December 12, 2011
沈まなくて良かったよ 2011.12.12
旅の浮かれ胸中を味方につけ、
大枚叩いていつか名古屋ハイカラストリートで手に入れた一発惚れファッキンクールブルゾンを着てインディアンタイツで跨がるポストマンバイク、
季節は冬、ところがどうした、寒さは皆無。
恋人との別れに底知れぬ弱さを見せる心優しきポッピン野郎にはハイハイハロー&アイノウアイノウ、
「その胸中を断固無駄にするべからず」×1213、
モノホンのラヴソングを聴き、築き上げてきた全ての関係の深さに泣け、
そしていつか訪れるハッピータイムのど真ん中。
気付けば迎える誕生日前日、
11年前の今頃は東京へ向かうその自らの足を褒め、
去年の今頃はニューヨークへ向かうその自らのスナック感覚に酔いしれていた、
ところがどうした、肝心なのは常に今、
その時の胸中、その時の脳内、築き上げてきた全てを携えながら迎える12月13日。
イカサマ風来坊、負い目は御免、
誕生日を迎える間際のマリーに何か驚く様な事をしてやろうとしたけれど、
マリーは云うのさ、声を詰まらせて、「そんな柄じゃないわ、ワタシみたいなモンの為に」
「そんな柄じゃないわ、どうもありがとう」。
誰かが問う、「ATパーティだろ?」、
ホザく、「オンリーロンリーパーティ」、
誕生日は祝われる為のモノじゃない、期待とは裏腹に残念ながら俺はそこまで横柄な輩でもない、
祝うのは猿一人で充分事足りる、毎年キツく思い続けている。
エブリバディセッド、
「一人な訳ないじゃない」、
そんな事柄は終始ノープロブレム事項、
祝うのはまず俺だ、ポイ捨てと自由は結び付かない、狙うモノホンの自由、
「まだ生きてるぜ」と俺はただ幸福を噛み締める。