May 17, 2012

AM03:30 / 2012.5.16



朝も早よから起き上がり、韓国復讐映画って趣きの「オールドボーイ」を一発キメ、

寝ぼけ眼のまま一気に火が点いた「メンフィス、シカゴ行き」を狙ってトラベル会社にベルを鳴らしまくり告げる、

「行き先はメンフィス、シカゴも忘れてほしくないの」

そんな中、ポストマンバイクを転がして晴天の甲州街道を一直線、

BEAT TAKESHI KITANO「絵描き小僧展」を羨む様に拝む。

「ビート」の由縁の一つが「ビートニク」からきているなどと洒落た事を聞いた事があるがそれが本当か嘘かなんてもうどうだって良い、

バット、害のないロマンだけのこんな嘘なら信じてもオーケー。

とにかく必要のない噂も評判も当事者から聞かない限りは信じない方が良い、

デタラメが根こそぎまかり通る昨今、俺は特に何も信じない、地球にメンフィスって町が存在するってコト以外は。

それより昨日の俺と今日の俺が同一人物とは到底信じ難いと誰より深く思っているのはこちとら自身、

ゴキゲン指数高めの鼻唄で鳴らすチャックベリー「メンフィス・テネシー」、

そんな中、トラベル会社から折返しのベルが鳴る、

「生憎満席・・・」どうやらこうやら。

そこで取り憑かれた様に燃え上がった感情はコントロール不能、

そして誰かの殺し文句が苦々しくフラッシュバック、

「アンタは思い通りに行かなかったら・・・」どうのこうの。

トラベル各社にベルを鳴らしまくり告げる言葉はただ一つ、

「行き先はメンフィス、こちとらモッサ火が点いてる状態」

そこで各社、殺し文句かの如くセッド、

「生憎満席、生憎満席、生憎」

リストアップした各社を根こそぎ塗り潰していく。

性欲より勝るべき代物、それは旅欲に他ならないと意気込む胸中。

ところでそんなマイポリシー戯言集はともかく、

街に繰り出せばたまにふと思う事がある。

例えば陳列棚に貼ってあった缶ビール値札とレジで打つ値段が異なり、ソレを伝えるタイミングを逃した瞬間なんかにふと思う、

「一人じゃ寂しいよ」。

例えばピンクムービーをレジまで運び、思っていたより100円高く、「じゃー違うのにする」とソレに不貞腐れながらケチを付ける瞬間なんかにふと思う、

「一人じゃ寂しいよ」。

過ちってヤツはどんな場面にでも存在する、例えば標識だとか接客だとか評論家だとか何だとか。

俺は特に何も信じない、過ちってのはどんな場面にでも存在しやがるってコト以外は。



drecom_eroom5session at 03:32│Comments(0)TrackBack(0)│ │散文 

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