December 24, 2008

「心の友達」 vol.1

夜はすっかり明けて、いつの間にか日は昇りきった。先程起床の、毎日「やっちまった」をぼやく戯けた男このワタシ、パサパサの喉を潤す為に一気に飲み干す。

何を?などと野暮な事を聞くのは止めろよ、「マミー」だよ、マミー。そう、赤ちゃんから大人までの喉を潤すヒップ極めた飲料。

二十一歳位の時、誰かに言われたな、


「なっ?何食べてんすか?アッ?アイスクリーム?似合わないですよ!」。

おい、食べ物に似合うも似合わんもあるのか。俺は聞いた、

「ほな俺、何食べたらええねん?」。

一歳下の男は即座に答えた、

「味噌汁ですよ、ミソシル!!」。

あの時、確かに笑い転げた。SKAのDJだったアイツ、元気かな。SKAとNIRVANAを組み合わせた様な曲を作ってくれと言われて、若林の四畳半の部屋でそいつの前で作った「CRAZY DYNAMITE 5」。ベース弾いて、ギター何本も被せて、ドラム打ち込んでって光景、何時間もアイツ見とったな。

このインストゥルメンタルはSEで何度か使ったし、今後も使いたいと思っとる。

部屋が目と鼻の先だった。俺はコイツの部屋で「bowling-strikers」ステッカーを作ってもらった。そのステッカーは何枚もレコードプレーヤーに貼り付けてある。

急に仕事(ジーンズメイト)来ん様になって部屋まで迎えに行った。鍵閉まっとって、裏から配水管か何かにしがみついて2階の部屋までよじ登った。窓の鍵は開いたままで、俺は真剣に死んどるんじゃないかと思って心臓バクバクさせながら風呂場まで覘いた。

そいつ結局何かやらかして警察に捕まっとって、それが理由で実家に帰った。

ウィットに富んどる人生。暫らくして手紙とTシャツが送られてきた。

「今は古着屋で働いてます。その店であんたから貰ったCDたまに流してます。BEGIN最高ですね。好きそうなTシャツ見つけたので送ります」。

当時、「俺にもDJやらせてくれや」と選曲したCDを作って渡した。SKAだけじゃなくてこういうのもアリなんちゃうんけと邦楽を中心に選曲した。無論、「CRAZY DYNAMITE 5」も入れた。織田裕二にもSKAの曲あるぞと笑った。それは入れんかった。そしてTシャツはイカした50年代のアメ車がデカデカとプリントされた一品だった。俺はあまりに嬉しくて部屋の壁にTシャツを貼り付けた。こんな友達がおる事が誇らしかった。

ウィットに富んどる人生。アイツ元気かな。どうせ今日も目の色変えてレコードでも漁っとるんやろ。

今、連絡はまるで取れん。でもきっとまたいつか会えるな。

その時はリトルリチャードのCD、ええ加減返せよ。


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at 15:13│Comments(0)TrackBack(0)│ │短編 

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