February 18, 2011
シュルレアリスムで笑え ’11

かれこれ82356511回以上も眉間に皺を寄せてきた。
いつからかオデコの皺が取れなくなったのはそのせいかも知れないし、
単純に年を重ねたせいかも知れない。
顔にはダニに喰われた様な赤い傷が何カ所も残っている、
そしてイカサマモヒカンも何ちゃらチョンマゲもとっくに止めた、
単純に年を重ねたせいかも知れない。
ファッキン渋谷の街を歩いていたらすれ違いざまに舌打ちをカマすヤツがいた、
非が無い事を悟った俺は直ぐさま振り向き盛大に返した、
天まで突き抜ける舌打ちを。
以前誰かが罵った、「ほら、また人殺しの様な顔をして」、
自らを守るのが生涯の仕事だ、いくら年を重ねても変わらない事も山程ある。
「真面目な振りをしているけれど頭開けりゃ破廉恥な事だらけ」の紛い者には我慢など出来ない、
ウィリアム・バロウズのヒップ極まる言葉を借りるなら「オール筋肉脳味噌ゼロの類い」には。
仕事場の信頼感溢れる人間が社員として別の部署へ移動すると聞いた。
俺は叫んだ、「アンタあっての俺だぜ」、
ヤツは言った、「乗り込んで来て下さい」、
俺は返した、「燃やせるモノがあるなら何でも燃やす」。
ヤツを下の名前で呼ぶのが好きだった、何故なら信頼出来たからだ。
俺は心を開かない、少なくとも訳の分からん紛い者には。
まるで失恋した時の気分で帰り道にガックリときた、俺はヤツと仕事をするという行為が好きだった。
ロサンジェルスとサンフランシスコの格安モーテルを酔いに任せて全て手配した、
酔っていたのはアルコールではなく「旅」だった。
明日は美術館へ駆け込もう、大好きな「超現実」の世界へ。