February 05, 2011

やさぐれが叫ぶ ’11


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尖っていても突っ張っていても何でも良い、そこに優しさがある限りは。

泣いていても大笑いしていても何だって良い、そこに感情がある限りは。

沈み込んでいた時期は超え、代償として手に入れたのは寛大なる精神、

敵を敵とも思わなくなった昨今、 すなわち、「焦燥阿呆には近付くべからず」の最たる精神、

新しい術を身に付けつつある胸中、それはずる賢さって訳でもない、

俺が変わったから周りが近付いてきたのか、周りが変わったから俺がありのままで存在出来るのか、

そんな類いは今どっちだって良い、とにかく何年か前とは明らかに異なる俺が居る。

時々、中島らもの言葉を思い出す、

「女の悪口は止めよう。長い間、世話にもなったし、良い夢も見させてくれたんだ」、

良い夢は見た、それは奇跡だ、そして同じ過ちは金輪際繰り返さない。

昨夜、映画館を改造したライヴホールでアウトロー男のライヴを観賞した帰り道、 

ジリブルと電話が鳴っていた渡辺雅弘氏の部屋に転がり込む。

ヤツがほざく、

「おかえり」

俺がヌカす、

「ただいま、お腹空いたね」

ハッタリブーツ論議を繰り広げながら差し出された餅とバナナに貪りつき、

お湯割りジャックダニエルを流し込みながらヤツが呟く、

「アンタの事を唄にしたんだ」

バナナをツマミにお湯割りジャックダニエルを流し込みながら俺が叫ぶ、

「それ、演ってくれ」

そして目を閉じ、耳かっぽじってその唄を沁み込ませる。

「泣いても良いよ」とどっかのお姉ちゃんが甘く囁きかけてきたなら、

俺はその場で嗚咽すら携えて泣き崩れていたかも知れない。

久方振りに胸に迫る涙を堪えてボンクラがほざく、

「ボクの遺影の前でも是非それを唄って下さい」

とにかく嬉しくて、どうしようもない程の愛を感じ、イヤラシイ程の誇り高さを噛み締め告げる、
 
「さっき渋谷で観たライヴより千倍イカしてるぜ」。

「アンタみたいな人間と友達になれて嬉しい」などと様々な人間から伝えられる事がある、

それは俺の方が強く思っている事だ×9966781、

とにかく「こうなりたい」と思っていた人間に、俺はなるべくして向かっているのか知れない、

だとしたら、再度沈み込むなんて断固シャラクサイ事柄。

BGMはめんたんぴん、

「気をつけなくちゃ俺達、不良さ」 

 誰かが単なるチンピラに向かって呟いた、

「アウトサイダーは人情味に溢れている」

そして俺は街一番のインサイダーだと信じて疑わない、夢は続く。


drecom_eroom5session at 22:54│Comments(0)TrackBack(0)│ │ 

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