April 05, 2011

'11.4.4 In San Francisco North - South Be-Bop vol.6


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ケーブルカー乗り場の羽振りの良い客をアテにスタンダードナンバーをおどけて唄う髭のモノホン、

「アンタ、イカし過ぎにも程があるぜ」と伝えるだけの語学と教養は持ち合わせてないが故、

代わりのサムズアップでチップをハードケースに放り込む。

要するに観光名所よりも街の小汚いストリートミュージシャンを愛している、

観光名所に足を運んでみて改めて気付く、俺が見たいのはもっと他にある。

それでも観光名所とされる北側「PIER 39」の波止場に存在する如何にもアメリカンなオールディーズダイナーに胸躍らせ、

生粋のエンターテイメントショーに笑い、

そしてサンフランシスコ湾をバックにチャックベリーが聴こえてくる光景は夢の世界。


東西南北5日5晩歩き倒し、まったくもっての満身創痍、もはや此処が何処かなんて断固ドンクサイ事柄、

地図はボロボロ、神経は消耗、コークはダイエット、珈琲はプリーズ、ピッツァはファット、

そして英語はストックゼロ、最終的に俺は「テンキュー」と「ハウマッチ?」しか思いつかなくなってしまった。

懲りもせずカストロストリートとヘイトストリートをフラつき歩き、

ようやく格安ホテルに引き返そうと思ったら高貴なレストランからビバップ極まるジャズが聴こえてきた。

大衆酒場にしか行った事も無く、まして大衆酒場を愛して止まない俺が気付けばジャズの引力に吸い寄せられ、

ナイフとフォークが山積みの高貴なレストランでシーフードパスタなる上流階級が嗜む様な食材を下品に平らげながら、


オマケに固いフランスパンにバターを塗りたくり、そいつをすかさず歯で噛み砕きながらジャズに浸っていた。

此処は何処だ、愛のサンフランシスコだ、思い出を繋ぎ合わせて今を生きる。

まだまだ異国の地で試してみたい事が山程ある、もう帰りたいなんて到底思わない。

それでも日本に戻った翌日には間髪入れず花見という名のステージが用意されているという、

文化も浮浪者も言葉も高貴の垣根も堂々と飛び超えたピースマークが欲しい。

BGMはJugtown Pirates、ジャグ街の海賊達、「アンタ等、イカし過ぎにも程があるぜ」×21210。


'11.4.5(tue) 0:31 in San Francisco,

drecom_eroom5session at 16:31│Comments(0)TrackBack(0)

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