January 28, 2009

背に腹は代えられんでゴー

背に腹は代えられん。

ロードバイク跨り三軒茶屋、ちゃっかりと水道料金を払い込んだ後下北沢へ舞い戻り、その足で泌尿×科へと出向く。

おっと、隠すところを間違えてしまった。いや、隠す事でも何でもない。

背に腹は代えられん。

その病院はまさか、以前働いたライヴハウスと同じビルの四階にあった。ここでも俺は苦笑いを浮かべたという訳だ。

そこの店員であり、以前バンドのメンバーだったロカビリー入墨男とエレベーター前で運悪く(いや、運良く)出くわす。

「上の病院行かなあかんねん、痒いんじゃボケー」

俺は告げる。

「えっ?へへっ、嘘でしょ?ねぇ、嘘でしょ?ハハッ!」

ニヤニヤ笑う男の顔を見ながら俺はエレベーターに乗り込む。

原因が何なのか、それは分かったモンじゃない。可能性として、俺はただの不潔人間という事だって有り得る。

俺はケンタロー(23歳)になりきり診察を受ける。粗相などない様に。

「はいはい、えぇ、まぁそうですねー、痒くてねー」

そして診察券には例によって「ケンタロー」と書き込まれた。ケンタロー、俺の不甲斐なさをどうか許してほしい。

処方箋を受け取り(ご多分に漏れず薬袋には「ケンタロー」の文字)その後、精神安定所「レコード屋」へと出向く。そこで手に入れるに至る究極ジャケ買いシリーズ、


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コールセンターの頼れる男に「ええ加減病院行かな洒落なりませんわ」と告げた時、男は言った、

「またどうせ心の病院とか言ってレコード屋の方に行くんでしょ?」


ほぉ、俺は今や本物の病院と心の病院のハシゴにさえ成功したのだ。

ところでドサクサにまぎれ「ブレイクスルー・アコースティック/グッド・フィーリング」ライターを販売予定。構想一日、何とまさか、既に注文済みだ。周りの誰かが仕掛けるその前に勢い任せに動けと頭から指示が出た。二番煎じなど断じてごめんだ。

製作本数は200本。ほんまは粋なマッチを作りたいし、マッチにかなうモノなどないと信じて疑わんが、使い易さ、需要、料金を考えライターと相成る。俺はまんまと時代の流れに逆らえきれてないのか知らんが、とにかく手始めに持ち前のスナック感覚でライターを製作。料金は泣く子も歓喜の100円~150円だ。わきまえスモーカーにはとっておきの一品。

おっ、こういう宣伝は俺の中で「アリ」だ。

背に腹は代えられん、俺はやる。何から何まで楽しみ尽くしたい。











at 16:53│Comments(0)TrackBack(0)│ │短編 

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