January 15, 2010

真っ赤に染め上げろ ’10

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’10.1.14(木)
高哲典ワンマンタイム
【レッド・ホット・ロマン】
アット 下北沢BAR?CCO


・第一部/弾き語り

1.テーマ
2.ベリー・タイアード・シンキング・ブルース
3.自作自演屋
4.ルート・スゥイートホームにて
5.明大前にて
6.喫茶店へ
7.ルーディ・ア・メッセージ・トゥ・ユー(カバー/スペシャルズ)
8・夢の暮らし

9.マリーと暮らす


・第二部/マンズマンズ

10.ラウンドミッドナイト
11.アウトロー・バカヤロー
12.ウイスキーとトランクを道連れに
13.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
14.深夜高速バスブルース
15.雨が降ったって大丈夫
16.モダンソファに腰掛けて
17.愛すべき日々

18.スポットライトな生き方


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当分は何もしたくない、ただただ寝転んでいたい、

弦が張ってある楽器、すなわちギターの類いを視界にも入れたくない感さえ漂う今日この頃。

【レッド・ホット・ロマン】は終わった。

文字通り燃え尽きて、満身創痍の意味を噛み締めた。

第一部の時点でとても最後まで持ちそうにない力の入れ方をしていた。

ステージ真横のVIP席で控えるバンドメンバーへ時折目を向け苦笑った。

大言壮語を吐くだけ吐いといて、俺はとんでもなく最低のライヴをしているんじゃないかと不安になった。

弦を切る事は想定の範囲内だったが、結果、一弦から五弦まで計6本の弦を次々と吹き飛ばした。

途中からはもう笑うしかなかった、客席も笑った。

これは歴然とした新記録であり、この記録が塗り替えられる事はない、なくて良い。

爪は欠け落ち、ギターと弦に血が散っている事をこの目で確認した。

一曲削った、俺は挫折をしたのだ。

バットしかし、俺は紛れもなく「ライヴ」という名の下でライヴをしていた。

誰かと闘う前にまずは自らと闘う必要があった。

ステージドリンクなど要らない、そんなモノを飲む余裕などどこにもない。


声に問題はなく伝えたい事は伝えた、忘れたらいけん事は忘れないで。

唄いながらあんなに泣いたのは初めてだった、お母さんの事を思い出していた。

「バレない様に」と「バレてもええがな」の共存、それは誠実な輝きだった。

バンドリズムを従えて自らの思想を高らかに唄うという行為はナニモノにも代え難い神聖さだ。

俺は取り憑かれた様に唄い、あの頃と変わらず何かに熱中している。

全てを終えてVIP席のソファに崩れ落ちた。

どうにかこうにかやり切った解放感に包まれていた。

来てくれた男と女、すなわち人間にありがとうと書こう。


ところで年間120本全国弾き語りの旅ってどういう意味だ、

憧れる反面、俺はたった1本のライヴでヘロヘロのスーパーヒョロボーイだ、

強靭な体力を身に付けよう。


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バーのオーナーと朝まで呑み明かした。

とんでもなく深い目線で俺を見抜いている事に驚愕を通り越して歓喜した。

その内容を書き記す程に野暮ではないが、それはウワベの発言ではない心底素晴らしい意見と誇り高き言葉の数々だった。

馬鹿な話を延々と繰り広げて笑い、握手を繰り返した。

俺は俺のやり方で信頼関係を深めていこうと思った。



4時に店を出て、気付けば午前から何も食べてない事に気付いた。

ウインナー&目玉焼きトースト、すなわちハイカラブレックファーストをこしらえて頂いた時から何も口にしてなかった。

歩ける喜びに幸せを噛み締めながら、部屋に戻ったら御飯に納豆と卵をかけて頂こう、それ絶対ええがな、思った。

バットしかし、俺の足は「STOMP」に向かった、以前働いたバーだ。

そこには一人の男が始発電車が動くのを待っている事を知っていたし、何しろ解放感に満ち溢れていてまだ寄り道したい気分だった。

営業時間をとっくに超えた店に突然乗り込んで男を驚かせ、ラムソーダを煽りながら夢を語り合った。

そして部屋に戻りようやく、御飯に納豆と卵をかけて頂くという行為に成功した。


当分は何もしたくないなんて嘘だ、

食器を洗い、洗濯機を回し、相も変わらずウインナー&目玉焼きトーストをこしらえ、御飯を炊き上げる。

両指先は火傷した様に痛い、力を入れてギターを弾いた賜物だ。

バットしかし、こんな痛みが断固嫌いではない男このワタシ、とにかく闘い続け、抗い続けたい。

まだまだ弱いがそそくさと次へ行こう、次へ。


’10.2.9(火)
【acoust(r)ic V3】
アット 池袋トライ
18時開場/18時半開演/1000円(+1drink)
w/ミルフィーユ中村/永見雪尋/村男/ヒロウエキ/コトノハ/TOMOK


’10.2.21(日)
ライヴ アット 渋谷クロール
詳細未定
w/R×A×D/THE BLUESDOGS/SCOPE+DOG/REBEL☆ACTION


渋谷の街でライヴを演るのはどうやら初めてだ、そしてこの日はとんでもなく粋な男達が揃っている。

出番はトリだ、それを伝えられて主催の男に言ったぜ、

「おー、俺をトリにすれば問題ないぜ」

詰まる話、俺は自らの首を絞めるのが好きだ。

思ってもない謙遜などしない、俺は俺のやり方で夢を見よう。


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十条フォークジャンボリーが贈ってくれたレッド・ホット・フラワー、

まったくもって「ヒップ」と「粋な計らい」とは何たるかを知り尽くした男だぜ。

心を込めて花を咲かせよう。






at 18:39│Comments(0)TrackBack(0)│ │ 

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