August 10, 2010
偽トライアスロン走者の孤独

午前、目を覚ます。
38℃ではないが雨はない、辛うじてネーミングセンス皆無逆風雲児野郎共を許そう。
甲子園中継に目をやり、着替えるのもしゃらくさく、
水着を穿いてリュックを背負い、タオルを巻いて生粋のアウトドア野郎気取り、
ロードバイクまたがり神聖の最先端、駒澤公園まで一目散。
50mプールをハッタリクロール、イカサマ平泳ぎ、雨が降り出しても繰り返しスイムし続ける、
だから天気が俺の忠実を奪うなんて断固ノープロブレム事項。
片端には水着姿のお姉ちゃん達がプールにも入らずまどろんでいる、
奴等、一体何の為にプールサイドを陣取っているのか、皆目見当もつかない始末。
部屋に戻れば甲子園中継に目をやり、それから靴職人兄貴に御挨拶、
「コンニチハ!」
そしてロードバイクまたがり見た事もない場所へ、
てんとう虫がズボンにしがみついて呟く、
「おい髭、俺も連れて行け」
お地蔵様には手を上げ話しかける、
「よぅ!!」
やりたい事がとても追いつかない。
BGMはSteady&Co、
壁紙はエドワード・ホッパー「夜耽かしの人びと」、
タイトルは永遠の聖書、アラン・シリトーで「長距離走者の孤独」、
「おれはどんな事があったって見せつけてやるんだ、誠実とはどういう事かを」。