June 04, 2010
ウィットタイム・オン・マイ・マインド
’10.6.3(木)
朝も早よから起き上がり、電車を乗り継ぎ文庫本片手に向かった先は驚愕の多摩動物公園、
チャーミングポマードイカサマモヒカンモウジキ無職人間このワタシ。
動物園なんて、人間が動物達をハナで笑う為の戯けた娯楽だと思っていた。
監獄に入れられた動物達を、監獄に入れられてない人間共がお金を払って上から眺める場所だと思っていた。
バットしかし、動物は動物のままに本能を失わず生きていた、
人間は所詮猿から進化した生き物だと、猿の本能を眺める度に思い出す。
やけに広い敷地の中でライオンやトラやタヌキが日向ぼっこをしている様を見て勝手なる安心を感じ、
こいつらは俺みたいなモンよりよっぽど自由なのかも知れない、
そう思い、少しだけ動物園が好きになってしまった。
様々な事柄を言及しながら電車を乗り換え天下のハイカラ六本木タウン、
まるで同じ一日、同じ日本とは思えない風景の変化を味わい、
美術館では「印象派」と呼ばれる絵画を鑑賞。
1874年、いや、それ以前から世界は変わっていない、
何か人と違う事をやろうとする人間はいつだって「反逆者」と罵られた。
「単なる印象を絵にする無知な輩」、軽蔑と酷評の時を経て「印象派」は新しい世代を築いた、
要するに信じた事をやり続ければ良いというだけのシンプル極まる解決策、
生きる道にもしもマニュアルがあるなら、まずはそのマニュアルを疑わなければならない。
座右の銘「新しい酒は新しい革袋に盛れ」、いつだって心の胸ポケットに。
天下の六本木にも存在するモノホン純喫茶でホットコーヒー&ショートケーキ、
すっかりと日も暮れた頃、サラリーマンで混雑極まる満員電車乗り込み下北沢、
夢にまで見たモダンオンボロレストランのドアをこじ開ければ愛想も程々にカウンターのおばさんが呟いた、
「もう閉めようかなと思ってるんですー」
おー、この自由度、愛想具合、外観の期待に反さず「完璧だ」、俺は胸を躍らせ続ける。
そこで久方振りに、以前働いたバーへと駆け込み、
タイムリミットが迫るその瞬間まで足りん頭を駆使してマシンガントーク。
今まで様々な仕事をしてきたが次は一体何処へ辿り着くだろう、
とにかくこんなヒップな一日がある限り、俺はきっと何処にでも行けるんだろう。
「俺みたいなモンに付き合ってくれてありがとう」、
肩でも叩いて君に感謝を忘れない。