March 20, 2009

バッド・タイム・ブルース

もしも君が出て行って もう戻らなかったら
僕はいったい何をするだろう
たぶん気が変になって 夜をさまよって
死ぬ事も出来ないで泣くんだろう

そんな想像なんて悲しすぎるから
熱いコーヒーをいれて目を覚ます
だけどそのイメージが歌になりそうだから
デタラメなブルースを口ずさむ

こんな事ばかりしてると いつかいつか
ほんとの現実になっちまうぜ

バッド・タイム・ブルース・イズ・オン・ミー
バッド・タイム・ブルース・イズ・オン・ユー


チンピラ・ロックンローラーがアコースティック・ギターを掻き鳴らす。

午前中、いくら空元気を貫いても、昼にはどうしようもない憂鬱が襲ってきたりする。

さっきまでが嘘の様に一気に誰とも話す気がなくなり、

不思議なモンでウイスキーが異様に呑みたくなってきたりする。

俺は酒呑みか、お酒に頼る人間か、二重人格者なのか。

少なくともその瞬間はそうかも知らん。

神経集中が命の業務に就いて早一ヶ月強、俺は自分のミス一つとて許したくない。

仕事がどうこうなどではない、ただただ自分が気持ち悪い。

これは性格がモノをいう。

これこそまさに俺の適任だぜなどと息巻いておいて、

カゲでボロカス言われる事程、恥ずかしい事はない。

いくらカゲでボロカス言われたところで、

「いやいや、俺は充分やっとるぜ」とたっぷりと睨みを利かせて強く言い返す為には

自分で自分を守るより手段がない。

「お前みたいなモンにごちゃごちゃ言われたないわ」と堂々とやり合う為には

自分で自分を守るより手段がない。

大言壮語は自信があってこそ吐く事を許される。

あの娘が言ったな、

「心から羨ましく思うし、近付きたいし尊敬する」

俺はそんなに強くない。いつまでも過去の言葉を切り離せずに存在する。

神経は時に掻き乱され、トンネルを抜けても次の瞬間にはまた違うトンネルに引き込まれたりする。

笑ってしまう程に俺の神経は脆いらしい。

自分が思っとるよりも格段に脆いらしい。

仕事が波に乗り出しお金が入ってくれば、他の事柄が乱れてくる。

以前は真逆だった。

「こんな場所からは一目散に抜け出すべきだ」とほざきながらも、

俺は自分のライヴ、プライベートが充実する事でバランスを保ってきた。

業務が変わって俺はようやくあの仕事場において自分の地位を確立し、

まんまと両立を図りのし上がってやる計算だった。

よくよく考えてみればそんな巧く行った例などない様にも思えてくる。

何とか立ってるあいつらと 俺の為に乾杯

あとここで俺はたかが何十年か生きて
嗚呼 嬉しいだの辛いだの繰り返すのかい

風来坊かい 風来坊かい


数少ない生き残りの吟遊詩人が唄う。

きっと今まで、数え切れん程の人達を傷つけてきた様に思える。

ツケは思いもせん瞬間に払わされる。

彼女はもうこの文章さえ読む事を止めただろう。

毎回毎回誰よりも早く、楽しみに読み漁ってくれた思い出が蘇る。

バットしかし俺は書く、この文章は俺に捧げる。

好きか嫌いか、二つに一つの人間で良い。

その点、革命家が好きだ。ブコウスキーが好きだ。

本日、残業は二時間十五分、俺は稼ぐぜと強引に息巻く。

「ゴーギャン展」は七月開催、

七月、俺は一体どうなっとるだろうか。

ウイスキーをもう一杯くれ、クイっと呑み干すさかい。


明日も早起きを目指そう。抜群の寝起きを目指そう。

at 21:50│Comments(0)TrackBack(0)│ │ 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索