February 22, 2009

欠落

俺は大事な何かが大幅に欠落した人間だと思う。

人の気持ちを解れなどと偉そうにほざきながら、俺自身が人の気持ちなど何一つ解ってない。

迷惑ばっかりかけて、自分が大事なモノを、抑え切れん感情だけで傷つけ、台無しにするななどとほざきながら、自らの手で全てを台無しにしてしまう。

冷たくされる事に恐怖を覚え、目に見えるモノ全てが嘘に見える。

俺は今、とことん自分が嫌になってしまい、自分という人間を完全に見失ってしまった。

神聖であるべき仕事場で暴れ、全てを失ってしまった。

暴れた事で、相手が他人に助けを求めた時、俺は取り返しのつかん事をしてしまったと思った。

こんな筈じゃなかった、こんな筈じゃなかった、悔やんでもどうしようもない程に俺は人を傷つけてしまった。

傍に誰かがおる時の一人と、全くの一人ではまるで意味合いが違う。

終わるにしてもこんな終わり方だけは避けたかった。

「何があってもついていく」、もう遅いのにそんな言葉を頭から切り離す事も出来ずにおる俺はどん底に落ちぶれてしまった。

全てを壊してしまったのも迷惑をかけてしまったのも台無しにしてしまったのもこの俺だ。

仕事場を追い出され、俺は全くの一人になってしまった。

こんな事は書きたくもない。

グラスの中できれいさっぱりに消えていく氷に憧れる。

あんなに大事な娘は俺には初めてだった。

俺が結局、全てを水の泡にして残してしまったものは、相手の俺に対する恐怖だ。

時間を与える事さえ出来ず、俺はどうしようもなく小さい人間だという事に気付いた。


at 16:13│Comments(0)TrackBack(0)│ │ 

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