May 28, 2009

コール・ミー・ザ・タンブリング・ダイス

東京から大阪、そして福山から東京、格安バスチケットを遅ればせながら確保すれば早4日後に迫った壮大な旅への現実味は格段に増し始める。

京都から福山間、こちらはギターハードケース、そしてなんやかんやを詰め込んだトランク引きずって鈍行列車ぶらり旅。


インフルエンザなるハイカラ病原体を危惧してお母さんが冷やかすぜ、

「アンタ!よりによってこんな時期に関西か、いつもそんなんやな!」

「まぁ、そういうタイミングの人間ちゅう事やね」

「もらわんでもええモンもらって来る人やからほんまに」

「まぁ、そういうタイミングの男ちゅう事やね」


「そういう事やで、ほんまに」

オーケー、オールオーケー、待っとけお母さん!

笑い話なら腐る程にあるぜ。

俺には帰る場所がある、これは実に誇らしい事だ。


事ある毎に言われ続けてきた、

「アンタって生きて行くの大変ね」

心配するな心配するな、旅が全てを洗い流す。

「アナタを心から理解してついて行けるのはもはやワタシしかいないわ!」

とても嬉しそうに誇らしげに呟いた女の子は愛想を尽かして今や一番遠い存在。

「いつも同じ気持ちって訳じゃないのよ」

近年稀にみるハプニング、理解しろ理解しろ、重大な責任は俺にもある。

女心は女のモノだ、その逆もまた然り。

心配するな心配するな、転がり続けろ、転がし続けろ。

俺は誰彼構わず100%理解されたいと願う様な我儘な男でもない。どんな事柄にしても一理はある筈の自らの意見をとりあえず伝えとかずにはおれんだけだ。それは人によっては「いちいち面倒臭い男やで」と受け取られる事位、充分にわきまえとる。充分にわきまえても黙ってやり過ごす事など真っ平御免、誰からも隔たりなく好かれる人間などただのノータリンピエロ野郎、何故ならばそんな人生に魅力の一つも見い出せんさかい。

BGMはローリング・ストーンズ「メインストリートのならず者」、

お行儀良く、大人しく、残念ながらそんな人間でもない。

どうにかなりそう、ドウニカナリソウ、

ダブルミーニングの言葉の狭間で俺はいつだって激しく揺れ動いている。


P.S そんな中、レコード漁りは本日も繰り広げられ、

dscn30170001.jpg


ほぉ、このジャケット、このセンス、すなわちグッドフィーリング。

狂乱の香港にて、とある女に呟く言葉は「フィーリングッド?」、

いつでも俺の部屋に遊びに来い、ゴミ屋敷かロマンか、答えは二つに一つ。


at 19:11│Comments(0)TrackBack(0)│ │散文 

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