June 16, 2009

男と男の憎まれて世に憚る物語

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心の支え、唯一無二の本物の味方、そんな関係に憧れ続ける。「憎まれっ子世に憚る」、こんな言葉を本気で口にするのは誰かとそんな関係を心底築けてからにした方が良い。俺も存分にそんな言葉をほざいてきたが、その時、俺の横にはちゃっかりと誇るべき相棒がおった。どうやら今の俺がそんなシャラクサイ言葉を口にする権利はないのかも知らん。俺は臆病者、失態に失態を繰り返すしかないあん畜生。バットしかし、丸く収まる事など出来る器もそうなる予感もそうする勇気も微塵もない。

ところで100%パインアップルジュースなるハイカラ飲料では眠るに眠れず、レコーディングしたい曲をパパッと箇条書きにしてみる。十何曲を思いつくままに書き出し、

「あぁ、この曲はあのバンドのグルーヴで決まりやで」然り、

「おっと、この曲のドラムはあの男でどうだい」然り、

「おや、あのベーシストとあのドラマーの組み合わせなんてヒップとちゃうんけ」然り、

「ヘイ、このブルースのボトルネックはあのヤサグレ野郎に任せるぜ」然り、

「さて、この曲はあのボヘミアンにサックスかハーモニカをパヒーっとやってもらえたら最高やがな」然り、


ほとんど明確なアポイントも取らんままに勝手な想像で頭は満杯、様々な男の顔を思い浮かべてみればそれはそれは尚更眠れたモンじゃない。

ちょっと待ったらんかいジャスタモメンプリーズ!


今、頭に思い浮かべた偉大なる音楽家、このアウトロー・バカヤローズ、全員まとめて唯一無二の本物の味方と呼ばせていただいて何ら差し支えないんちゃうんけ、ちゃうんけ。なんやなんや、そういう仕組みか、男の中の男達、ありがたい。そう、電気供給の様に頼り、そして頼られたい。

もうすぐ明確に声をかけさせていただく、そして肩でも組んで合言葉の様に吐き捨ててやる言葉、


「よーよー、憎まれながら堂々と世に憚ってやろうぜ」


おーなるほど。これは巧い、巧過ぎる。男と男の関係論、素晴らしく美しい仕組み。そんな訳で期待しろ期待しろ、元を取れ、調子に乗り続けろ。

P.S こんな文章を書き殴っとるまさにその瞬間、当分会えてないクールな男からコメントが書き込まれた。なんやなんや、意思は通じるモノなのか、これはもう立派な告白だ、愛しとる。男の中の男に生きる、不器用なアウトローになるしかない人間に愛と光を。

虫酸が走る輩にまで好かれたいと思う様な、俺はそんな気弱でもお人好しでも暇人でもないが、こんな人間達にまで憎まれたら、俺は有無をも言わさぬスピードで沈んでしまうだろう。すなわち、このバランスが俺の生き方になる。


at 03:39│Comments(0)TrackBack(0)│ │ 

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