そこで例の如く、「探す意識が全く消えとる時に限って、パッと発見したりするレコード」、

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こちらを捕獲。俺はコレクターではない。もちろんこのレコードの内容は知っとる。全て知り尽くしとるとさえいえる。このCDとレコードの大きな違いはジャケット、ここにある。俺はコレクターではない。相場5800円のこのレコードが「A」ランクで3360円。これでも充分高い事は高いが、違いの分かる男このワタシ、これは非常に安いともいえてしまう。手に入れるか抑えるか、葛藤を繰り返す事数十回、その後、向かう場所はただ一つ、レジカウンター。俺はコレクターではない。

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聴く前から内容保証済みの様な、タイトルだけで完全に合格の「Teenage Jive Party」は840円、こちらはスナック感覚で手に入れる。これを聴けばいつだってティーンエイジに戻れるぞといわんばかりのこのレコードが840円、イカすロカビリーとロックンロールのオンパレード・レコード。

BGMは「チキン・ゾンビーズ」。これをアナログで聴く感じ、これは何とも「ワル」な気分を獲得。

そんなこんなで最近はお金を使い過ぎとる感が漂う。抑え切れん衝動が多い。

「好き放題やっってしもうたろかー」感覚が以前にも増した感もある。

「よー、お金があるなー」だと?

それはバランス、俺はバランスを決して見失ってはない。

さて明日は、

’08.10.6(月)
ライヴ アット 新宿スモーキンブギ


こちらでもなかなかに「ワル」な夜を気取ってみようぜ。

P.S コメント欄もたまには拝見してほしい。俺はこの文章を誰かに宛てて書いた試しなど一度としてない。「全て自分の為に書く」、それはさすがに語弊があるか知らんが、「読みたい人が勝手に読む」、これ理想郷。最近、特によく、「見とるでー」などと言われたりする機会が増えた。実際、アクセス数とかいうヤツも格段に増えた感がある。人によってはこんな独りよがりの文章を読んで、「それがどうしたんや?」などと罵る輩もおるかも知らんが、そんな輩は読まんかったら話が早いしそっちの方がこちらもありがたい(そんな輩に会った事などないが)。文章を書く時、俺は全身全霊を注ぐが、それを「勝手に読んだ人達」から(言い方は悪いが)、すなわちイカした男や女からイカしたコメントがたまに入ったりする。俺の書いた文章で自分の事を振り返り思い出し、それを知らせてくれたりする。こんなに嬉しい事はない。今回のアベユウジ氏のコメントはまさにそんな感じがして心強いモノだった。俺は基本的に毎日文章を書くが、毎回毎回コメントが入る訳ではない。それが逆に説得力を増したりもする。そこで、そんな人達に一言、「これからも宜しく」、心底そう思う。




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