November 07, 2009

レッド・ホット・デイズ

’09.11.4(水)

其処に行くと「東京の空は低い」って言われる理由がやっとこさ分かった
おいらベンチに寝転んで空を見上げて
「あの星座はなんだろう」などと詳しくもない星について考えながら
天国はあるんだと心底思った

誰かがやってる線香花火綺麗だったけれど
ゴミは持ち帰れよ 神聖な場所さ

ポイ捨てと自由は結びつかない ポイ捨てと自由は結びつかない
ポイ捨てと自由は結びつかない ポイ捨てと自由は交わる事がない



俺は唄おう。

男も女も入れ乱れてモノホンヒッピー計8人で繰り広げる多摩リバーサイド狂乱BBQセッションズ。

準備も調理も任せたぜ、落ち着く事など断固出来ない驚異の遊び人このワタシ、

久方振りのアウトドアに精神高揚、早々とハイカラ遊び「凧揚げ」に興じて一人ケラケラと笑う。

それは風を操りいかに凧を高く舞い揚がらせるかに全神経を費やす神聖なる一点集中型ゲーム、

「凧揚げ」とは昭和のノスタルジックに浸る遊びではない、現代にこそ重要な遊びだと信じて疑わない。

気付けばカルビ、鮭、キムチ、何やら、食べる事も忘れてバトミントン、野球、そして男の頭に乗せた空き缶を撃ち抜くハイカラモデルガン遊び、BBQなど名目だけで、俺は動き回りはしゃぎ続ける。

怒る理由がある時、俺は声を荒げて叫ぶだろう。

怒る理由がなくただ笑いたい時、俺は盛大に笑うだろう。

「単純明快」と辞書で引けば俺のお澄まし顔が出てくる、そんな辞書を作ってくれないかと大手出版業者に頼んでみたい心意気。

例のモヒカン野郎の実家に出向き、アルコールを摂取しながら、横になりながら、酔いに任せながら、笑い合いながら、認め合いながら、罵りながら、時に涙を流しながら永遠に続く魂の話&奇跡の与太話。

そして真夜中には「wii」なる最新文明利器を駆使して懲りもせず様々なゲームに興じていた。

ボクシングゲームに興じる時、俺は画面になど目も向けず、とりつかれた様に左ストレート、右フックを繰り出していた。そうそう、全てを蹴散らす心意気でだ。

長い長い一日で、明け方まで笑い合い、2、3時間だけ眠りについた。

起きた時、ひどい筋肉痛に苛まれていたがそんな事はどうでも良く、何度も嬉しかった出来事を思い返していた。


’09.11.5(木)

夕方時には街まで散歩へ出向く。古着屋の前ではサム・クックが高らかに唄っていた。そこで俺はご多分に漏れずベンチに腰掛け音楽に身を任せながら余裕の一服を吹かす。イカす音楽と煙草の相性はまったくもって抜群だと捉えざるをえない。

レコード屋に足が動き、逆らう理由も見当たらずコンコンとレコードを漁る。そこで俺は突然火が点き、ひどい筋肉痛と悪戦苦闘しながらおじいちゃんの如き前傾姿勢で8枚を抜き出す。

もしもレコード屋で俺を見かけた時、そんな時は声などかけず後で誰かに、

「人を殺す様な目でレコードを漁っていたわ」

こんな風に伝えてほしい。そういうのが嬉しい。

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左手にボトルコーヒー2本、右手にヒップレコード8枚を抱えるその時、筋肉はヘラヘラと笑い、俺はフラフラと歩き続ける。

夜には女が遠くの街からやって来て、掘り出したばかりのレコードを回しながら相も変わらず魂の話。

手料理を目の前に感謝は絶える事なく、有難味はいつだって実感しながら明け方まで笑い合う。


’09.11.6(金)

BGMはマッドネス、目覚めれば呑みかけのままの缶ビールに手を伸ばし一口啜り、そして踊る。

ラップがかけてある手料理を口にすれば喜びと切なさが同時に込み上げてくる有り様。

そこで俺はロードバイク跨り街へと繰り出しモヒカン野郎の誕生日プレゼントを探る。

遊び過ぎた気分で早い内から勝手に眠りにつき、魂のレッド・ウィークは静かに幕を下ろす。


’09.11.7(土)

「貴様みたいなモンはいつ栓抜きが必要な場面に出くわすか分からん筈だぜ」

そんな訳でロマンのたっぷり染み込んでいるであろうデッドストック栓抜きをモヒカン野郎に手渡す。

今日は貴様の誕生日、肩を叩いて喜び、ゴキゲンな一日を過ごしていた矢先、いつだって歯車は突然狂い出す。

巧みに立ち回る術など知らない、知りたくもない。

巧みに立ち回っているフリをして、平然とカゲでごちゃごちゃとヌカすイカサマ野郎が断固許せない、許さない。

そんなのやらない、出来ない、柄じゃない。

感情抑え切れず無意識の内に暴言を吐き、思いもよらず窮地に追い込まれる。

その瞬間だけが全てで、後の事も先の事も考えられない。

そして結果、悪いのは俺だろう。

何日か前に誰かが言ってたぜ、

「どこに地雷があるか分からない」

「点火が早過ぎる」


きっと気難しい奴だと思われているかも知れない。

近寄り難い輩だと思われているかも知れない。

そして俺は、正々堂々と勝負も出来ず、勝手な話題を振り撒くだけの輩には近寄らない、近寄らせない。

バランスは保たれているかも知れない。

チンピラ、不良、ヤクザ、色々あるが俺はただ自らの心に嘘をつきたくないだけのあん畜生。

ところがどっこいすっとこどっこい、そんなモノは今や必要とされない、必要なのは血の通ってないロボット人間だろう。

何でも真面目に取り組んだら馬鹿を見るのはこの俺だけだ。

それを「不良」と呼ぶなら俺はどうしようもないワルとなり、嫌われ者と厄介者の荒波を永遠に泳ぎ続けてやろう。

口先と外見だけが立派なだけのインチキ星居住者には今すぐにでも得意の左ストレートを飛ばしかねない。

俺は凧が高く舞い揚がったら笑いたいだけの男で、仲間の誕生日を心から祝いたいだけの男だ。

その仲間がもしも「お前なんかに祝われる筋合いはないぜ」などと呟けば俺はただただ傷付き涙を流すだけの男だ。

とにかくこれでクビになったら、俺はあまりに「らしい」終わり方になるかも知れない。

むしろ、半分はそれを望んでいるのかも知れない。

正しさってどういう意味だ、しょうもない。

俺はいつだって本気だ、そうそう、ボクシングの相手を倒すその瞬間もだ。

ヘイベイビー、狂乱のハッピーバースディを贈るぜ。

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at 22:29│Comments(2)TrackBack(0)│ │日々 

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この記事へのコメント

2. Posted by 高哲典   November 09, 2009 21:28
拝啓・56ブルーズ パート3
これは恋だ、男も女も関係ない、立派な愛だ。
「貴様等、勝手にやっとけ」とカゲでごちゃごちゃとヌカす輩が存在するとすれば俺は高らかに答えてやる、
「はい、そうさせて頂きます」
そして得意の左ストレートだ。
そんな薄っぺらい関係でも付き合い方でもない、何たって酸いも甘いも知り尽くした関係だと信じて疑わない。
本日、イカす男が言ったぜ、
「愛すべき仲間の為にも少し我慢しろ!」
俺みたいなどうしようもないモンの為に例の人達は動き回ってくれていて、
何故そこまでと考えたら涙が滲んだ。
「仲間も心配してたよ」と。
そして俺は答えた、
「あの輩共の為ならしゃーないぜ!」
口は悪くとも心は素直だ、嘘はつかない。
「流れ者」、「一人が似合う」、そんな風にたまに捉えられる。
バットしかし、そうでありたいと思うと同時に、実際はそうでもないらしい。
敵と、見るに耐えん輩がいくら多くても俺は決して一人ではないだろう。
俺は信念を曲げず、ポリシーに反さない、ヒップな仲間だけしか集わないドデカイ城を築き上げたいだけだ。
そうそう、そんな時、中心は俺だ、断固譲らない、断固裏切らない。
いつだって平凡よりもぶつかり合いを望みたい。
1. Posted by ハイカラ56   November 09, 2009 01:47
レッドウィークお疲れ様です。
確かに「今日はBBQでした」という一言では勿体無い一日でした。
睡眠不足は相も変わらずです。
モヒカン野郎の誕生日までは最高のステージングでしたが、
偽リーゼントのおっさんの件で窮地に追い込まれた貴方の事をよく考える。
恋にも似た気持ちで気になり時に歯痒い。
どうやら仲間は少数で敵は多いようです。
でも信頼できる仲間(※ここでは上司)あの日不在だったトリオを俺は信じてます。
結果はどうであれ見捨てるはずがない。
それにしても愛されるトラブルメーカーって凄くない?(笑)

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