December 19, 2009

ありがとうという名の感謝を

誕生日に手に入れた、かの有名なアル・パチーノ主演「狼たちの午後」を47分28秒観賞した後、眠りにつく。

近頃は2時間の集中力がどうやら保ち難い胸中、目移りは避けがたく、欲に焦らされている。

「4畳半の限界に挑戦」、スローガンに掲げて早9年弱、

俺の部屋にはもはや3LDK強のモノで溢れかえっている。

とにかくは生きているのかそうじゃないのか、こちらをはっきりと提示しておきたい心意気、

好きか嫌いか相も変わらず二つに一つ、

波風立てず、誰かの真似をして、中途半端をこよなく愛していると恥じらいもなく顔に書いてある訳の分からんスケコマシ連中には無意識の内にドロップキック、間髪入れずドラゴンスクリューさえをも繰り広げてしまいそうな心意気。

5年6ヶ月程前、ボンクラ蒲田タウンのパチンコ屋で働いていた俺に店員の男が言ったぜ、

「いつもつまらなそうだね」

あの場所で笑った記憶がまるでない、

最後の日に、少なからず信頼を寄せていた人物から「君は何処に行っても上手くやれるよ」と言われて握手をした時以外。

好きか嫌いか二つに一つ、バットしかし、見ている人間が確かに存在する事実にはかけがえのない敬意を。

ありがとうありがとう気付いてくれてありがとう、俺はそこまで悪い人間でもない、そして卑怯な手段は使わない。

ところでそんな戯言はともかく、誕生日プレゼントに本を頂くというのはまったくもって神聖な行為だ。

サリンジャー「フラニーとゾーイー」、

ありがとうありがとう、ウィットと教養を織り交ぜた贈り物をありがとう、

君にありがとう、腹を割った付き合いをしようぜ。

dscn36140001.jpg



at 20:56│Comments(0)TrackBack(0)│ │散文 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索