October 22, 2009

数々の人間セッション

例えば思いつくが先か口に出すのが先か、「代官山でも行ったろかな」などと可愛く呟けば、誰かが「何言ってんだコイツ」と苦笑いで即座に答える。これすなわち「貴様みたいなモンが一体何の用で?」という皮肉な意味合いが随所に込められており、相手が俺の事を多少は理解しているが故に成り立つ手っ取り早い笑い話。

俺は代官山なるハイカラタウンにすんなり溶け込む様な柄ではなく、それをまるで望んでもいないってんだからまったくもっての好都合、どうせならおもしろおかしく使わせてもらいたい。

ところでたまにやるのはハイネケン三缶買い、狂乱の二連休祝いにたこ焼き八個入り持ち帰り。

それ位は良いだろう、俺は人情の街で暮らしたい。

さて、話を通したい相手と懲りもせず一対一の喧嘩をしていたら、うだつの上がらん永遠のドンクサ星住人が突然割り込み俺にお詫びを入れてきた。ちょっとどけよイカサマ野郎、火に油を注ぐ様なモンだぜ。悪いがこちとら貴様には何一つ用がないんだ。謝られる必要も怒られる理由も何一つないんだ。はて、ところで聞くけど貴様フー?

誰かの後ろについたその時にだけ一丁前にモノをヌカそうとしたがる驚異の八番煎じヘビーシック野郎には俄然閉口を繰り返す。

目も当てられん様な醜い人間って腐る程いるぜ、そうそう、ご多分に漏れずこの俺も誰かにはそう思われているんだろう。バットしかし、決定的な違いは俺は誰かの後ろについたりはしない、俺は個人だ。

右目の上にニキビ、左目の上にニキビ、どうした、ニキビ君の称号など要らない、あんまり笑えない。

狂乱の二連休、俺の庭で、俺の街で穏やかに過ごしたい。








at 21:53│Comments(0)TrackBack(0)│ │散文 

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