January 05, 2010
燃やしてしまえ ’10

「今年こそは今年こそは」、
そんな風な事唱え続けて、東京にて早10回目の冬を迎えている。
昨日、バスに乗り込む前に銭湯へと出向いた。
そこで見るおっさん達は9割方、まるで雪だるまを意識しているかの如く太っていた。
申し訳ないか知らんが、おっさん達が横を通って行く度に「こうはなりたくない」と強く思い、激しく誓った。
ブライアン・セッツァー、エルヴィス・プレスリー、
色々あるが、贅沢はしてもバランスだけは保ち続けたい。
そんな訳でこちとら、早い段階からもう少しは絞っておきたい心意気、
「まだ良い、まだ良い」などと甘えを繰り返し気付いた時には既に手遅れ、
こんな類いは真っ平御免だ、気に入らない脂肪なんて性欲と一緒に燃やしてしまえだ。
旅を終え、すっかりと擦り切れてしまった愛すべきブーツを再び修理に出す。
ルート・スゥイートホーム沿いに何ヶ月か前にオープンした、職人の如き雰囲気漂う小粋な靴修理専門店へと出向く。
このブーツは一生履き続けるだろう、
妥協に妥協を重ねて新しい靴を手に入れる位なら、修理代にお金を費やした方が75倍賢いと信じて疑わない。
そんな訳で靴はよっぽどの事がない限り買わない、気に入らない妥協なんて物欲と一緒に燃やしてしまえだ。
ところで「正月にはジャズを」、
こんな定義が自然の内に生まれて早7年目の今日この頃、
レコード屋駆け込み、ジャズコーナーを根こそぎ漁り三枚を抜き出す。
さて、「来日したら必ず観に行くアーティスト」代表格、
待ちぼうけて7年強、
ボブ・ディラン突然の来日コンサートが遂に、そう遂に発表された。
おまけに場所は武道館でも東京ドームでもない、奇跡のZEPPツアー、
待ちぼうけた甲斐もあろうかといった塩梅だ。
BGMは加川良、おっとジャズではない。
明日は仕事始め、俺は何から何まで感覚を取り戻すのに必死だ、
とにかく働かなければならない、
東京でやりたい事をやる為には、やりたくない事もやらなければいけない。
もう過去には縛られたくない。