November 01, 2010

ボッサボサの髪の毛でボッサノヴァを聴け ’10


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大袈裟な心の大荷物を抱いて随分と大そうな大風呂敷を広げてよろけながら大気圏を歩け。

夢なんて思いもよらない瞬間にアッケラカンと叶ったりしやがる、

それと同様、瞬きの内に破れたりもしやがるアナログ極まる仕組み。

出会いなんて一瞬、そして別れも同じだ。

男だとか女だとか束縛だとか嫉妬だとか何だとか、そんなドンクサイ類いは断固ノープロブレム事項、

暴力にも似た言葉を駆使して誰かの幸せと可能性を踏み潰すのは金輪際止めろ。

そして俺にもかつてそんな時期があったんじゃないかと気付き甚だ恥ずかしさが込み上げる昨今の胸中事情、

俺から去って行った人間は100%中3341%正しかったよ×55。

俺ってひょっとして、そこそこの学び屋ヒューマン野郎なのかも知れない、

遅ればせながら謝りたい人間達の顔を思い出す。

随分と気だるさが身に沁みる今日この頃、

以前、「アンタの歩き方はモノクロにしか見えない」とヌカした輩の言葉を思い出す。

ソーイングセットなるハイカラ品を用いて補修された380円ジャケットは更なる躍進時、

右ポッケに「堕落論」、後ろポッケに何ちゃらコーム、崩れ落ちるイカサマリーゼント。

一つだけ確かな事がある、

誰かの後ろについて満足出来る程、俺はお人好しでもヤワでも、まして八番煎じ野郎でもない。

相も変わらずトロけた目をして乗り越える修羅場、山場、数え切れぬ場面、

溜まりに溜まった洗濯物、ロードバイクは完全パンク、

一向に連絡の来ない旅行代理店のファット係長を呼び出しニューヨーク行きの詳細を知る必要がある、

「よー俺だ、合言葉はカクヤス」

消えた美術館徘徊、消えた旅、

一つだけ確かな事がある、

30歳の誕生日は日本とニューヨークで2回迎えさせていただくという事実だ。

いつか見知らぬ街で勝手に死んでしまったお父さんに、俺はどうやら近付いているのかも知れない。

一つだけ願っている事がある、あの娘の仕事が見つかります様に。

男だとか女だとか束縛だとか嫉妬だとか何だとか、そんなドンクサイ類いは断固ノープロブレム事項、

後悔などしない、心が動いたのは誤魔化し様のない事実だ。

ハートビートにだけ忠実に、俺もいつかどうせ必ず死ぬんだろう。


drecom_eroom5session at 02:08│Comments(2)TrackBack(0)│ │散文 

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この記事へのコメント

2. Posted by 髙哲典   November 01, 2010 18:58
to ??

たかだかドアを二枚隔てただけのマンションの隣人、

誰かが言った、「それなのに日本とブラジルくらい遠い」。

誰かが言った、「旅から帰ったらドラマの続きしようね」。

続きはなく打ち切り最終回、

罪悪感はあれど後悔などしない、

揺れた事実までなかった事にする必要などどこにもない。

誰か知らんが仕事が決まって、それで幸せが戻ったなら、

俺には充分なハッピーエンドだと思う、とだけ伝えてほしい。
1. Posted by 迷子   November 01, 2010 14:13
仕事見つかったみたいですよ。

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