February 25, 2011
ハッタリ・チャーミング・ソウルス ’11
指図など受けない、受ける必要などない限りは。
フォアローゼスという名のバーボンを毎夜たっぷり3、4杯、或いは5杯呑み続けている、
そしてたちまち空き瓶化、俺はいつだって本気だ、バーボンを口に運ぶその瞬間もだ。
小野雄介氏とその相棒から頂戴した中島らも「今夜、すべてのバーで」を仕事の休憩時間だけを駆使して読破、
俺ってひょっとしてアルコール中毒の一歩手前をふらついてるって類いなのかも知れない×2。
付け添えられたシオリと化した紙には堂々とこう書き記してある、
「祝!30歳!!」
驚いた事にこちとら30男、バットしかし、魂は13歳から断固衰え知らず、
平たい阿呆と博識人気取りの頭空っぽ素っ頓狂には未だ合わせる顔すら持たない始末。
大人しいってどういう意味だ、用のない指図に疑いの余地無く従い続ける哀れな偽ファッションリーダーの事か?
誰かがヌカす、
「貴様は存在自体がやかましい」
大そう立派な褒め言葉だ、俺は残念ながら魂売る程に腐ってもいない、
よって結婚なんて遥か未来の話になるのかも知れない。
ところでそんな戯け大茶番与太哲学はともかく、
「イングロリアス・バスターズ」をキッカケに天下のタランティーノ作品を根こそぎ観返している。
「パルプ・フィクション」を観ながらイヤラシイ事を考えている俺がどこまでバカヤロー、
「パルプ・フィクション」を観ながら助平な事を考えてる俺がヤケに憎いんだ。
俺の唄を聴いたイカす男が呟いた、
「まさかアンタがタランティーノ好きとは・・・」。
ずっと避け続けてきた「キルビル」でさえ遅ればせながら観賞、
ジャケットと雰囲気だけで今日まで勝手に避け続けていた俺が甚だ憎らしい次第。
痛快極まる復讐心、冒頭に映る「深作欣二に捧げる」という敬意を忘れない心意気、
血の量と同様、熟知し尽くしたその映画愛と日本愛の尋常ではない加減具合、
魂とポリシー、誠実さと懲りない八倍返しの精神、
俺は活きているヤツしか信じない、選ぶ権利をしっかりと持ち合わせている限りは。