February 20, 2009
迷路を行く
来るものは拒めず
去るものだって追えやしないが
俺は冷凍された魚じゃない
本屋にゃハゥトゥー本が溢れているが
それ読みゃ他人でもなれるのかい
ヒートウェイヴが唄う。他人になどなれる訳がない。なりたくもない。
黒土三男の「とんぼ」という本を眠たくなるまで読んだ。眠ったのは全て読み終えた6時過ぎだった。9時過ぎに仕事に向かう予定が初めて目覚めたのは正午過ぎだった。
目覚めてすぐ、アイツの事を思った。電話が鳴る事もなく、気の利いた文章が送られてくる訳もなく、そんな事まで当たり前に思ってしまった事に気付くこの俺は今、まぎれもなく一人だった。
一人で電車を乗り継ぐ事さえあやしく、レコード屋へ行けば、「これ見せたら驚くんちゃうんけ」などと考え、実際にレコードを見せると予想以上に驚き、「聴かせてくれ」と嬉しそうに笑う姿が今まではあった。
お金がないだとか苛立ちが爆発しただとか、今まで数え切れん程の様々な場面に出くわしてきたが、そんなモノはある程度捉え方次第で楽しみに変える事が出来る。それ位の教養はある。
「こんな事があってほんまボケ、ええ加減にしとかんといけん」と、原動力にしてやればそれで良かった。俺の考えはお前等みたいな軟弱なモノとは作りが違い過ぎるんやと笑い飛ばせばそれで良かった。そして傍には「何それー、信じられませんね」と笑う姿が今まではあった。
俺が嬉しい事を嬉しく思い、俺が苛立つ事に苛立つ、少なくとも俺にとっては無理する必要など何一つない、まさに理想の関係が二年以上続いた。
そんな姿が突然全部消えたら誰だって寂しい。理想の関係は一人で築けるモノでもない。「どうでもええがなそんなモン」と笑い飛ばせる程、この部分は断じて強くなく、情けない程に弱い。
21時過ぎまで働いてスーパーに寄る。スーパーに寄る事自体、気付けば久方振りの感覚だった。
下北沢デイジーバーから電話が鳴る。
「どうでもええがなそんなモン」と思ったが、電話に出る。
「来週の水曜日、ライヴ演らんか?」
「それ、名古屋行く日ですよ」
「じゃ、その前に演って勢いつけて行けばええね」
何ヌカしとんねんこのおっさん、思ったが俺は答えた、
「まぁ、それも面白いですねー」
’09.2.25(水)
ライヴ アット 下北沢DAISY BAR
w/赤尾充弥/タカユキカトー(ひらくドア) etc...
OPEN 18:30 START 19:00
前売り 2000円(D別)/当日 2300円(D別)
一年八ヶ月振りのデイジーバー、名古屋に出向くその当日に一発演らかす事に決めた。今まで様々な人に言われ褒め言葉かも解らず勝手に喜んできたが、もう自分でも宣言してやろう。俺はパンクだ、昭和の匂い漂う古いタイプの生き残りだ、不器用な男だ、俺は自分の事が時に大好きで時に大嫌いだ。他人になどなれる訳がない。なりたくもない。俺はたった一人のお父さんの血を確かに継いだ男だ。いつも以上にぶちまけるライヴを観に来てほしい。
「とんぼ」の主人公は不器用を絵に描いた様な人物だった。そんな見方によってはどうしようもない男についてくる女は確かに少ないかも知れん。バットしかし、我儘で勝手なこの俺は今現在も「ついてきてくれ」などと、悪いなと思いながらも願わずにはおれん。見せたいモノが山程ある。
「アンタが思ってる様な男じゃないかも知れないぜ 俺はただの寂しがり屋
何か悔しい事があったらすぐ電話しても良いかい やぁやぁ俺さ お調子者だよ」
俺が唄う。アイツが俺の唄を俺のギターに合わせて唄った時、俺は自分の曲を「ええ曲やないか」と何度も客観的に思った。それは断固、悪い事ではない。
ブログという言葉には心底引っ掛かるが、
「JAPAN BLOG AWARD 2009」にエントリー、
鈴木茂は大麻で逮捕、
俺のあの娘は闇の中、
明日はダブルワーカー、
BGMは尾崎豊からヒートウェイヴ、
人生は迷路。
去るものだって追えやしないが
俺は冷凍された魚じゃない
本屋にゃハゥトゥー本が溢れているが
それ読みゃ他人でもなれるのかい
ヒートウェイヴが唄う。他人になどなれる訳がない。なりたくもない。
黒土三男の「とんぼ」という本を眠たくなるまで読んだ。眠ったのは全て読み終えた6時過ぎだった。9時過ぎに仕事に向かう予定が初めて目覚めたのは正午過ぎだった。
目覚めてすぐ、アイツの事を思った。電話が鳴る事もなく、気の利いた文章が送られてくる訳もなく、そんな事まで当たり前に思ってしまった事に気付くこの俺は今、まぎれもなく一人だった。
一人で電車を乗り継ぐ事さえあやしく、レコード屋へ行けば、「これ見せたら驚くんちゃうんけ」などと考え、実際にレコードを見せると予想以上に驚き、「聴かせてくれ」と嬉しそうに笑う姿が今まではあった。
お金がないだとか苛立ちが爆発しただとか、今まで数え切れん程の様々な場面に出くわしてきたが、そんなモノはある程度捉え方次第で楽しみに変える事が出来る。それ位の教養はある。
「こんな事があってほんまボケ、ええ加減にしとかんといけん」と、原動力にしてやればそれで良かった。俺の考えはお前等みたいな軟弱なモノとは作りが違い過ぎるんやと笑い飛ばせばそれで良かった。そして傍には「何それー、信じられませんね」と笑う姿が今まではあった。
俺が嬉しい事を嬉しく思い、俺が苛立つ事に苛立つ、少なくとも俺にとっては無理する必要など何一つない、まさに理想の関係が二年以上続いた。
そんな姿が突然全部消えたら誰だって寂しい。理想の関係は一人で築けるモノでもない。「どうでもええがなそんなモン」と笑い飛ばせる程、この部分は断じて強くなく、情けない程に弱い。
21時過ぎまで働いてスーパーに寄る。スーパーに寄る事自体、気付けば久方振りの感覚だった。
下北沢デイジーバーから電話が鳴る。
「どうでもええがなそんなモン」と思ったが、電話に出る。
「来週の水曜日、ライヴ演らんか?」
「それ、名古屋行く日ですよ」
「じゃ、その前に演って勢いつけて行けばええね」
何ヌカしとんねんこのおっさん、思ったが俺は答えた、
「まぁ、それも面白いですねー」
’09.2.25(水)
ライヴ アット 下北沢DAISY BAR
w/赤尾充弥/タカユキカトー(ひらくドア) etc...
OPEN 18:30 START 19:00
前売り 2000円(D別)/当日 2300円(D別)
一年八ヶ月振りのデイジーバー、名古屋に出向くその当日に一発演らかす事に決めた。今まで様々な人に言われ褒め言葉かも解らず勝手に喜んできたが、もう自分でも宣言してやろう。俺はパンクだ、昭和の匂い漂う古いタイプの生き残りだ、不器用な男だ、俺は自分の事が時に大好きで時に大嫌いだ。他人になどなれる訳がない。なりたくもない。俺はたった一人のお父さんの血を確かに継いだ男だ。いつも以上にぶちまけるライヴを観に来てほしい。
「とんぼ」の主人公は不器用を絵に描いた様な人物だった。そんな見方によってはどうしようもない男についてくる女は確かに少ないかも知れん。バットしかし、我儘で勝手なこの俺は今現在も「ついてきてくれ」などと、悪いなと思いながらも願わずにはおれん。見せたいモノが山程ある。
「アンタが思ってる様な男じゃないかも知れないぜ 俺はただの寂しがり屋
何か悔しい事があったらすぐ電話しても良いかい やぁやぁ俺さ お調子者だよ」
俺が唄う。アイツが俺の唄を俺のギターに合わせて唄った時、俺は自分の曲を「ええ曲やないか」と何度も客観的に思った。それは断固、悪い事ではない。
ブログという言葉には心底引っ掛かるが、
「JAPAN BLOG AWARD 2009」にエントリー、
鈴木茂は大麻で逮捕、
俺のあの娘は闇の中、
明日はダブルワーカー、
BGMは尾崎豊からヒートウェイヴ、
人生は迷路。
トラックバックURL
この記事へのコメント
2. Posted by 高哲典 February 25, 2009 05:48
あこちゃん
ありがとう。これを読んでそんな風に思えるだけであこちゃんは強いよ。
俺は怒る時は怒るし、悪い時は謝るし、調子に乗る時は乗るし、ありがとうと思えば礼を言うし、機嫌悪い時は話さんし、機嫌良い時は笑うし、そうする事でしか自分を上手くコントロール出来んのよ。
ほんまはこんなの書きたくないけど、無関係な文章書ける程に器用じゃないし、結局自分の事を吐き出したいし書いてしまう。
これ読んで「みっともない」とハナで笑う輩もおるかも知らん。でもそんなモンはほっとけばええし、「金輪際読むな」とこっちがハナで笑ってやれば済む。俺のライヴとか文章を読んで「はいはい」って感じの奴がおったとしても、そんなモンは「あっそう」で終わる。そういう強さは流されん為に絶対持っとく必要はあると思う。
俺の事を悪く思うならそれはもうしょうがないけど、理解してくれたらその分嬉しいし、長く付き合いたいって思う。
ただ、俺を利用して他の奴の事を悪く言う輩は何があっても絶対に許さんよ。
俺の事はどう思ってくれても構わん、でも関係ない奴の事にごちゃごちゃ足を突っ込んでくる輩、これはまるで話が違う。筋違いも甚だしい。
どうしようもなく弱いのは、今まであったものが突然なくなった時、信頼関係が崩れた時、自分が間違っとる事に遅ればせながら気付いた時、こんな時はあまりにも脆い。
この弱さの中にまさか、「強さや憧れ」を読み取ったとしたらあこちゃん、アンタ凄いよ。
また自分の解釈で思う事があったらコメントに残してくれたら嬉しい。
でも俺にとっては気が狂う程に、自分の弱さを全て味わった様な一週間だった。
またその分強くなれれば良いけど。
「消えたい」って一回も思った事ない人間など信用したくもない。
「強さ」の真の意味に俺はもっと早く気付くべきだったって思うよ。
ありがとう。これを読んでそんな風に思えるだけであこちゃんは強いよ。
俺は怒る時は怒るし、悪い時は謝るし、調子に乗る時は乗るし、ありがとうと思えば礼を言うし、機嫌悪い時は話さんし、機嫌良い時は笑うし、そうする事でしか自分を上手くコントロール出来んのよ。
ほんまはこんなの書きたくないけど、無関係な文章書ける程に器用じゃないし、結局自分の事を吐き出したいし書いてしまう。
これ読んで「みっともない」とハナで笑う輩もおるかも知らん。でもそんなモンはほっとけばええし、「金輪際読むな」とこっちがハナで笑ってやれば済む。俺のライヴとか文章を読んで「はいはい」って感じの奴がおったとしても、そんなモンは「あっそう」で終わる。そういう強さは流されん為に絶対持っとく必要はあると思う。
俺の事を悪く思うならそれはもうしょうがないけど、理解してくれたらその分嬉しいし、長く付き合いたいって思う。
ただ、俺を利用して他の奴の事を悪く言う輩は何があっても絶対に許さんよ。
俺の事はどう思ってくれても構わん、でも関係ない奴の事にごちゃごちゃ足を突っ込んでくる輩、これはまるで話が違う。筋違いも甚だしい。
どうしようもなく弱いのは、今まであったものが突然なくなった時、信頼関係が崩れた時、自分が間違っとる事に遅ればせながら気付いた時、こんな時はあまりにも脆い。
この弱さの中にまさか、「強さや憧れ」を読み取ったとしたらあこちゃん、アンタ凄いよ。
また自分の解釈で思う事があったらコメントに残してくれたら嬉しい。
でも俺にとっては気が狂う程に、自分の弱さを全て味わった様な一週間だった。
またその分強くなれれば良いけど。
「消えたい」って一回も思った事ない人間など信用したくもない。
「強さ」の真の意味に俺はもっと早く気付くべきだったって思うよ。
1. Posted by あこ February 24, 2009 18:12
泣いてしまいました。
いい時も悪い時も全てひっくるめてその人なので,
ブログ見た限りでしか私には分かりませんが,最近不調続きなのかな?
って思いましたが,
弱さやツラさを出せる所にも強さや憧れを感じましたよ!
私はどうでもいい悩みなどをすぐに他人に言って助けを求めるのに,
惨めであったり,心の底の弱さがバレ過ぎる様な事を出すのは恐れて隠してしまうので。。。
コメントをしている今日は2月24日。
私はここ何日かのブログを読みたくさんの事を感じました。
私が前に進む所か流されて行く一方なのは自分の本当の弱さなどから目をそらしているからなんだな。。。と。
もう長い事闇の中にいるような気持ちの私ですが,「強さ」の真の意味を自分なりに見付けた気がしました。
いい時も悪い時も全てひっくるめてその人なので,
ブログ見た限りでしか私には分かりませんが,最近不調続きなのかな?
って思いましたが,
弱さやツラさを出せる所にも強さや憧れを感じましたよ!
私はどうでもいい悩みなどをすぐに他人に言って助けを求めるのに,
惨めであったり,心の底の弱さがバレ過ぎる様な事を出すのは恐れて隠してしまうので。。。
コメントをしている今日は2月24日。
私はここ何日かのブログを読みたくさんの事を感じました。
私が前に進む所か流されて行く一方なのは自分の本当の弱さなどから目をそらしているからなんだな。。。と。
もう長い事闇の中にいるような気持ちの私ですが,「強さ」の真の意味を自分なりに見付けた気がしました。