October 28, 2011
ピース・ポエトリー・タイムス ’11
降って湧いたかの如く二連休、
こんなのはまるで久方振り、
一切誰とも話さず一人きりで事を進めて行く、
復活を果たした girasoul / 渡辺雅弘と電話で話した以外は。
「おめでとう」
「アンタこそ」
信頼を裏切るという行為に一体どんな意味がある、あるとするなら破滅だ、俺はボンクラでも約束した事だけは破らない。
額を二つ追加しロートレックのアートとケルアックのビート論が書き記されたポストカードをそれぞれ丁寧に額の中に収める。
猿小屋にはもはやそれ等を盛大に配置するスペースは皆無、
それでも収めて飾る事自体に意味があるんだと一丁前に捉えるのがポリシーだ。
気の向くままにポストマンバイクを走らせ、僅か11分後には下高井戸シネマへと辿り着く、
昔暮らしていた屋根裏付ハイカラコーポを通り抜け、22歳の時分を思い出す。
あの頃とは立場も環境も状況も変化したかに見える俺は、ポリシーどころか服装さえ変わらず此処にいる。
1956年フランス映画、ロベール・ブレッソン監督「抵抗 死刑囚の手記より」、
最高だ、55年前の白黒映画を大スクリーンで眺めるなんて事は。
間髪入れずパティスミスのドキュメンタリーを観る、
ビートニクに傾倒している様が手に取る様に伝わってくる。
読み手からしたら今書いている事が何の話かさえ分からないかも知れない、
一つだけ確かな事は俺もお前もゼロから始まっているって事だ、
好かれたいが為に興味もないクセに輪の中に入り込みたがる行為なんてモテない男女がよく使う手段だ。
俺は生涯真っ平御免なんだとホザきたい、胸躍らせる事柄にしか飛びつかないってのがポリシーだ、
誰かに取っては少々伝わり難い文法でも、俺に取っては完全な手段だ、名を隠さず書くという行為は。
「万歳、万歳、死よりは書く方がマシだ」、
パティスミスから受け取った胸躍る言葉だ。
降って湧いたかの如く二連休、芸術と思考は止まない、
AM4:15、今日を締めるのはピンクムービーでキマリだ、
そして右手に携えているのは「CABIN STILL」、愛すべき三流ウイスキーの名前だ。