May 07, 2011
真夜中の放浪者 ’11
'11.5.6(金)
小野雄介誕生日企画
【ANEZAKI】
アット 池袋3-tri-
1. ニューヨーク・サブウェイ・ブルー
2. 何を想う
3. アウトローバカヤロー
4. ヘイトアシュベリー
5. マリーと暮らす
6. 愛すべき日々
心地良くゴキゲンな夜、
酔ってもないのに酔っている様な、話したい事柄が頭を通す前に溢れ出してくる様な心地良くゴキゲンな夜。
最終列車へ飛び乗るって寸法はいとも簡単に崩れ、新宿とかいう「眠らん」と評判の街にて足止め、
それを軽快な気分で受け入れ、真夜中のパトロール野郎の心意気で浮かれ上がった街をうろつく事にしたのは俺だ。
何といっても強み且つ弱みは俺を待つチャーミング様など誰一人おらんという事実、
そして携帯電話、すなわち、モバイルは電池切れの好都合、あの娘からの連絡も入らない、まるで自由の代弁者。
午前2時のファミリーレストランではこの国が誇るスーパーギャル達がたむろし、
俺はそれらに囲まれながら白ワイン片手にセリーヌを読み耽る、たまにイカす名文句にボールペンで線を引きながら。
やっこさん達が相手じゃ俺など生涯浮かばれない、
天下の歌舞伎町をふらつけば同じ顔した個性皆無の哀愁ギャルと理性皆無の閉口集団共、
コイツ等がまとめてかかってきても俺は圧倒的勝利を収めるだろう、そうに違いない、
何といっても此処はロサンジェルスじゃない、単なる新宿に他ならない、
そう思えば一人で余裕だ、まるで自由の代弁者。
午前4時、「珈琲貴族」なる喫茶店ではまるでモーニングの如き面構えで昨日付の新聞などを読み耽る、
斜向いの席には理性皆無の閉口集団共、やっこさん達が相手じゃ俺など生涯出番無し、
そんな事を思いながら新聞のアダルト欄には特別シッカリと目を通す。
何ちゃらハイカラ珈琲一杯で1000円の高値をマーク、「貴族」だけに取る値も桁が違う事を痛感する真夜中の教養。
誕生日おめでとう、そしてゴキゲンな夜をありがとう、
こうなったら毎年、嫌がらせの如くブコウスキーの本を贈ろう、
真夜中の徘徊、今日の事は来年も必ず思い出す。