May 12, 2014
拝啓・ビートル ’14
冷めた恋、こんなスタンダードな表現が適切だ。
なりたくもない人種というのがある。例えばデリカシー皆無、秩序崩壊、モラル破損、そして御多分に漏れずオカマの類いだ。
そんな中に何と、このロッキンレジェンダリーの名を加えるコトになろうとは犬がインギィーと啼くよりも驚きだ。
オレは久方振りに湧き出たって種類の怒りに苛まれている、お相手は天下のポール・マッカートニーだ。
このレジェンダリーをお相手にここは一発、逆レジェンダリー野郎このワタシ、
盛大にカマしてみよう、「お前、間違うとるで!」×29356。
武道館公演決定のニュースをネボケ眼で確認した時、コレこそオレが待ち望んだ神聖極まる場所だと思った。
きっとほとんどのポッピンリスナーがそうであったに違いない。
バット、歓喜と興奮も束の間、チケット設定は40000〜100000円、そこで冒頭の冷めた恋〜の一行に戻る。
あわよくばチケットさえ持たず、国立競技場のハッタリ関係者サイドに潜り込んでやろうとしていたこちとら、そんな気さえ萎えたってな有り様。
「貴様ごとき来なくとも他に何万人もクルよー!」だと?
シャラクサイお前、オレはもう呑気に「オブラディ・オブラダ・タララーラァー」だなんて声高に唄える気分じゃないんだ。ウラが見え透いてしまうからだよ、P君。
またしても観れないという事実を悔やんでいるワケじゃない。10万円はロックンロールをナメ過ぎだと云っとるんだよ、Mちゃん。
セコい面接官の「志望動機は?」の問いに「ポール、ナマで観る為」と心で答え、去年の11月に観逃していつかまたを願っていたら早々に叶ってしまい、
「ボクのコトをお思いになって早々に舞い戻って来て下さるのですね?」だなんて感じていたのに、お金儲けがここまで露呈するとは何とも残念でならない結末。
アンタを心底観たいのはタクシー平気で乗り回すボンボンよりも懲りもせず小銭チャラジャリ鳴らして見たコトもないレコード漁ってる様な現役のチープトリッパー野郎共、
脳内で回り続けるたくろうよしだシャウト、「魂の故郷ってのは何処にあるんだろうか」、
お前、ひょっとしてお忘れですか?×15371。
奇しくも先日書いた曲の中に「ロックンロールの仕業」というのがある。
ロックンロールに取り憑かれてステージからダイヴした男が両足折って病院に世話になり看護婦に問い掛けられる「ねぇ、どんな大事故に合ったの?」、
そこで主人公が答える、「いや、その、そういうコトじゃなくて、あの、ロックンロールの仕業で」 。
苦笑いとパンティラインを見せながら去って行く看護婦をいつかライヴに誘い、ヤツをオトしてやるぜ見とけってな類いの血沸き肉躍るナンバーだ。
ところでオレの一発、ギミック皆無大概ドリンク代込で1500円、いつでもええさかいスナック感覚でおいでな、ほんまに×1534。
それをお前、足元見やがってコノヤロー、ロックンロールは足元揺らす音楽だ、茶番セレブリティ連中の為のモノじゃない。
一人10万円取って「ニッポンを愛してます!」だとか「また来ます!」だとか何だとかホザいてボロ儲けだなんてまるで正気の沙汰じゃない、もはや10万円貰ったとてオレはお断りだぜPM。
お前まずアレな、お詫びな、
「ヘッ?このボクが逆伝説野郎の貴様ごときに頭下げろと?」だと?
シャラクサイお前、オレにじゃねぇ、ジーン・ヴィンセントにだよ!×29356。