November 09, 2009

「心の友達」 vol.8

ニュースにもならない、スポーツ新聞の片隅にも載らない、

分からない、何が何だかまるで分からない、

俺の心の友達がまたしても突然この世を去ってしまった。

いや、友達と呼ぶには忍びないかも知れない。

そんな関係とは呼べないのかも知れない。

バットしかし、アンタとは一緒にスタジオに入った事だってあるし、

乾杯だってしたし、

同じステージでセッションした事だってあるし、

俺をメンバー紹介してくれた事だってある筈だぜ、どうか友達と呼ばせてくれよ。

「良い曲作るね」って褒めてくれた事だって憶えとるぜ、忘れる訳がない。

以前働いたバーの関係者が突然、何の前触れもなく逝ってしまった。

仕事を終える直前にそれを知り、涙が滲み呆然としたが平常を気取った。

そして仕事を終えて足が向くまま、久方振りにバーへと向かった。

とてもやり切れない、人生とはこういった事の繰り返しなのか。

41歳、若過ぎる、若過ぎるぜ。

アンタどうした、女遊びはどうした、それよりも大好きなソウルミュージックを置き去りにしてどうしたっていうんだ?

一体全体、次から次へと何故こんな身近な人物がこの世を去ってしまうのか。

怒鳴ったり、謝ったり、泣いたり、もうとても追いつけない、寂しくてやり切れない。

奇しくも明日はライヴだ、俺は唄うぜ、魂を精通させて高らかに唄わせてもらうぜ。

そして恥ずかしい生き方はしない、俺は活きる、生きるぜ。

両手を合わせてアンタにお礼を言わなくちゃ、ありがとう。




at 21:35│Comments(2)TrackBack(0)│ │ 

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この記事へのコメント

2. Posted by 高哲典   November 17, 2009 21:53
拝啓・竜也兄貴
返事が随分と遅れたが、名前がなくともアンタであろう事は安易に想像出来る。
今日まで俺は俺なりに、アンタはアンタなりに、誰かは誰かなりに、各々の経験を積み重ねて生きてきた。
その経験は顔に、そして行動に反映されているに違いない。
今日死んでしまう可能性だってあるし、それは明日、はたまた15年後であるかも知れない。
どんな事を考える 何歳まで生きるかと
答えのない事ばかり 懲りもせずに考える
俺は唄う、いつだってそんな事ばかり考えている。
「昔仲間が死んだ時、もう仲間は作るまいと思い・・・」
探偵物語最終回のクールなシーンがフラッシュバック、
バットしかし、仲間が居ない人生など寂しくてやり切れない。
一言でも心ある会話を交わせばそこには情が生まれ、俺はその「情」とかいうヤツに滅法弱いかも知れない。
俺が死ぬか、アンタが死ぬか、お前が死ぬか、君が死ぬか、
順番はともかく、どいつもこいつもいつか必ず死んでしまう。
死は常に背中合わせで存在する。
慣れる事のない悲しみにも時には襲われながら、所詮人生、
俺は俺の世界で、アンタはアンタの世界で、燃え尽きるまで生き続けてやりたい。
1. Posted by 同士より   November 10, 2009 02:09
悲しみはあちらからやって来る。
今まで大切な人々がいなくなり、
「もうこれ以上の悲しみはやってこないだろう」などと思ってもまた次がやってくる。
それは次のための準備にもならないし、
悲しみに慣れるなどという事はきっとないのだろう。
悲しいことを無理に隠す必要もなければ
それをさける事もいらない。
まずはどっかりとその悲しみを受け入れてやり、1人の時にそっと弔うべきと思う。
この世界は僕の世界であるし
君の世界である。
全てが「我が人生の糧」と純粋に思うまでは時間がかかるだろうが、
やはり極論をいえばそうなる。
そうしないとずっと悲しい気持ちのままだからね。
明日は伺えないがお互いにがんばろう。
そのうちフラリとおじゃまする。

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