March 31, 2010

季節という名の旅

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3月とは別れの季節だ、次から次へと何人もの人間とお別れの言葉を交わさなくちゃいけない。

例えば今日に至るまで散々とボロカスに罵り合ってきた仕事場のボス。

「終わり良ければ全て良し」、こんなキレイ事を俺はいつまでも信じていたい。

汚れてしまった右手を適当にズボンで擦って交わす握手、そんな瞬間をたまらなく愛している。

「終わり良ければ全て良し」、また会えばきっと罵り合いは絶え間ないが、

終わり方がキレイでスマートなら全てはヒップな思い出と化して記憶に残り続ける。

「これで金輪際、ようやく縁が切れるぜ」

こんな言葉を吐けるのは相手に冗談が伝わるからこそって訳だ。

仕事を終えればボブディランを聴きながらボトルコーヒーを7本買い溜め、ぶら提げながら街を徘徊、

俺はカフェインとポップな仲間に支えられながらまだまだお金を稼がなくちゃいけない。

ところで昨夜のボブディランは滅多にないと言われる奇跡のダブルアンコールに応えて「風に吹かれて」を演奏したという。

その瞬間を2010年3月、肌で感じたかった。

「後悔先に立たず」、こんな言葉を0.2秒でさえ忘れてはいけない。

部屋に戻れば着替える事も御飯を平らげる事も後回しにして様々な事柄に着手、

頭の片付けが全て終わって、ようやく落ち着くのは死ぬ時だろう。

【ソウル・ロマン派】二人旅の格安ホテルは根こそぎ確保、あの街この町、我が物顔で歩きまくりたい。

本日の名言「誤解されている人間こそ素晴らしい」とは岡本太郎の発言、まったくもってイカす。

ボトルコーヒーを両手に抱えてふらつきながら歩いていた矢先に発見のワンピース、

一度はそのまま通り過ぎたにも関わらず、思わず引き返さずにはいられないモダンデザイン賞を獲得。

俺のシャツは525円、カーディガンはボロボロでも信頼は断固逃さない。

どっかのお姉ちゃんにほざいた言葉が颯爽たるフラッシュバック、

「違うところに行きたいならとっとと行くべきだぜ!」

おー、その時は「終わり方だけ」細心の注意を、何故ならば「後悔先に立たず」。

バットしかし、こちとら八倍返しの幸せ獲得者、

まだまだ外は寒いが、もう直ぐそこまでボーリングシャツの季節が到来している事を俺は残念ながら知っている。



drecom_eroom5session at 01:12│Comments(0)TrackBack(0)│ │散文 

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