September 19, 2009

体温と俺のブルース

真夜中、そして明け方には別世界との狭間で激しくうなされていた。

バットしかし、「助けてくれ」などとほざきながら、久方振りのそんな状況を楽しむ余裕はどうにか持ち合わせていた。

頭の具合が悪くなればなる程に言葉遊びは巧みになるとされる男このワタシ、

「あの時あの話をすれば・・・」

「あの話はもっとこう展開させれば・・・」

こんな事ばかりをいつだって考えてしまうが、それでも昨晩は素晴らしい夜だった。

ボーリング玉を投げ、的を射抜き、ビールを煽り、罵り合い、その倍笑い合いながらヒップな男女とおどけ続けていた。

ようやくここまできた。誰に何を合わせる訳でもなく俺は俺のままで築き続けてきた。

無論、まだまだ足りてないだろう。

バットしかし、まだまだ行けるだろうと安易に察する事さえ可能可能。

流されっぱなしの人生を送るしかない狂乱の八番煎じ野郎共にこの喜びは伝わらない。

俺はとにかく嬉しくて喜びに満ち溢れていた。

腹を割った話の一つも出来ない友達、そんな友達、初めから要らない。

そんなのは友達でも何でもない、そうそう、単なるなんちゃら星人だ。

理由ある反抗、意味ある遠回りならいくらでもし続けてやろう。

そして目覚めれば36.3℃、すなわち驚異の回復力&精神力の持主このワタシ、最新型インフルエンザとは断固無縁。

平常気取りで堂々の煙草を吹かし、街に繰り出せば古着屋を冷やかし、都会のオアシス「日高屋」にてなんちゃら定食を平らげる。

ところがどっこいすっとこどっこい、500mlビール二缶、2リットル水、1リットル牛乳、その他食材を両手に抱え込みルート・スゥイートホームを練り歩けば再び忍び寄る満身創痍、レコード漁りはまたの機会とし部屋に舞い戻ればおっとっと極まる37.1℃。

油断は許さず、平常気取りは執念のキープオン。

看病など要らない、万が一可愛い女の娘に優しくされたりでもしたら、

「なんや!こんな事ならもう一日寝込んどいたろかい!」

などと、甘えてしまいかねない。

生粋の甘えん坊精神を封じ込め、何かがくすぶっている夜、回るレコードはウェス・モンゴメリー。

幸いの二連休、全ては巧みに転がり続けている。



at 21:26│Comments(0)TrackBack(0)│ │日々 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索