September 08, 2010

踊り場で躍り狂う時 ’10


33



21歳の時分から27、8歳に見られていた俺が当時あちらこちらから言われていた、

「こういうタイプは歳を取ったら若く見えるモンだよ」

俺は29歳となり、今や俺はその予言通り何と実年齢よりもどうやら若く見られている始末。

そんな先の事まで考えてなかったのに気付けばあっという間に歳を重ねてきた、

こんな歳まで生きているなんて誰よりも驚いているのは俺自身に他ならない、

そして「明日も夢を見たい」などとほざけているってんだから何が何だかまるで分からない。

24、5歳の時分、久方振りに会ったお姉ちゃんがファッキンチョンマゲ&イカサマ髭の俺を見て罵った、

「アンタ!まるで45歳じゃない!」

なるほど、何が何だかまるで分からない。

ところで全ての恐怖から解放され、階段の踊り場で胸躍らせながらスキップ&ジャンプ、

オマケに大袈裟極まるガッツポーズ&ファイティングポーズまで決めてやるその時、ようやく本来あるべき姿の俺が現れる。

「どうか本物のド阿呆には出くわしません様に」

本気で両手を合わせ続ける9時間の神経衰弱、

引き攣った顔はもはや元には戻らない。

誰とも目を合わせられない様な「魂根こそぎ吸い取られ顔」にてふらついている時、

以前働いたバーの常連客と偶然セイハロー、

「貴様!ヒョロヒョロじゃないか!」

「あーそうだ、HHBだ。鉛筆じゃないぜ」

丁度9年前、横浜スタジアムの最後列に座って長渕剛を観た事を憶えている。

あれから丸9年、俺は「KEYNAとのツーマンショー」に歓喜し、

「待っとけ、サンフランシスコ!」などとヌカしながらまだ生きている。

丁度2年前、【アナログ盤を作る夢は消えない】という一編を書いた俺を地獄に突き落としたコメント&モアー、

俺をあの日「以前」と「以降」で区分けするのはそこそこに正しいかも知れない。

俺はしつこい、意味ある傷口のアレコレにおいては。

バットしかし、俺は何も変わらず書き続けている、

目に見えない永遠の卑怯者につける薬などない、

嫌味なアッカンベーでさようなら、

残念ながら俺はまだ生きている、生粋のお調子者のままに。


drecom_eroom5session at 02:04│Comments(4)TrackBack(0)│ │散文 

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この記事へのコメント

4. Posted by T   September 09, 2010 04:19
to K

はひゃっ。
3. Posted by K   September 09, 2010 01:50
うふっ。
2. Posted by 髙哲典   September 08, 2010 21:17
to MTRSY(マターリし過ぎ野郎)


我輩はノー泥棒猫である。

T「よー姉ちゃん、邪魔者無しで一発演らないかい?」

K「それ最高ね、ワタシJMって嫌いなの」

T「んだ、んだ」

我輩は現代の機関車トーマスである、

隙は与えない。
1. Posted by 今村竜也   September 08, 2010 09:39
おい、俺が帰郷しマターリしとる隙に断りもなくケーナちゃんとのツーマンとは生粋の「泥棒猫」行為である。帰り次第指導するべくお邪魔するさかい。

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