February 14, 2010

スゥイング・スイミング・デイズ

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毎日、まるで当然かの如く顔がむくれている感さえ漂う今日この頃、

それは連日連夜繰り広げられているショートパーティのせいかも知れないし、単なる気のせいかも知れない。

雪の様な雨の様な雪が降る中、傘を差して激安評判の店まで徒歩ジャスト15分、

歩ける喜びに幸せを噛み締めて鼻唄でも鳴らしながら向かう。


フォアローゼズやら大量の缶コーヒーやらティッシュボックスやら、

ありとあらゆる類いの食材を買い込んで家路につく途中、頭にはありとあらゆる詩が舞い降りてくる。

部屋に戻れば「ペンネ」という名のハイカラ食材にミートソースをぶちまけて、

ウインナーを転がして目玉焼きを巻き食パンを頬張る。

ところで一度火が点いたら驚異のスピード力を発揮する男このワタシ、

関西方面のライヴハウス&バーを根こそぎ物色し何軒かに連絡を取ってみる。

こういった類いの営業作業には甚だ飽き飽きもしているが、ジャーマネなど俺には居ないが故、

やりたい事をやる為に、やりたくない事に持ち前の勢い駆使して火を点ける。

近日中に埋まりに埋まったスケジュールをドカンと書き綴ってやりたい。

夜は夜とて下北沢251、フラワーカンパニーズ&ザ・グルーヴァーズ観賞、

「ボヘミア」という名のイカしたメキシコビールを煽りながらすっかりのゴキゲン具合、

「お前はフリーパスだ」などと豪快に息巻き、

招待枠を設けてくれたこの企画の発案者には多大なる貸しを作ってばかりだ。

優しくされると涙が出る、借りは必ず八倍返しだ、感謝は忘れない。

さて、シャワーを浴びてシャンプーの香りを程好く漂わせていた矢先、竜也の兄貴から連絡が入る、

「渋谷のバーへ来い、オープンマイクだ」

何故、俺はスナック感覚を駆使して直ちに渋谷へ向かわないのか、

行くと行かないで俺の人生は簡単に変わるというのに、

何故、他の些細な事柄に縛られてしまうのか。

きっと笑われるかも知れない、

「ヤツは他の事に気を取られている」

それが恥ずかしく、あまりに馬鹿馬鹿しいという事は俺にも充分理解が出来る。

明日は明日とて愛すべきファッキンジョブ、

俺はこの愛すべきファッキンジョブで生計を立てているあん畜生。

時間を止めて音楽に浸りたい、切に願っている、

人生はトンだ茶番劇だ、枯れた声で俺は懲りもせず、

チンピラなどと罵られながら明日も電話に出るだろう。


at 00:26│Comments(0)TrackBack(0)│ │散文 

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