July 20, 2014
絶頂感に訊け ’14



【ジャリズリゴー2014 -四国編-】
'14.7.11(金)
香川 / 高松サードストーン
1. ロマンのど真ん中
2. 思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
3. 深夜高速バスブルース - 高松編 -
4. ヘイトアシュベリー
5. ニューヨークサブウェイブルー
6. スリッピン&スライディン
7. 流れる道の上
8. マーケットに春はない(can't buy spring)
'14.7.12(土)
高知 / リトルパワーズ
1. 破れたズボンの後ろポケットから
2. 自作自演屋
3. アウトローバカヤロー
4. ヘイトアシュベリー
5. スリッピン&スライディン
6. ワイルドサイドを歩け
7. 流れる道の上
8. 愛すべき日々
アンコール
1. 思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
'14.7.13(日)
愛媛 / 松山SINGOUT
1. シングアウトのテーマ
2. ロマンのど真ん中
3. 思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
4. ヘイトアシュベリー
5. ラウンドミッドナイト
6. 自作自演屋
7. ワイルドサイドを歩け
8. ニューヨークサブウェイブルー
9. スリッピン&スライディン
10. 愛すべき日々
アンコール
1. 深夜高速バスブルース - 松山編 -
美術館に行く気力もなく、レコードを裏返す余裕もない。人のコトより知りたいコトがある。無論、自らのコトだ。
早10日前、台風と入れ違いで四国上陸を果たした喋る台風小僧このワタシ、
◯◯行きと書かれた看板だけを頼りに飛行機へと乗り込む。
離陸すれば東西南北何処に飛んでいるかなんて分かったモンじゃない。
たかだか1、2時間を経て外に出てみれば新千歳空港、或いは鹿児島空港だなんてコトは存分にあり得る、看板なんてそんなモンだ。
今回はたまたま看板の指示が正しく高松空港まで辿り着けた、旅なんてそんなモンだ。
四国一のスパイダー野郎、シュンが律儀に空港で迎えてくれる。
約束通り四国へ戻って来た。ソレはパイロットのオカゲであり、看板の効果であり、心ある人間が其処に居るからに他ならない。
宿ではほとんど眠れない。早朝に目覚めたら夜、唄い終わるその瞬間までピリついている、脳内と胸中が。
高松、最前列のおっちゃんがヤケにイカしている。
「ツバキ、飛びまくるけどオーケー?」の問いにおっちゃんが即座のアンサー、
「もっと、もっとかけてくれ!」
最高だ、脳内と胸中が喜び勇んでいる、そのウィットに。
オレは生きている、ステージで。そんな風なコトを一丁前によく思う。
開放感に包まれ、格安ホテルのベッドの柔らかさも硬さも知らんまま気絶同様に眠る。
AM5:28、目を覚ませば再び闘いが始まる。
長い長い時間を経て遂に高知初上陸、溜めにタメた胸中を根こそぎステージで吐き出す。
高知での再会を約束していたバーボンボーイが店の紙ナプキンで神聖な涙を拭っていた、そんな話をオレは絶頂感に包まれながら聞いていた。
ヤツの友人の部屋に転がり込まさせていただき断固布団要らず、気絶同様に眠る。
丸二日間を共にした人達と別れ一人松山へと向かう。重たい荷物を抱え、五人がバス乗り場まで見送ってくれる。
チェックインし直ぐさまライヴバーへと向かう。
いつかこんな愚問中の愚問を投げ掛けられたコトがある、
「ライヴって夜じゃん?その時間までいつも何してんの?」
ヘイガール!オレの頭の中一回覗き込ませてそのまま溺れさせ+アルファしたろかこのポンポコヤロー、である。
13ヶ月振りの松山、再会したこの街のオーナーが夜の三番町を連れ回してくれる。
両手を合わせてまた会う約束を交わした後、ほとんど気絶して眠る。
そして気付けば次の日、オレは何と下北沢って名のヤケに馴染みある街で、松山のお土産「何ちゃらロール」を口に含みながら余裕の仕草で明け方まで呑んだくれ、そして完璧に気絶して眠った。
全てを書き殴るのは困難だ、バット、オレは全てを憶えています。オレは今、どれくらい感謝しているかを分かりやすく表す洒落た言葉を探しているところ。
「もう身が持たない」だなんてオカマ史上最上級の戯言を吐き出す前にキツく思っているコトがある、
もっともっと激しいヤツがほしい、溜めて貯めてタメた後の開放感と絶頂感を味わい尽くす為に。
敬具。