November 20, 2011

焦燥のファッキントレインブルース ’11


'11.11.19(土)


久方振りに乗った電車内に突然乗り込んでくる生粋の気狂い。

ヤツは麻原彰晃について乗客に話し掛け、訳の分からん事を喚き、叫び、

服はズタボロで髪はバサボサ、まるでセンスの欠片もない。


頃合いを見て話し掛ける、「おい、人の邪魔と迷惑はするな」、


そしてナイフを出してこないかに細心の注意を払う。

車内に唾を吐きながらヤツは吠えた、「うるせー、おらー」、


ヤツを
ホームに引き摺り出しながら唄う以外で久方振りに人前で吠える、「来い、ド
阿呆」。

傍観者を気取る被害者と乗客、俺は大きく叫んだ、

「すい
ませーん」と呑気と本気を兼ね合わせたポッピン声にて7、8回。

傍観者を気取り続ける被害者と乗客と目を逸らす警備員、

濡れた傘でヤツを小突き、誰も助けに来ないまま俺は下北沢で降り、最後にもう一度だけスローガンを唱えてやる、

「おい、人の邪魔と迷惑はするなよ」。

この世は完全に腐っていて、もはや目も当てられない程にイカレている。

誰も助けない、いつナイフで誰が刺されるかも分からんのにだ。

誰かがケガをしてようやく初めて、ヤツ等は驚異の被害者面を晒すんだろう、手遅れだ、まるで茶番天国、

そして味方の筈だった俺までが気狂い扱い、いよいよタマラナイ胸中。

「俺は少なくとも自らの身は自らで守りたい」などと眉間の皺を一層深くしながら、


「そんなガリヒョロじゃイチャモンだけつけてやられち
まうよ」といつか俺を罵った男の顔を思い出す。

一つだけ確かな事はこの気狂いは極度の寂しがり屋で、俺は単なる映画の観過ぎだって事だ、まるでクダラナイ。

モダンガールが一人、俺を軽快に追い掛けてくる気がしたがそれはやっぱり「気のせい」で、

雨に濡れて靴下までタップリと水が染み込んだ俺のブーツは穴が開きズタボロ、信じ難い程に何も変わらない。

オカゲで一編、一曲稼ぎ、絶対にいつか報われてやるぜと懲りもせず明日に賭ける夜。


drecom_eroom5session at 01:04│Comments(0)TrackBack(0)│ │短編 

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