March 21, 2009

歯軋りの夜

選抜高校野球は開幕し、俺は仕事の合間にPC画面のスコアボードに釘付けとなり気分を一掃する。初戦、すなわち開幕一回戦第一試合から「これこそ甲子園」の、ロマン沸点オーバーのスコアボードに刻まれる点数に胸を躍らせる。

九回裏に三点差を追いついた後、延長戦にもつれこみ、十二回までゲームは引きずり、遂に一点勝ち越されたがその裏にすかさず二点を取り返しゲームは閉幕。そんなロマンの開幕ゲーム。

どっちが勝とうがそんな事はどうでも良い。負けとるチームが一気に巻き返す、そんな試合に、そんな人生に心底魅力を感じる。

この魅力はプロ野球で得られるモノではない。負ければ終わり、これこそ勝負だと捉える。

こんなモン、生が無理ならせめて映像で観とくべきやと休憩時間に定食屋に駆け込めば、テレビ画面には適当なワイドショーが映し出され、気を許せば襲ってくる憂鬱を蹴散らそうと長渕剛の本を開く。

そんな中、頭空っぽキャバクラ風女とノータリンスーツ野郎計四人組が入店し、わきまえの「わ」の字も知らず「周りなど一切見えておりません」口調で大声で喋り出す。

元彼(書くのも恥ずかしい)の実家が農家でどうのこうの、合コン(書くのも煩わしい)がどうしたこうしたと喋り出す。一切笑うところがない筈の喋り口調でもこれだけ大笑いが出来るこの輩共がある意味羨ましくも思えてくるが、残念ながら俺にはとても出来た芸当ではないと安易に察する。

とりあえず顔でも見といてやるかと後ろを振り返れば、ご多分に漏れず俺の口から吐き出されるモノは溜息しかない。

嗚呼、俺と付き合ってくれる女の子などもう金輪際現れんのではないか、偉そうにいえば「分かる奴」などもうこの世におらんのじゃないかと、本物の相棒の不在に、より一層の寂しさが込み上げてくる。

何が何だか分かんねぇ 突き上げられる様に焦ってる
この部屋の散らかり具合と同じ どこから手をつけて良いか分かんねぇ

ただただパニック 燃やしちまいたい
いつだってパニック 歯軋りの夜


数少ない生き残りの吟遊詩人が今日も唄う。

ストレートに書こう、俺にはアイツが必要だ。

それは素直に伝えるべきだ。突き上げられる様に焦り出す。

ルースターズを愛しとる。何故ならどうしようもない恋の唄を叫びまくる。

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おいらの空は荒模様 かわいいあの娘が出ていって
あちこちさがしてみてけれど どうにも連絡とれやしねぇ

おいら今までいろいろと 悲しいこともあったけど
今度ばかりはたまらないぜ あの娘はおいらを残してどこかへ消えてった


俺は今夜も酔っ払い、歯軋りの夜を迎え、そして明日の仕事に備える。

P.S ゴールデンウィークはライヴ三昧。新曲は数え切れん程に生み出されそうだ。




at 21:46│Comments(0)TrackBack(0)│ │ 

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