January 19, 2009

誇り高きド田舎者達

昨夜、仕事を終え、擦り切れたままの神経引っ提げて向かう場所、竜也兄貴(PLEASANT TAP)宅。鍋をつつきながら、ビールを嗜みながら、二人の子どもを見ながら、俺は福山(広島)の事、仲間の事などを思い出す。

何故ならば福山に帰ればいつもこの様な光景が目の前に広がる。皆、結婚しやがった。

バットしかしここは東京、この場においてもスナック感覚でフラッと立ち寄れる仲間が存在する事実、御近所付き合い、これすなわちニュースタイル。

誰かの部屋に遊びに行く事自体、かなりの久方振り感覚。

ここには福岡から上京し、結婚して二人の子どもを育てながら四人暮らし、猫を飼い、それでいて抗いを決して忘れる訳もなく、音楽に対し、

「今年は大いに飛躍する年にしたいモンやねー」と高らかに笑う男が一人。

子どもを気遣い、ベランダで、屋上で、階段脇で、新宿やら三軒茶屋やら東京タワーやらを眺めながら、広がる未来に思いを馳せるド田舎者二人。

ド田舎者で大いに結構、俺はそこの部分に誇りを持っとる。そして俺本人はといえば「ド田舎者」とも実は思ってない。「ド田舎者」でも一向に構わんし、そっちの方が断然嬉しいが、世間は「ド田舎者」という言葉の使い方を間違えとる。

すなわち、都会しか知らん輩の方がよっぽど「ド田舎者」なんじゃないかと信じて疑ってない。

都会育ちの輩が俺に対し、「このド田舎者が!」などと仮に仕掛けてきたら、俺はその輩の事を心底哀れむだろう。

「ド田舎者」である事に誇りの一つも持ってない輩があまりに多過ぎる。よって、様々な場所で無駄以外のナニモノでもない混雑が生まれる。育った場所に膝をついて謝れと俺は叫びたい。

まぁそんな事は今、どうでも良い。とにかく地方からやって来た「誇り高きド田舎者」は出会うべくして出会ったのだ。

それが嬉しい、この街で出会った事がまた嬉しい。

今年は例年にも増して突き抜けるであろう事を悟った夜だった。

ワンマンライヴのアンコールで唄った、東京に出て来て初めて作った曲「東京ライフ」、

あの町とこの街は 違う様で似てるとこもあったりして
人の数は違うけど 所詮日本って感じなんだ

あの町とこの街は 違う様で似てるとこもあったりして
喋り方は違うけど 構うもんかって感じなんだ


俺は何も変わってない。変わる必要がないところを変える必要などないし、例え変えようとしたところでそれは偽者以外のナニモノでもない。

偽者ほど虫唾が走るモノはない。

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部屋には「イカし過ぎポスター」が嫌味なく飾られてあった。頑ななまでに自分を守れれば未来はあまりにも明るい。

P.S

因みに「東京ライフ」にはこんな一節もある、

目覚ましは置物化 予定よりは二時間後に飛び起き
昼と夜が逆さまだ ヘッドフォンは欠かせない存在


本日、あちこちの場所から鳴り響く電話のベルを30回も無視し続け、「予定よりは五時間後」に飛び起きた男このワタシ、まさかの無断欠勤と相成る。

おー、この点までも「変わる必要などない」とヌカすつもりは毛頭ない。

へい、膝をついて謝ろう。




at 16:17│Comments(0)TrackBack(0)│ │ 

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