March 24, 2009
お母ちゃん・セッド
レコードを回し、洗濯機を回し、目を回せばたまには昼間の街に繰り出したくもなってくる。
洒落たカフェの軒先に「WBC決勝戦放映中」のチラシを発見し、「おー今日が決勝戦か、それ観たいがな」と、そこではないカウンターだけのアヴァンギャルド定食屋へと駆け込みカツカレーを注文する。
お母ちゃんが言ったぜ、
「あんた!せめて一日一食位はちゃんとしたモノを食べなさい」
オーケー、オールオーケー、俺はしっかりとした口調でカツカレーを注文したぜ。
九回表裏を定食屋で観賞し、「おー、俺はこういうおっさんスタイルを心底愛しとるぜ」などと感慨に浸る。バットしかし、延長戦に突入した時点で店を飛び出し、結果を観る事なく古着屋へと出向く。
レンタル屋の目の前でレンタル屋から一通のセール情報が携帯電話に届く。そこに躍る文字、
「WBC日本優勝セール!」
なるほど、優勝したんか。天下のイチローにはスランプを八倍返しで跳ね返す底なしの力がある。その為にわざとスランプに陥っとる風に見せとったんじゃないかとすら思えてくる。何しろスタイリッシュにも程がある。
お母ちゃんが聞いたぜ、
「あんた!相変わらず音楽は聴いとるんかいな?」
「そんなモン長渕剛しか聴いてないぜ!」
そんな訳でBGMは長渕剛。強そうに見える男程、神経質で脆い精神の持主だと捉える。
聴けば聴く程、この音楽家の弱さが身に沁みる。
強い者ほど細やかな風に泣き
みっともないくらいの恥を誇りに思うものだ
お母ちゃんが言ったぜ、
「あんた!元気ならそれでええやん」
気付けば俺は当分の間、風邪をこじらせたり熱を出したりしてない。
おー、俺はどうやら元気らしい。八倍で全てを取り戻せる底なしの可能性が俺にも充分あるらしい。
ハロー、様々な寂しさを背負ったまま笑う世の中のお姉ちゃん!
俺は今夜、最後のバーテンダーを気取る。
出来る事から始めようぜ。出来る事なら相談に乗るぜ。
洒落たカフェの軒先に「WBC決勝戦放映中」のチラシを発見し、「おー今日が決勝戦か、それ観たいがな」と、そこではないカウンターだけのアヴァンギャルド定食屋へと駆け込みカツカレーを注文する。
お母ちゃんが言ったぜ、
「あんた!せめて一日一食位はちゃんとしたモノを食べなさい」
オーケー、オールオーケー、俺はしっかりとした口調でカツカレーを注文したぜ。
九回表裏を定食屋で観賞し、「おー、俺はこういうおっさんスタイルを心底愛しとるぜ」などと感慨に浸る。バットしかし、延長戦に突入した時点で店を飛び出し、結果を観る事なく古着屋へと出向く。
レンタル屋の目の前でレンタル屋から一通のセール情報が携帯電話に届く。そこに躍る文字、
「WBC日本優勝セール!」
なるほど、優勝したんか。天下のイチローにはスランプを八倍返しで跳ね返す底なしの力がある。その為にわざとスランプに陥っとる風に見せとったんじゃないかとすら思えてくる。何しろスタイリッシュにも程がある。
お母ちゃんが聞いたぜ、
「あんた!相変わらず音楽は聴いとるんかいな?」
「そんなモン長渕剛しか聴いてないぜ!」
そんな訳でBGMは長渕剛。強そうに見える男程、神経質で脆い精神の持主だと捉える。
聴けば聴く程、この音楽家の弱さが身に沁みる。
強い者ほど細やかな風に泣き
みっともないくらいの恥を誇りに思うものだ
お母ちゃんが言ったぜ、
「あんた!元気ならそれでええやん」
気付けば俺は当分の間、風邪をこじらせたり熱を出したりしてない。
おー、俺はどうやら元気らしい。八倍で全てを取り戻せる底なしの可能性が俺にも充分あるらしい。
ハロー、様々な寂しさを背負ったまま笑う世の中のお姉ちゃん!
俺は今夜、最後のバーテンダーを気取る。
出来る事から始めようぜ。出来る事なら相談に乗るぜ。